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投稿者:

ZYAO22編集部

研究職とは?メリットやデメリットについても合わせて解説

「大学での研究の経験を活かして、研究職に就きたいな」
「研究職って、大学以外だとどんな仕事があるんだろう?」
「研究職に就くデメリットってあるのかな?」
研究職についてさまざまな疑問があるのではないでしょうか。

 

この記事では、研究職について、研究職に就いたあとのキャリアパス、研究職のメリット・デメリット、研究職に就くためにしておくことなどを紹介していきます。

 

この記事を読むことで、研究職について理解できるようになるため、自分が研究職に向いているかどうか判断することもできるでしょう。

 

また、研究職に就く際に気を付けることも解説していくため、研究職に就きたい方は参考にしてください。

 

研究職について知りたいという方やご興味がある方は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。

研究職とは?

研究職とは、どのような仕事なのでしょうか。研究職には大きく分けて、基礎研究を行うものと、応用研究を行うものがあります。研究の場もさまざまでしょう。

 

また、よく混同される開発職という仕事もあります。ここでは、そもそも研究職とは何であるかについて解説していきます。

基礎研究

基礎研究とは、目的とする応用や用途を持たず、仮説や理論を裏付けるために行ったり、新しい知見を得るために行ったりする研究です。広義では、理系に限らず文科系にもこの分野の研究はあります。

 

基礎研究は、直接的に利益に結び付くものではありません。研究結果の用途を決めずに、未知の物質の発見に力を注いだり、新たな仮説・理論を解明していったりするものです。

 

何もないところから新しいものを生み出す基礎研究は、すぐに成果が表れるものではありません。基礎研究には強い探求心と忍耐が必要とされます。こういった研究は、主に企業ではなく、大学やそのほかの研究機関で行われています。

応用研究

応用研究とは、基礎研究にもとづいて、実用化を目標に行う研究です。また、既にある技術をより効率的にしていく研究も含まれています。

 

基礎研究が長いスパンで行われるのに対して、応用研究は期限が定められている傾向にあり、短期間で成果を出すことが求められます。具体的なサービスや製品の開発につなげる必要があるのが応用研究です。

 

また、社会で求められている、需要を察知するマーケティング能力も必要な分野と言えます。

大学と民間企業の研究職の違い

大学と民間企業の研究職の違いは、一部の例外を除いて、基礎研究と応用研究の違いと言えます。

 

大学は教育と研究を行う機関です。大学での研究は利益を追求するものではないため、基礎研究がメインとなります。

 

民間企業では、研究によって新しく生み出された、もしくは新たに改良された製品やサービスで利益を生むことが目的です。したがって、民間企業では応用研究がメインとなります。

 

大学と民間企業では、同じ分野の研究であっても目的が違うと言えるでしょう。

研究職と開発職の違い

次に、混同しやすい研究職と開発職の違いについて説明しましょう。研究職と開発職では目的が異なります。研究職は新しい技術や知識を得ることが目的ですが、開発職では製品を生み出すことが目的です。

 

研究職が新しい知見を生み、それを開発職が新製品として作っていくことになるでしょう。

メーカー就職後の研究職のキャリアパス

大学での研究職であれば、博士号をとって大学に残り、講師、助教授、准教授、教授と進んでいくのはよく知られており、教授にまでなるのは困難だということも周知でしょう。

 

では、民間企業に研究職として就職した場合、どのような経歴を重ねていくのでしょうか。いくつかのパターンがあるため、以下に説明していきます。

技術や知識を深め研究職・専門職になる場合

まずは、就職した会社の研究所で技術・知識を深め、研究職・専門職になる道が挙げられます。研究分野のエキスパートとなり、研究を続けていく道です。

 

常に第一線で研究を続けることができるため、専門分野に特化したいという人におすすめのキャリアパスです。

マネージャー職になる場合

最初に研究者として就職しても、研究部門を管理するマネジメントが業務となっていくケースもあります。研究チームが円滑に業務できるように環境を整えたり、チームを統率したりといった仕事です。

 

マネージャー職に就くと現場で研究を行うことは減りますが、会社の予算管理や企画立案に携わることになります。経営への参加が認められる可能性も出てくるでしょう。社内における地位は相対的に高くなります。

他企業・研究機関に転職する場合

他企業・研究機関への転職も選択肢のひとつです。それまでの知識や経験を活かす、さらには自らの研究を深めるために転職するケースもあります。

 

一方で、研究職以外の仕事に転職することもあるでしょう。それまでの知識と経験が他企業で求められる場合があり、ベンチャー企業やコンサルティング業務に転職する方も多くいます。

大学教授になる場合

一旦、民間企業に就職した研究者の中には、大学に戻り新たなキャリアを積む人もいます。より基礎的な学問を究めたい場合や、長いスパンで研究を続けたい場合はそれも選択肢のひとつでしょう。出身大学に戻ることもあれば、新たな場を選ぶことも可能です。

 

ただし、大学教授になるには博士号が必須の条件であり、また教授職は狭き門であることは心得なければなりません。

起業する場合

自らが研究してきた知識と経験を活かして起業する道もあります。自分の専門分野で会社を起こすケースもあれば、フリーランスの研究者になるというケースも増えてきました。

 

起業して、いくつものプロジェクトに参加するという道は、実力さえあれば魅力的なキャリアパスと言えるでしょう。研究分野の枠を超えた研究も視野に入ってきます。

研究職のメリット

研究職は専門性が高く、求人も多くないため就くことが難しい職業です。しかし、研究職に就くことで、学生時代の学問がそのまま仕事の役に立ちます。研究を究めたい方には、メリットのある職種と言えるでしょう。

 

ここからは、研究職に就くメリットを解説していきます。

自分のやりたいことを仕事にできる

研究職は、毎日勉強を続け、試行錯誤を繰り返す大変な仕事ではありますが、好きな分野の研究であれば苦労も耐えられるでしょう。

 

学生時代にしてきた研究を卒業後も続けることができ、研究が好きであれば、まさにやりたいことが仕事になるわけです。また、研究職は異動が少なく、長くその職に就くことができます。

 

勉強する、知識を深める、研究する、これらを究めたいのであれば、研究職以上の仕事はないでしょう。

やりがいを感じることができる

研究には無から何かを作り出す、もしくは発見する基礎研究と、基礎研究をもとに新たな技術、価値を生み出す応用研究があります。どちらにしても、これまで世の中になかった何かを生み出しているのです。

 

自分がしてきた研究の成果が実り、世の中に流布するようになったときの喜びはかけがえのないものでしょう。この点は大きなやりがいになります。

研究職のデメリット

やりたいことが仕事にできたり、やりがいがあったりする研究職ですが、研究職に就くことのデメリットも当然あります。あらかじめ知っておかなければ、就職してから後悔することになりかねません。

 

ここからは、研究職のデメリットを解説していきます。

成果を出すことを求められる

研究とは、過去になかった理論や仮説、物質などを作り出す行為です。場合によってはひとつのテーマに何十年もかかることがあります。大学の研究者であれば、節目に論文を書き、長くひとつのテーマで研究することができる場合もあるでしょう。

 

とはいえ、大学も昇進は実力主義のため、成果がなければ同じテーマを追い続けることはできません。

 

企業では一層この傾向が強くなります。研究は非常にお金がかかることから、成果が出なければ、経営陣はその研究を打ち切ることにする可能性もあるでしょう。他企業が先に成果を出してしまって、研究打ち切りというケースもあります。

 

資金力のない企業ほど成果主義になりますが、大きい企業でも長年成果が出なければ、その研究にあたっていた研究者を他の研究に割り振ることになるでしょう。つまり、自分がやりたくても成果が出なければ、続けられないということです。

専門性が高く他の職種への転職が厳しい可能性がある

研究職は専門性が高く、それがメリットにもデメリットにもなります。専門分野のスペシャリストになることで、競争が少なく自身の地位を安定させることができますが、逆に専門性が強いことから他の職種への転職が難しくなります。

 

また、社会人として一般的に求められるスキルを持っていないケースがあるでしょう。大学や各種研究所勤務の場合、事務的な作業やメール・電話の応対など、社会人になればすぐに身に付けるスキルが育っていないことがあります。

 

研究職から研究職以外の仕事に転職するのは厳しいだけでなく、転職先でのキャリア形成はゼロからのスタートとなるため、注意しましょう。

研究職に向いている人

研究職に向いている人とはどのような人なのでしょうか。研究職を続けていくためには、それらの経験以上に強い探求心を持つことや、積極的に未来を変えていこうとする姿勢が求められます。

 

また、企業での研究は個人で行うものではないため、コミュニケーション能力も大切です。ここからは、研究職に向いている人を詳しく紹介していきます。

探究心旺盛な人

まず、知的好奇心や探究心が旺盛な人が研究職に向いていると言えます。物事を突き詰める思考が大切です。なぜそうなるのか、どうすれば次のステップに進めるのか、常に思考し続けられないと研究職は勤まりません。

 

また、論文や学術雑誌を読み、新たな情報を吸収する姿勢も大切でしょう。

ポジティブな人

研究というのは、すぐに結果がでるものではありません。成果を出すためには、ある程度長いスパンが必要で、失敗と成功を繰り返しながらゴールに進むものです。

 

研究職には、失敗をポジティブに捉え、次のステップに進めるような性格が求められます。失敗を材料に前に進もうとする精神力、目的をやり遂げる強い意志が必要でしょう。

周囲と連携できる人

研究というと、ひとりでコツコツ行うものというイメージがあるのではないでしょうか。現代の研究はチームで行います。特に大学を離れた企業の研究所では、その傾向が強くなります。

 

また、企業では他部署との連携の必要も出てきます。自分の研究を続けるためのプレゼンテーションが必要なケースもあるでしょう。学会での発表と違って、研究に比較的無知な人たちの理解を得ることが大事になることもあります。

 

周囲と連携できる能力は、研究職になくてはならないものです。

研究職に就くためにしておくこと

それでは、研究職に就くためには何を準備したら良いのでしょうか。学生であるうちにできることはいろいろあります。修士や博士などの学位をとること、薬剤師や医師などの資格をとることなどが挙げられます。

 

ここからは、研究職に就くためにしておくことを詳しく紹介していきます。ご興味がある方は、参考にしてみてください。

実験や研究のスキルを磨いておく

学生のうちに、実験や研究のスキルをできる限り磨いておきましょう。専門分野のエキスパートを目指してください。

 

研究のスキルとは、実験だけではありません。研究の展望やまとめ方も学んでおきましょう。論文にまとめ、学会発表などを経験することも有意義と言えます。

 

誇るべき技術や研究成果があれば、研究職に就く際にとても有利に働くでしょう。

企業説明会やインターンにできるだけ参加しておく

研究職志望だからといって、企業説明会やインターンを避けることはやめましょう。自分がやりたい研究を行っている会社を見極めるためにも、企業説明会やインターンには積極的に参加しましょう。

 

また、企業の研究所では、インターン制度を通じてスキルの高い学生を就職試験の前から選考しています。インターン制度を利用して、研究所での仕事を経験すると同時に、自分をアピールしていきましょう。

コミュニケーション能力を高めておく

早いうちから、コミュニケーション能力を高めておきましょう。研究はひとりで行うものではありません。特に、企業の研究所ではチームで研究を行います。チームの仲間と円滑に研究を進めるためにはコミュニケーション能力は不可欠でしょう。

 

また、社内で他部署にプレゼンテーションを行うケースもあります。研究所外の人との提携も大事にしていきましょう。

研究職に就く際に気を付けること

ここからは、研究職に就く際に気を付けることについて説明します。研究職は、社会全体から見ると特殊な職業でしょう。そのため、他の職種とは違う心得が必要となります。

 

専門性が重要なのは言うまでもありませんが、以下にポイントを絞って紹介しましょう。

研究職の現状について理解しておく

研究職と言っても、業務時間のすべてを研究に費やすわけではありません。そこは、学生との大きな違いです。論文や専門雑誌を読むといった最低限のことだけではなく、企業では会議や報告といった業務が加わります。

 

また、チームの運営や他部署との連携も仕事の一部となってきます。

視野が狭くなりすぎないようにする

研究職を選ぶ際には、視野が狭くなりすぎないよう注意しましょう。そもそも、その研究を本当にやりたいのか、自分は研究に向いているのかよく考える必要があります。

 

実際に研究職に就くと、前述したように将来の可能性が狭まります。転職が難しいこともあるため、視野を広く持ちましょう。

研究職のメリットやデメリットを理解しよう

研究職は、自分の好きなことを仕事にできる魅力的な職業です。しかし、その業務やキャリアにはメリットだけではなく、デメリットもあります。

 

将来の仕事として研究職を候補に入れているのであれば、本当に自分のやりたいことなのか、自分に合っているのかどうかを考えてみてください。

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