株式会社高田工業|代表取締役社長 髙田篤氏 倉庫機能を拡充、生産合理化へ

-自動車業界の現状は。
半導体不足が継続しており、主要お取引先からの受注量が減少し、通常なら人員を減らすなどして固定経費の圧縮を図りますが、回復後の増産に備えて人員を確保し続ける必要があり、難しい対応を迫られた1年でした。一部報道では半導体不足が24年頃まで続くと言われており、今後も厳しい状況が見込まれます。
-会社の核となる強みは。
昭和の頃からいち早く自動化に取り組み、インサート成形(金型内に金属部材を挿入して成形する)やカシメ(樹脂部品に金属部材を取り付ける)、マーク類の印刷などを計量や箱詰めまで無人で行い、原価低減や人手不足に対応してまいりました。当初は大ロット品の専用機としていましたが、現在は複数のアイテムが生産できる汎用自動機化していることが大きな特徴です。この取り組みにより機械台数や人員を大幅に減少させています。
-2023年の展望は。
4年程前から始まった新規のお客さまとの取引により、大型の樹脂部品の製造に乗り出しました。金型や完成品在庫などの収納場所が手狭となったため、既存の工場を増改築して対応しながら、現在3カ所ある倉庫も増改築して倉庫機能の拡充を図ります。また、本社敷地内には工場が3棟あり、2棟が24時間稼働しています。今年中に3棟全ての24時間稼働を実現したいです。
-26年には東海環状自動車道が全線開通する。
弊社の所在地である海津市は名古屋圏に近く、輸送コストが抑えられる点で優位性がありました。開通予定のスマートインターチェンジへは車で数分とさらに利便性は高まります。ただ人材の獲得はさらに過熱すると思われます。地域の雇用を守り、賃金を継続的に上げていくためにも、更なる売り上げ拡大と合理化を進めて行こうと思っています。

本社 〒503-0403 海津市南濃町志津1951-4
TEL.0584-57-2331
設立 1971年9月
資本金 1,000万円
従業員数 230人(関連会社含む)
事業内容 樹脂成形製品の製造
主要製造品 ●熱硬化性樹脂成形自動車用機能部品 ●熱可塑性樹脂成形自動車用機能部品/意匠部品 ●複合加工樹脂成形 インサート/フープ成形 ●印刷/塗装/レーザー加工自動車用意匠部品 ●組付け/かしめ自動車用機能部品
関連会社 ヨシテック Takada Industries Czech s.r.o.[TiCz](チェコ共和国)