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投稿者:

エンモジ

ワーキングメモリを鍛える6つの方法。大人にも有効なトレーニングで脳の記憶容量を増やす。

仕事に限らず、日常生活でも使われているワーキングメモリは、十分に能力を発揮できないと、度忘れなどを引き起こしてミスをする恐れがあります。

 

ワーキングメモリは、トレーニングによって鍛えることが可能です。「やろうと思っていたことをすぐに忘れてしまう」「ワーキングメモリを高めたい」という方は、日常生活にトレーニングを取り入れてみるといいでしょう。

 

ワーキングメモリの意味やメリット、ワーキングメモリを鍛える6つの方法について解説します。

 

ワーキングメモリとは

ワーキングメモリとは、人間が作業するときに必要となる情報を一時的に保持し、処理する能力のことです。

 

記憶には短期記憶と長期記憶がありますが、ワーキングメモリは短期記憶よりも短い間の記憶能力のことを指し、作業記憶とも呼ばれます。

 

ワーキングメモリは、会話や読み書き、計算、仕事や学習などで無意識的に使われているため、日常生活に欠かせない能力といえます。

 

ワーキングメモリを鍛えるメリット

ワーキングメモリを鍛えると、文章の読解力が向上したり、作業漏れを防げたりするメリットが考えられます。

 

例えば、仕事でマニュアルを読む際に、ワーキングメモリが鍛えられていると直前の文章を覚えていられるため、「これ」「あれ」などの指示語が指す言葉をすぐに理解できるでしょう。

 

また、作業に必要な記憶を多く保持・処理できるようになるため、多くの指示を受けた際にも作業漏れなく遂行できる可能性があります。

 

作業記憶とも呼ばれるワーキングメモリですが、必要な情報の場合は何度も繰り返すうちに長期記憶へとつなげることも可能です。

 

ワーキングメモリが低いと

ワーキングメモリの容量はもともと少なく、記憶しておける情報数は「7±2」個や「4±1」個などといわれています。

 

そのため、新たな情報が入ってくると、ワーキングメモリ内の古い情報は次々と消されていき、「度忘れ」などが生じやすくなって、仕事のミスが増える恐れがあるでしょう。

 

例えば、ワーキングメモリが低いと次のような出来事が起こる可能性があります。

 

  • 資料を取ろうと思って本棚まで来たけれど、何の資料が必要だったか忘れてしまった
  • システムのパスワードを教えてもらったけれど、打ち込んだ途端に忘れてしまった
  • 次にやる仕事について考えていたときに先輩から新たな指示をもらったら、やろうとしていたことを忘れてしまった

 

仕事を進めるにあたり、物事をすぐに忘れてしまうと、業務効率が低下したり相手を不快にさせたりなどのデメリットが生じるため、ワーキングメモリを鍛えることが重要です。

 

ワーキングメモリの4つの要素

ワーキングメモリは、「音韻ループ」「視空間スケッチパッド」「エピソードバッファ」「中央実行系」の4つの要素で構成されています。

 

それぞれの要素について解説します。

 

音韻ループ

音韻ループとは、音情報を一時的に覚える機能のことです。

 

相手との会話内容や、口頭で受けた指示を一時的に記憶する際に使われます。

 

視空間スケッチパッド

視空間スケッチパッドは、視覚情報を一時的に覚える機能のことです。

 

イラストやイメージ、文字などの情報を一時的に記憶する力があります。

 

エピソードバッファ

エピソードバッファは、音情報と視覚情報を一時的に記憶する機能のことです。

 

例えば、動画の情報などを一時的に覚えられます。

 

中央実行系

中央実行系とは、「音韻ループ」「視空間スケッチパッド」「エピソードバッファ」の機能を制御する機能です。

 

具体的には、視覚情報や音情報などのどこに注意を向けるかの指示出しを行なったり、一時的に覚えた情報を処理したり、不必要な情報を消去したりします。

 

ワーキングメモリを鍛える6つの方法

ワーキングメモリは鍛えることが可能なため、ワーキングメモリを増やしたい方はいまからご紹介する方法を実践してみるといいでしょう。

 

ワーキングメモリを鍛える6つの方法をご紹介します。

 

簡単な計算は暗算してみる

簡単な計算は暗算するようにすると、ワーキングメモリを鍛えられる可能性があります。

 

暗算は、数字を短期的に記憶したり、計算方法を長期記憶から呼び出したりするため、脳の活性化につながります。

 

ゲーム感覚で鍛えるなら、ナンプレや、アプリなどで配信されている脳トレゲームを行うといいでしょう。

 

マルチタスクをこなす

思考と運動というふたつの作業を同時に行うマルチタスクをこなすと、脳の機能が改善するといわれています。

 

例えば、歩きながら暗算をしたり、メモを取りながら話したりすると、脳の認知機能が向上する可能性があります。

 

メモをこまめに取る

メモをこまめに取る方法は、ワーキングメモリを解放し、有効活用する方法として挙げられます。ワーキングメモリの容量は少ないため、メモとしてワーキングメモリから取り出しておくと容量が空き、より重要な物事の記憶に活用できるでしょう。

 

また、メモを取っておけば見返せるため、やるべき業務のやり忘れ防止につながります。

 

日常生活を充実させる

ワーキングメモリは、会話や家事、適度な運動など、日常生活を送ることで鍛えられます。

 

ワーキングメモリは日常生活で無意識的に使われている能力のため、日常生活を充実させれば、自然と鍛えられるといえるでしょう。

 

そのため、オーバーワークであったり、不摂生な生活を送っていたりする方は、生活習慣を整えて健全にすることをおすすめします。

 

ポジティブな出来事を想像する

ポジティブな出来事を想像し、「楽しさ」や「幸せ」を感じると、ワーキングメモリを鍛えられる可能性があります。

 

ポジティブなことを考えたり思い出したりすると、脳のなかのワーキングメモリに関連する部分(前部帯状回)が活性化するといわれているため、ワーキングメモリの向上につながるかもしれません。

 

十分な睡眠をとる

ワーキングメモリは、睡眠不足に陥ると低下するといわれているため、十分な睡眠をとるといいでしょう。

 

睡眠不足になると、ワーキングメモリを司っている脳の働きが悪くなり、やろうと思っていたことを忘れて別のことに取り組んでしまうなど、仕事に支障をきたす恐れがあります。

 

ワーキングメモリの能力を十分に発揮するためには、睡眠不足の状態にならないことが大切といえます。

 

ワーキングメモリを鍛えて作業効率を上げましょう

ワーキングメモリとは、人間が作業するときに必要となる情報を一時的に保持、処理する能力であり、日常生活で無意識的に使われています。

 

ワーキングメモリが低下すると、やるべきことを忘れるなどして、ミスをしたり、業務が非効率的になったりするため、日常的に鍛えることを意識するといいでしょう。

 

最近睡眠不足という方は、まずは十分な睡眠をとると心身も休ませられていいかもしれません。

 

 

記事執筆や校正など文字に関わる仕事を幅広く行う元金融業のフリーライター。静岡県在住だけど岐阜県も大好き。戦国武将の推しは斎藤道三。(ブログ:https://enmojilaboblog.com/

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