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投稿者:

ZYAO22編集部

飲食業界の近年の動向とは?仕事内容や関連業種についても紹介

新型コロナウイルス感染症拡大により、飲食業界は大変厳しい状況にあると言われています。これから飲食業界で働きたいと思っている人は、多くの疑問や不安を抱えているのではないでしょうか。

 

この記事では、飲食業界に興味を持っている人に向けて、飲食業界の職種と、その業務内容、また業界の現在と今後の動向、それに関連する消費者のニーズの変化などについて紹介します。

 

この記事を読むことで、飲食業界にはどういった仕事があるのか、そして飲食業界は今どういう状況にあり、それに対し各企業がどのような対応をしているのか知ることができるでしょう。

 

飲食業界だけではなく、その関連業界についても紹介しています。自分に合った仕事が見つかる可能性もあるため、是非チェックしてみてください。

飲食業界の主な職種

飲食業界には、どういった職種があるのでしょうか。

 

実際にお店で接客や調理をする仕事は、イメージがしやすいでしょう。しかし、飲食業界には他にも様々な職種があります。

 

ここでは、飲食業界の主な職種を紹介していきます。

店舗スタッフ

実際に店舗で働くのが店舗スタッフです。

 

一般的に店舗には、店長、そしてパートやアルバイトといった従業員がいます。実際に店舗でオペレーション全般を行いますが、店舗の仕事におけるオペレーションは、主に調理と接客・サービスに分けられます。

 

店長の業務はオペレーションを行いながら、アルバイトのシフト管理、仕入れ等の在庫管理、売上管理など店舗全般のマネジメントです。このことからプレイングマネージャーとも呼ばれます。

 

チェーン店などは一般的に、店長からのキャリアアップとして、複数店舗を同時にマネジメントするスーパーバイザーなどの職種がありますが、企業によって組織体制は異なります。

研究開発

研究開発の職種は、店舗で展開する商品の研究・開発を行います。

 

商品の研究・開発は、どのようなメニューがお客様に興味を持ってもらえるかを考え、リサーチし、実験・検証を行い、新たな商品を作り出していく仕事です。

 

メニューに関しては、常に提供している定番メニューの他に、季節限定・期間限定のものなども考え提案し、開発していく必要があります。

 

自分が考案したものが採用され、店舗で提供されるというやりがいもあるため、人気の職種です。

販売促進

販売促進は、店舗のPR活動を行う職種です。

 

いくら商品の研究・開発をして美味しいものができても、それを知ってもらい、来店してもらわなければ意味がありません。販売促進の仕事は、多くの人に店舗のことを知ってもらうために、イベント・キャンペーンなどの情報や、広告・SNSなどで発信およびPRを行います。

 

販売促進の仕事は、飲食業界以外にもある職種のため、別業界からの転職でも前職などの経験を活かすこともできるでしょう。

飲食業界の関連業界とは

飲食業界は、その他の関連業界と関わり合うことで成り立っています。

 

これらの業界と飲食業界は密接に関わっているため、お互いに受ける影響も大きくなります。

 

ここでは、飲食業界の関連業界について紹介していきます。

商社

商社は、輸入業者やメーカーから商品を仕入れ、店舗へ売り渡す、いわばパイプ役を担う仕事です。

 

商社が介在することによりメーカーや店舗は双方で、物流にかかるコストや人件費を抑えることができます。商社は自社で在庫を持つことはなく、メーカーや輸入業者と店舗を仲介し、商品の取引を円滑に行う仕事がメインです。

 

商社では、あらゆるものを扱い、加工品だけではなく、原材料なども取引されます。

卸問屋

卸問屋も商社同様に、生産者であるメーカーから商品を仕入れ、それを店舗などに売り渡す役割を担います。

 

卸問屋は、自社の倉庫があり、そこに仕入れたものをストックしておくのが一般的です。そうすることで、店舗では仕入れたいときに商品を仕入れられるというメリットがあります。

 

卸問屋は、メーカーからの仕入れ値と、店舗への売り値の間で発生する中間マージンで利益を得ています。

物流業界

物流業界は、店舗と商社・卸問屋の間で取引された商品を運搬する仕事です。

 

物流業があることによって、店舗はメーカーから仕入れる商品の運送を一元化でき、コストを抑えることができます。また物流業にとっても、作業の効率化や輸送人員のコスト削減などのメリットがあります。

 

また食品を取り扱い、鮮度を重要視する飲食業界にとって、冷凍輸送や配送日などを考慮してくれる物流業界は不可欠な存在です。

食の種類

飲食業界では、商品の提供の仕方、消費のされ方により、食の種類を3つに分類しています。

 

ここでは、この3つの職の種類について紹介していきます。飲食業界の動向にも関わってくるため、是非参考にしてみてください。

外食

外食は、主に家庭外で食を提供するサービス全般を指します。

 

レストラン、ファーストフード店、カフェ、居酒屋などはもちろんですが、学校など公的機関、施設内の食堂なども全て外食に含まれます。

中食

中食は、すでに調理されたものを店舗で購入し、家に持ち帰って食べるという消費形態です。

 

テイクアウトなどがこれに含まれますが、電話やネットなどで店舗へ注文し、自宅に配達してもらうデリバリーサービスも中食に含まれます。

 

コロナ禍の巣ごもり需要により、中食は近年ニーズが急速に高まってきています。

内食

内食は、スーパーなどで購入したものを家庭で調理して食べるという消費形態です。

 

日本では、1960年代頃までこの内食が主流でしたが、時代の変化とともに「外食」や「中食」の需要が高まってきました。

飲食業界の近年の動向

飲食業界の近年の動向は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、大きく変化してきています。

 

消費者のニーズは、それに伴い如実に変化しており、一方で企業側は状況を打開する新たな一手を求められ、業界全体で再編が進んでいます。

 

双方の視点で見ていきましょう。

コロナによる業界の変化

新型コロナウイルス感染症拡大により、国から緊急事態宣言やまん延防止条例が発令され、消費者は外出自粛を余儀なくされました。自ずと外食需要は落ち込み、店舗側でも営業時間の短縮や休業要請を受け、飲食業界は窮地に立たされました。

 

来店客数が大幅に減少する中、業界全体で対応を迫られますが、その中で消費者の新たなニーズに柔軟に対応する企業も出てきています。

テイクアウト・フードデリバリー需要の拡大

外出自粛による巣ごもり需要から、テイクアウトやフードデリバリーのサービスが急拡大しています。

 

これまでは、店舗自体が注文を受け配達をするデリバリーサービスでしたが、店舗と注文者の間のプラットフォームとなり、配達を業務委託するという形でサービスを運営する「出前館」や「Uber Eats」などの事業者が出てきました。

 

これによってレストランやカフェなど、これまで外食事業に特化していた業態も、テイクアウトの導入、フードデリバリーサービス店への加盟など、中食へ積極的にシフトする動きが高まっています。

海外展開

世界的な新型コロナウイルス感染症拡大の影響もあり、企業の海外展開はトーンダウンしています。

 

企業の海外への販路拡大は、国内の市場縮小が懸念されていることもあり、新型コロナウイルス感染症拡大前から進んでいました。コロナの収束を見計らって、今後再度、海外展開への動きが期待されます。

深刻な人員不足

飲食業界では深刻な人員不足が課題とされています。これは新型コロナウイルス感染症が拡大する以前から業界全体が抱えている問題です。

 

拘束時間が長い、肉体労働というイメージから、求人に対し応募が少なく、採用してもすぐに辞めてしまうなど離職率の高さも顕著です。

 

また最低賃金も年々上がっており、人件費が高騰しています。それによって、人が足りていないにもかかわらず少人数で運営せざるを得ない、高い時給でなければ採用できず不採算、など負のスパイラルに陥っている状況です。

 

やりがいを醸成する店舗理念の浸透や、教育、待遇面の充実など様々な対策が求められています。

顧客ニーズの変化

顧客のニーズは時代によって目まぐるしく変化しています。今の時代にどのようなものが求められているのかを、飲食業界に携わる立場であれば正しくとらえていく必要があるでしょう。

食の体験価値の増加

食は人々の生活にとって切っても切り離せないものです。しかし、それだけであればわざわざ外食をする必要はありません。消費者は、これまで以上に「商品」そのものよりも、「そのお店でしか味わえないもの」を求めて外食やサービスを求めるようになってきています。

 

出される料理だけではなく、店舗の雰囲気やサービスの内容・クオリティなど、食事以外の「体験価値」を求める人が増えてきています。

食に対する意識

また、食に対する人々の意識が大きく変わってきています。その中でも「孤食化」と「イミ消費」というキーワードが注目されています。

 

「孤食化」は、「おひとり様」という言葉に代表される消費スタイルです。

 

最近では、男性のみならず、これまで孤食に抵抗があるとされていた女性の「おひとり様」需要も拡大しています。

 

「イミ消費」は「消費にイミを見出す」という意味です。

 

昨今SDGsなど環境保全の取り組みが頻繁に叫ばれ、取り組む企業が増加しています。例えば店舗でもノンプラスチック製品などへの切り替えや、天然素材を使用した無化学調味料や無添加商品の提供などが増えてきているでしょう。

 

生産者だけではなく、消費者もただ消費するだけではなく「何かの役に立つ」、ということを食の中に見出すようになってきています。

飲食業界について理解しよう

今回の新型コロナウイルス感染症拡大からも分かるように、飲食業界は社会の変化の影響を直接受けます。ただ、ダメージを受ける反面新たなニーズに対するマーケティング戦略が生まれるなど、ピンチをチャンスに変えることができることも分かりました。

 

そのためにも今、飲食業界に興味を持っている人は、まず業界について知ること、そしてその動向を注視し、対応していくことができるかを考える必要があります。

 

飲食業界は、人にとって欠かせない食を提供するだけではなく、それに付随する普段感じることができない潤いを与える仕事です。業界について正しく理解することができれば、飲食業界は大きな社会貢献へつながる仕事だと言えるでしょう。

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