明日、会社でなに話す?
これからもあなたを支えていく

アイコン

アイコン

明日、会社でなに話す?

これからもあなたを支えていく

アイコン

投稿者:

エンモジ

日常に潜む「認知バイアス」とは?例を挙げながらわかりやすく解説 おすすめ本も紹介!

人間は、「認知バイアス」によって、思考や行動に影響が出ることがあります。

認知バイアスがかかると、適切な判断ができず、自分が損をしたり、他者に迷惑をかけたりする恐れがあるため、認知バイアスへの対策を講じることが大切です。

 

認知バイアスの意味や種類、対策方法を解説します。

認知バイアスとは

認知バイアスとは、自分の経験や先入観、生活習慣などによって、非合理的な考え方や判断をしてしまう心理現象のことです。バイアス(bias)とは、英語で、先入観や偏見、偏りを意味します。

 

例えば、「こうしたほうがもっと効率的に仕事をできる」と仕事のやり方についてアドバイスをもらった際に、「自分はいままでこれで上手くやれてきたから」と従来のやり方に固執することが、認知バイアスといえるでしょう。

 

認知バイアスは、脳が効率的に働くための機能ともいわれていますが、認知バイアスがかかると、正しいことが見えなくなったり、自分や他者に不利益をもたらしたりする恐れがあるため、認知バイアスのことを理解し、正しい判断を下すように意識する必要があります。

 

認知バイアスの一部を紹介

認知バイアスにはさまざまな種類があります。

 

認知バイアスの種類を一部ご紹介します。

確証バイアス

確証バイアスとは、自分に都合のいい情報ばかりが目に入りやすくなり、不都合な情報や反証に気付きにくくなることです。

 

物事を多角的な面から見られない場合、仕事で失敗したり、自分の評価が下がったりする恐れがあります。

 

例えば、仕事で新規プロジェクトの提案に向けて情報収集をする際に、確証バイアスがかかっていると成功できる情報ばかり集めてしまうため、不都合な情報を見たり、対応策を考えたりできず、プロジェクト提案時に、誤った推測や実現までの多くの壁を他者から指摘されるかもしれません。

 

自己奉仕バイアス

自己奉仕バイアスは、成功は自分が要因、失敗は周りが要因と考えてしまうことです。

 

例えば、顧客との契約が成功した際には、「自分の営業方法が良かったからだ」と思い、失敗した際には「顧客が商品の良さを理解してくれなかったからだ」と、自分の話術や知識が足りなかったとしても周りのせいにしてしまうことを、自己奉仕バイアスといいます。

 

周りの助力があった場合、自分の力だけで成功したという気持ちでいると、周りの人との人間関係が悪化する恐れがあります。また、失敗を他者や環境のせいばかりにしていては、自己成長につながらないでしょう。

 

後知恵バイアス

後知恵バイアスとは、起きた出来事や結果に対し、予測していたと錯覚することです。

 

企画が失敗した際には「失敗すると思っていたよ」、ある人物が昇進した際には「あの人は偉くなると思ってたんだ」など、結果を予測していたと思ってしまった場合は、後知恵バイアスがかかっているかもしれません。

 

ただし、本当に予測していた場合には、結果が出たあとの他者の言葉を不用意に指摘するとトラブルになる恐れがあるため、注意が必要でしょう。

 

ハロー効果

ハロー効果は、別名「光背効果」とも呼ばれる心理現象で、相手の見た目が良い場合、肩書きや経歴なども優れていると思い込んでしまうことをいいます。

 

裁判で、容疑者の見た目が良い場合は、「こんなかっこいい(かわいい)人が罪を犯すはずがない」という心情が裁判員に働き、無罪になったり、刑が軽くなったりすることもあるといわれています。

 

そのため、ハロー効果によって、真実を見極めたり、人を正しく評価したりすることが難しくなる可能性があるでしょう。

 

ツァイガルニック効果

ツァイガルニック効果は、未完成のもののほうが完成されたものよりも記憶に残りやすいという心理現象で、心理学者ブルーマ・ツァイガルニクの名が由来です。

 

例えば、試験で解けた問題よりも解けなかった問題のほうが記憶に残ったり、「続きはWebで」というCMを見て、続きが気になったりすることが、ツァイガルニック効果です。

 

ツァイガルニック効果は、中断されたことで緊張感が継続されたり、「達成したい」という気持ちが高まったりするために生じます。

 

バラ色の回顧

バラ色の回顧とは、過去を美化して「あの頃は良かった」と羨んでしまうことです。「バラ色の眼鏡をかけて過去をのぞき込む」ことから、バラ色の回顧といわれています。

 

人は、実状問わず、過去を美化しやすいといわれています。しかし、現状に満足できず、「あの頃は良かった」「充実していた」と美化した過去に思いを馳せていても、何も変わらないでしょう。

 

美化した過去からヒントを得て、現状を変える行動をとると、現在も充実させることができるかもしれません。

 

アンカリング

アンカリングとは、先に与えられた数字や情報が行動に影響を与えるという心理現象のことです。

 

「アンカリング」は、英語で「船の錨(アンカー)を下ろすこと」を意味し、先に与えられた数字(アンカー)によって、身動きが取りづらくなる状態をいいます。

 

例えば、元値1万円の商品が50%オフの5000円になっていた場合、「お得だ」と感じて購入する人が多いかもしれません。元の数字と安くなった数字を見せて、顧客の購買意欲を高めるマーケティング方法は、アンカリングを活用しているといえるでしょう。

 

認知バイアスへの対策方法

無意識に生じている認知バイアスを完全になくしたり、コントロールしたりすることは難しいです。

 

しかし、策を講じることは可能なため、ご紹介する方法を試して、認知バイアスにとらわれすぎない生活を目指しましょう。

 

認知バイアスについて理解する

認知バイアスについて理解すると、生じている自分の思考や行動が認知バイアスによるものだと気付き、冷静な判断や客観的な見方ができるようになるかもしれません。

 

例えば、値引き商品を見てアンカリングが生じた際に、「本当にこの商品はお得なのか」「自分は本当にこの商品を欲しいのか」と冷静に考えることで、さらに安い商品を発見したり、無駄遣いをせずに済んだりする可能性があります。

 

失敗して自己奉仕バイアスが生じた場合も、認知バイアスがかかっていることを理解し、失敗の原因を突き止め、「失敗は自分のせいだ」と反省できれば、自己成長につながるでしょう。

 

第三者の意見も聞く

自分だけの考えで行動せずに、第三者の意見も聞くことで、認知バイアスによる失敗を防げると考えられます。

 

人は、認知バイアスによって、自分に都合のいい情報しか目に入らなかったり、人を見た目で判断したりする恐れがあります。しかし、第三者の意見を取り入れることで、見えていなかった情報や、物事の本質に気付ける可能性があるため、失敗を回避できたり、適切な判断が下せたりするでしょう。

 

第三者の意見を聞く際には、自分と反対意見の人、違う価値観を持っている人の話を聞くと、より自分のためになるかもしれません。

 

認知バイアスを学ぶおすすめ本

認知バイアスについて学ぶのにおすすめの本を紹介します。

認知バイアスについて興味のある方、さらに深く知りたい方は、手に取ってみるといいでしょう。

 

認知バイアス事典

『認知バイアス辞典』は、論理学、認知科学、社会心理学のそれぞれから20項目ずつ厳選され、合計60項目の認知バイアスが図やイラストを用いて載っています。

 

認知バイアスの各項目のページに、「意味」や「関連」がまとめられていたり、文章が下線などで装飾されていたりするため、文章を読むのが苦手な方でも読みやすさを感じるかもしれません。

 

また、記載されている内容がつながっているわけではないため、目次を開いて、気になる認知バイアスから読んでみても、楽しく学べるでしょう。

 

■『認知バイアス辞典』
https://www.forestpub.co.jp/author/jouhoubunkakenkyujo/book/B-1985

 

認知バイアス 心に潜むふしぎな働き

 

『認知バイアス 心に潜むふしぎな働き』は、認知バイアスについて、認知の仕組みや認知バイアスが起こる状況などがまとめられています。

 

40年近く認知科学について研究してきた著者・鈴木宏昭氏が全9章に分けて認知バイアスを解説しているため、認知バイアスの理解を深められるでしょう。

 

認知メカニズムについて理論的に知りたい方におすすめです。

 

■『認知バイアス 心に潜むふしぎな働き』
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000348086

 

「印象」の心理学 認知バイアスが人の判断をゆがませる

『「印象」の心理学 認知バイアスが人の判断をゆがませる』は、「印象がつくられるプロセス」と「思考のくせ」の紹介に始まり、他者や自分の印象のつくられ方などが解説されています。

 

文章だけでなく、例や図が用いられているため、分かりやすいでしょう。「計画錯誤」「透明性の錯覚」など、多くの認知バイアスが紹介されています。

 

人間の「思考のくせ」について知りたい方、専門的な内容を理解したい方におすすめの1冊です。

 

■『「印象」の心理学 認知バイアスが人の判断をゆがませる』
https://www.njg.co.jp/book/9784534058898/

 

まとめ

自分の経験や先入観などから、非合理的な考え方や判断をしてしまう認知バイアスには、確証バイアスやツァイガルニック効果など、さまざまな種類があります。

 

人間は認知バイアスがかかりやすいことを理解すると、物事に対する自分の思考に「待った」をかけられ、合理的な判断ができるかもしれません。

 

自分の思考のくせを知ったり、何かを判断する際には周りの人の意見も聞いたりして、認知バイアスと上手に付き合っていきましょう。

 

 

 

記事執筆や校正など文字に関わる仕事を幅広く行う元金融業のフリーライター。静岡県在住だけど岐阜県も大好き。戦国武将の推しは斎藤道三。(ブログ:https://enmojilaboblog.com/

イチオシ記事