高山信用金庫|理事長 坂口秀平氏 100周年に向け地域活性に貢献

-2022年を振り返って。
新型コロナのゼロゼロ融資(実質無利子・無担保融資)以降、資金需要は少なかったのですが、役員のトップセールスを行うなど、いろいろな需要をお聞きし、新しい取引先もでき、融資を伸ばすことができたのはよかったと思います。事業承継やM&Aのご相談が多いので、地元経済が持続するためにしっかり対応していきたいと思います。またこの度、黄綬褒章を賜(たまわ)りましたが、私個人ではなく当金庫がいただいたと受けとめ、これを励みに役職員一丸となり地域のために頑張っていこうと職員に伝えています。
-信用金庫単独で全国初となる試飲・試食ビジネスマッチングの成果は。
実際に成約の可能性がある案件も多く、新たな口座開設や融資の話もいただいています。バイヤーから厳しい意見もあったようですが、非常に参考になったという声が多く、地元企業の皆さまに喜んでいただきました。次回も飛騨の特産物をもっと知ってもらい、販路を広げるなど、地域の活性化につなげていきたいです。
-創立100周年に向けては。
若手職員によるプロジェクトチームを立ち上げ、われわれでは思いもつかないアイデアが出ることを期待しています。これまでもプロジェクトチームをいくつか立ち上げていますが、自分たちで作り上げた100周年にすることで次代につなげてほしいです。
-2023年の抱負は。
金利も低いままで厳しい状況は続くと思います。ゼロゼロ融資の返済も始まるため個別の状況を見極め、真摯(しんし)に対応していきます。また深刻な人手不足の地域課題解決のため飛騨地域の魅力を発信し、若い人に戻って来てもらい、さらに飛騨以外の人にも来てもらいたいと願います。信用金庫は地域と運命共同体です。私募債の積極活用や文化振興などの応援で今後も地域活性に貢献できるよう努めていきます。

本部 〒506ー0843 高山市下一之町63番地
TEL.0577-32-2200
創業 1926年(大正15年)6月8日
会員数 19,007人
出資金 6億9,600万円
預金 2,431億円
貸出金 1,238億円
役職員数 234人
店舗数 19店舗(高山市内14店舗、飛騨市内3店舗、下呂市内2店舗)
事業内容 金融業
(2022年9月末現在)