株式会社平野紙器|代表取締役 平野訓弘氏 製菓・製パン業界の発展に尽力

-2022年を振り返って。
製菓・製パンの紙カップなどを製造販売しているメーカーとして衛生管理は生命線です。新型コロナウイルスによる影響は従業員それぞれの衛生意識の高揚というメリットがありました。販売に関しては、特にお土産関連部門製品の販売数は報道の通りですが、全国旅行支援が始まった10月からは持ち直しており、これからは良くなるとみています。資材高騰につきましては弊社も例外ではございませんが、既に先を見越して、ある程度は備蓄しておりますので大きな影響はございません。
-商品への思いは。
今では当たり前になっていますが、純白紙にペットフィルムを貼り合わせた通称「純白ペット紙」は弊社が開発し、私がネーミングをしました。以前は鉄製の丸型や小判型形状の焼成型に薄い紙を装填(そうてん)した後、その中にパンなどの生地を入れて焼き上げていましたが、純白ペット紙を使用したカップの登場で焼成型がなくても均一なパンを作ることができるようになり、しかもベルトコンベアーでの生産が主流となった今は作業効率が数段向上しました。英字新聞の記事をデザインとして取り入れた柄のカップを初めて作ったのも弊社です。この柄は多くの顧客と消費者からの支持をいただき、現在では幅広くご使用いただいており、製菓・製パン業界の発展に寄与してきたという自負を持っております。
-今後の課題は。
全国で人材不足が問題となっていますが、弊社では数年前から新卒採用に力を入れており、今年も複数人が内定しています。若く新しい人材を採用することにより社内の活性化と年齢構成の安定化・自社文化の継承を行うことができるため、今後も積極的に採用していくと共に、その若い力で未来に向けてその時代に合ったニーズに沿う新しい商品づくりを目指します。
