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投稿者:

ZYAO22編集部

金融業界の職種とは?営業職や金融事務・保険外交員などについて解説

皆さんにとって金融業界とは、どのような印象でしょうか。

 

企業に対して「安定感や知名度が高い」と考える人もいれば、働く人に対して「頭が良い人や真面目な人が多そう」と感じている人、働き方に対して「お金を扱う厳しい仕事」とイメージする人もいるでしょう。

 

しかし、実際のところ金融業界の業種や職種は幅広く、企業の雰囲気や働く人の感じ方は大きく異なるのです。

 

本記事では、海外進出や最新のテクノロジーを取り入れた金融業界の現状を紹介するとともに、金融業界の業種や職種にどういったものがあるのかを詳しく紹介します。

 

金融業界での様々な働き方を知ることで、働き先として選択の幅を広げることはもちろん、子どもが就職する際のアドバイスに役立てることもできます。

 

金融業界の業種や職種に興味のある方は、ぜひチェックしてみてください。

金融業界の現状は?

金融業界は、私たちの日常生活から切り離すことのできない、お金に関係する様々な業務を担っています。金融業界が世の中からなくなってしまえば、手元にあるお金の範囲内でしか生活できません。

 

まず、重要な役割を持つ金融業界が、現在どのような取り組みをしているのかを紹介していきます。

海外展開を進めている

重要な役割を担っている金融業界のこれまでは、他の業界と比べても慎重になっている企業が多く、日本国内での事業をメインとしていました。一方で、業界の稼ぎ頭である銀行や保険会社の国内市場は特に飽和状態で、海外進出も視野に入れていく必要がありました。

 

そのような中、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、金融業界も大きな打撃を受けています。よって、業界全体の衰退を防ぐためにも、海外展開を進めざるを得ない状況となりました。

 

今後金融業界が海外展開を進めていくことによって、世界規模でのビジネスチャンスが増えるため、業績の拡大が期待されています。

オートメーションが進んでいる

オートメーションとは、人間の作業を機械化するだけでなく、感覚や思考などの能力もシステム化することです。これは、AI技術の発展が大きな要因となっています。金融業界でオートメーションが進むことによって、顧客に対してより高い価値を生み出せるでしょう。

 

たとえば、金融以外の業界と連携して新たなサービスを提供することも考えられます。金融業界は人々の生活と身近な位置付けであるため、そこを基点とした様々な業界との連携は、人々により高い価値を生み出していきます。

 

また、過去のデータをAIに分析させることによって、新たな改善点を瞬時に見つけ出すことも可能です。人間では気づかなかった問題点をAIが見つけ出し、効率的なシステムを作ることによって、顧客に対してより高い価値を提供できるでしょう。

FintechやInsurtechを導入・活用している

Fintech(フィンテック)は、Finance(金融)×Technology(テクノロジー)を組み合わせた造語です。Fintechの力で金融に関する様々な課題を解決し、サービスの向上につなげています。最近では当たり前のように使っているQR決済サービスや、銀行口座と連携させた家計簿アプリなども、Fintechによって生まれたサービスです。

 

このFintechを保険業界に応用したものがInsurtech(インシュアテック)で、Insurance(保険)×Technology(テクノロジー)を組み合わせた造語です。

 

保険会社はInsuetechを導入することで、業務の効率化や新しいサービスの提供に役立てています。オンライン上で契約できる保険商品も、Insurtechの導入により可能となったシステムの1つです。

 

FintechやInsurtechの導入によって、金融業界だけでなく、私たちの生活もさらに豊かになっていくでしょう。

金融業界に属している業種

金融業界と聞いてよくイメージされるのは、銀行や保険会社です。しかし、それ以外にも証券会社やカード会社、その他の金融機関も多数あります。

 

ここでは金融業界の業種を11選紹介します。

生命保険会社

保険は大勢の人がお金を出し合い、万一のことがあった人をみんなで助け合う仕組みです。保険業界は大きく2つに分けられて、生命保険会社と損害保険会社があります。

 

生命保険会社は名前の通り、生命保険を取り扱っている会社です。万が一のことがあって亡くなってしまったり、大きな病気にかかってしまったりしたときに、お金の面で困らないように補償する仕組みを作っています。

 

人々の大切なお金を預かっている生命保険会社は、補償ができなくなってしまわないよう、健全な運営をしていく必要があります。

損害保険会社

損害保険会社も名前の通り、損害保険を取り扱っている会社です。予測不可能な火災や事故などの損害があったときに、保障する仕組みとなっています。

 

よく損害保険では、偶然で突発的な外来による事故が対象と言われています。損害保険会社は事故発生時に瞬時な対応が必要となり、顧客が焦っている中でも適切な対応を取ることが大切です。

証券

証券会社は、株や投資信託などの投資商品を取り扱っている機関です。資金が余っている人々と資金が必要な企業を繋ぐ役割を担っているため、より企業について詳しく知っておく必要があります。

 

また、投資商品を扱う上で、経済の動きも日々勉強しなければなりません。経済は毎日動いており、日本だけでなく世界の動きもよく見ることが重要です。

クレジット会社

クレジットと聞くと、普段使っているクレジットカードをイメージしますが、具体的な業務形態を知る人は多くありません。クレジット会社は大きく3つの業態に分けられていて、国際ブランド、クレジットカード発行会社、加盟店管理会社があります。

 

国際ブランドとは、VISAやマスターカードなど、クレジットカードの決済機能を提供しているブランドのことです。クレジットカード発行会社とは、楽天カードやイオンカードのように、クレジットカードを発行している会社です。

 

この2つ業態を合わせると、楽天カードがVISAという決済機能を利用して、様々なお店での決済を可能にしているようなイメージとなります。

 

また、加盟店管理会社はクレジットカードが使えるお店を増やしたり、既存の加盟店を管理したりしています。日本では、クレジットカード発行会社が加盟店管理も一緒に行っていることも多くあります。

 

クレジットカードは、決済時に利用手数料のようなものが引かれるため、新規の加盟店を増やすことはとても大切です。

信販会社

信販会社は、クレジットカード業務に加えてローンや保証業務も取り扱っている会社です。上記のクレジット会社よりも業務範囲が広く、大きな金額の商品を分割で買う場合などによく利用されます。

 

信販会社は、お金を貸すのではなく、立て替える役割を担っています。そのため、信販会社を利用する人の職業や年収などを元に、信用できる人なのかを審査しているのです。

リース会社

リースとは、顧客に対して長期的にモノを貸し出すサービスのことです。リース製品が多い身近な例だと、企業の営業車やプリンターなどが挙げられます。リース会社は貸し出したリース料で利益を上げているため、契約顧客数を増やしていくことが大切です。

 

また、リースは貸出期間が10年程度と長期に渡るため、何かトラブルが起きた際には借りた側が対処することがほとんどです。継続して顧客から利用してもらうためにも、トラブルがあったときのサービスが充実しているかどうかが重要になります。

消費者金融

消費者金融と聞くと、少し怖いイメージがありますが、実際の消費者金融は貸金業法という法律に基づいて融資しているため、安心して使えるサービスです。

 

消費者金融は、銀行やクレジットカードと比べて金利が高くなっているものの、すぐにお金を受け取れます。そういった利便性を求める人々を、消費者金融はターゲットとしており、無利息期間を設けて集客している企業もあります。

政府系金融機関

政府系金融機関は、私たちの生活の中ではあまり馴染みないように感じますが、日本国内の経済の発展を支援している重要な機関です。特に、中小企業や農林水産業者への融資をメインとしており、資本金の多くを政府が出資しています。

 

政府が関係している機関であるため、年収は高く福利厚生も充実しています。民間の金融機関では取り扱えないような大型のプロジェクトも多数あり、大きな責任を任されている金融機関であると言えます。

銀行

金融業界の中で、私たちの生活にとても身近なのが銀行です。銀行の業務は預金業務や貸出業務、為替業務の3つがメインとなっています。

 

私たちが銀行に預けたお金は、ただ銀行に保管されているわけではなく、資金を必要としている企業に貸し付けていると言われています。そのため、預金業務と貸出業務はセットで考えることが一般的でしょう。

 

為替業務は決済業務とも言い換えられ、お金の決済をスムーズかつ確実に行なえるように公的機関や企業と連携して、経済活動を支える業務となっています。

 

また、最近ではメインとなる3つの業務以外にも、保険や投資商品などを扱う銀行が増えています。そのため、銀行はこれまで以上に専門的な知識が必要となってきているのです。

資産運用会社

資産運用会社は、主に投資信託を開発・運用する会社のことです。

 

投資信託は銀行や証券会社で販売されていますが、それらの機関は商品を販売する役割を担っています。一方、資産運用会社では、投資信託に組み入れる資産配分や方針を決めて商品を開発し、そのルールに従って顧客から集まったお金を運用していきます。

 

商品の方向性が経済の動きに合わないと、顧客のお金を大きく目減りさせてしまうリスクがあるため、資産運用会社には経済の動きを分析して予測する力が求められています。

外資系投資銀行

外資系投資銀行は法人向けの証券業務を行なっており、顧客は企業と機関投資家です。一般的な銀行にある預金業務は行なっていません。

 

企業向けの業務としては、資金調達のアドバイスやM&Aのサポートなどを行なっています。そういった対象となる顧客を増やすための営業も必要です。

 

また、機関投資家向けの業務としては、金融商品の売買を行ないます。機関投資家は、個人投資家から集まった巨額の資金を運用する社団や法人のことです。たとえば、上記の資産運用会社も該当します。

 

金融市場の調査や分析によって、質の高い情報を提供できるかどうかが重要です。

金融業界の職種11選

金融業界は、それぞれの業種の中で様々な職種の働き方があります。銀行に行くと、窓口対応の人の奥でたくさんの人が働いているように、私たちが直接接しないところでの働き方がたくさんあるのです。

 

ここでは金融業界の様々な職種について11選、紹介していきます。

1:法人向けの営業職

金融業界での法人向け営業は、顧客である企業と信頼関係を築くことが何より大切です。

 

企業側としては、現在の経営状況を元に今後の方向性を考えていくため、誰にでも支援を任せられるわけではありません。金融商品に関する専門知識が豊富で、円滑にコミュニケーションが取れるパートナーを必要としています。

 

そのため、法人向け営業職は金融業界だけでなく、顧客企業の業界に関する知識も身につけておくと良いでしょう。

2:個人向けの営業職

金融業界の個人向け営業では、個人の顧客のライフスタイルに合わせた提案が必要になります。家族構成や資金が必要なタイミングは一人ひとり異なるため、顧客に寄り添って一緒に考えることが大切です。

 

また、信頼関係を築くためには、様々な選択肢の中から自社の商品についての魅力を伝えていく必要があります。そのため、自社の商品だけでなく、様々な金融商品の知識も必要です。

3:ファンドマネージャー

ファンドマネージャーは、投資信託の運用を行なう専門家のことです。資産運用会社に所属して、投資商品の開発や運用を行なっています。

 

ファンドマネージャーには、投資信託に組み入れられている資産を入れ替えたり、比率を変更したりする必要があります。そのため、経済の動きを調査して分析する力など、高度な知識と経験が必要です。

4:ファイナンシャルプランナー

ファイナンシャルプランナーはお金のスペシャリストです。ライフプランニングや資産運用、税金、リスク管理、不動産、相続の6分野について専門的な知識を持ち、顧客が抱える様々な悩みについて一緒に考えていきます。

 

そのため、金融知識があまりない顧客に対して、分かりやすい言葉でお金に関する知識を伝える必要があります。さらに、個々のライフプランを立てるためには、信頼関係を築くコミュニケーション能力や、必要な金融商品を提案する営業力も必要でしょう。

5:証券アナリスト

証券アナリストは、業界や企業の経済状況を調査・分析します。

 

主に、証券会社や運用会社に所属して、どのような業界が今後伸びそうか、投資対象としてふさわしい企業はどこなのかを検討します。たとえば、証券会社は、証券アナリストが選び抜いた業界や企業を個人投資家へ推奨していくため、とても重要な役割です。

 

また、企業の見通しは書面上だけでは分からないことも多いため、実際に企業へ足を運んで調査するアナリストもいます。様々な企業と深い関係性を築けるやりがいのある仕事と言えるでしょう。

6:トレーダー

トレーダーは証券会社に所属することが多く、機関投資家などの注文を受けて売買を執行する役割を担っています。ただ売買するだけでなく、市場の状況を顧客に伝え、売買のタイミングをサポートすることも大切です。

 

自分では扱わない大きな金額の取引を任せられることも多く、取引がうまくいった場合には顧客から大きな信頼が得られます。継続した取引は自分の実績にも繋がるため、やりがいも感じられるでしょう。

7:ディーラー

ディーラーは、トレーダーと同じような意味で使われることが多いですが、自分の意思で売買する点がトレーダーとの違いです。顧客から資金を任され、ディーラー自らの判断で取引を行なうため、やりがいと同時に責任感やプレッシャーも大きい仕事です。

8:保険外交員

保険外交員は保険会社に所属し、保険商品の営業を行ないます。

 

ファイナンシャルプランナーと同じように、顧客のライフプランを把握した上で適切な商品を提案するため、豊富な知識も必要です。顧客対応がメインとなるため、コミュニケーション能力や積極性が大切な仕事となります。

9:アクチュアリー

アクチュアリーは、保険や年金などの分野で起こる、不確定なことを取り扱う数理業務です。

 

統計学などの数理的知識や経験を元に商品開発に携わり、適切な商品内容や金額設定を行ないます。専門的な知識はもちろん、経済の動きに敏感であることや分かりやすく説明できるコミュニケーション能力も必要不可欠です。

10:金融事務

金融事務は、名前の通り金融機関の事務の仕事です。

 

一般的な事務の業務に加えて、業界ごとの専門的な業務も多くあります。たとえば、保険会社や証券会社では、契約に関する手続きや伝票処理などが必要です。また、金融機関は相続手続きなどを行なうことも多く、そういった知識も必要になるでしょう。

11:プライベートバンカー

プライベートバンカーは、富裕層の顧客一人ひとりに、専属で資産のコンサルティングを行なう仕事です。一般的には預入資産を1億円以上の条件としており、あらゆる資産をトータルで管理し、運用の提案もしています。

 

強い信頼関係を築けなければ、顧客から資産を任せてもらうこともできないため、一人ひとりのニーズを十分に把握し、幅広い視野で物事を捉える力が必要です。

金融業界が採用したい人物の特徴とは?

金融業界の業種と職種について詳しく紹介してきましたが、ここでは金融業界に向いてる人について紹介していきます。金融業界を目指す際の志望動機や志望理由として目安になるため、押さえておくと良いでしょう。

新しい知識を取り入れる姿勢がある

金融業界は、お金にまつわる様々な知識が必要です。たとえば保険会社の場合、保険の知識は豊富でも、経済の状況について何も知らなければ顧客の様々な疑問に答えられず、信頼を得ることは難しいでしょう。

 

そのため、新しいことを積極的に知ろうとする姿勢が大切です。

コミュニケーション能力がある

どのような業界であっても、顧客の金融資産に関わるのが金融業界です。そのため、顧客との信頼関係の構築はとても大切になります。専門的な知識をより分かりやすく相手に伝えられるような、コミュニケーション能力を身につける必要があるでしょう。

誠実である

顧客の資産を扱う上で、正しい情報を正確に伝えることはとても大切です。難しく大変な業務を投げ出し、顧客に曖昧な対応をしていると信頼は得られません。どんなことにも、常に誠実な姿勢で取り組むことが求められます。

忍耐力がある

顧客は、自分の資産を金融業界に託しています。そのため、トラブルがあったときはいつも以上に大きなクレームになる可能性があります。強い忍耐力を身につけ、そういった壁を乗り越えて成長していく力も必要になるでしょう。

金融業界にはどのような職種があるのか知っておこう

金融業界は、とても幅広い業種と職種がある業界です。今まで知らなかった働き方を知ることで、自分では気づかなかった興味・関心に繋がるでしょう。

 

今回の紹介した業界や職種で気になるものがあれば、そこに焦点を当てて、より詳しく調べてみてください。

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