東海職業能力開発大学校|校長 興戸正純氏 人への投資を進め飛躍支える

-昨年を振り返って。
新型コロナウイルス感染拡大前の日常が、少しずつ戻ってきた1年でした。当校が重視する実験や実習も、ほぼ以前と同様に行えています。
11月には3年ぶりに学園祭を開催。同時に小学生向けの体験教室も実施し、保護者や高校生、地域の方など約300人にお越しいただきました。またモレラ岐阜で10月に行われた「ぎふ技能フェスティバル」では、学生が開発した自動演奏機の実演を披露。他にもいくつかのイベントに参加し、多くの方にものづくりの魅力を伝えることができました。
-大学校の特長は。
当校は厚生労働省が所管する国立・工科系の高等教育機関で、機械、電気、電子情報の三つの科があります。高校卒業生を対象とする2年間の専門課程と、その後2年間の応用課程に分かれ、ほとんどの学生が応用課程まで進みます。高度な知識と技能・技術を兼ね備えた、ものづくりのプロを育成します。
-技能大会での活躍について。
本年度の若年者ものづくり競技大会では、2人が4位相当の敢闘賞を受賞しました。技能五輪全国大会出場を果たした学生もいました。高レベルの技能者が集まる大会は貴重な経験。しかしコロナ禍で制限の多い時間を過ごしたからか、一歩踏み出すことに消極的な学生が多いように感じます。その点を教員がサポートし、挑戦を後押しすることが重要です。
-新年の意気込みを。
昨年以上に日常を取り戻し、学生たちに飛躍の機会を提供したいです。学習の成果を発表する「ポリテックビジョン」は、2年連続で縮小開催でしたが、今年は以前と同規模の開催を予定しています。今後も真摯(しんし)に学生と向き合いながら、今起きている物事を自発的に探究し、正しい理解と判断ができる人材の育成を目指して、「人への投資」を続けていきます。

〒501-0502 揖斐郡大野町古川1-2
TEL.0585-34-3601
設立 1981年4月
設置科(定員) 《専門課程》生産機械技術科(生産技術科)(20名) 電気エネルギー制御科(20名) 電子情報技術科(30名) 《応用課程》生産機械システム技術科(20名)生産電気システム技術科(20名)生産電子情報システム技術科 (30名) ※専門課程修了後、応用課程への進学または就職となります