事務職の年収はどのくらいなのか|収入を上げるためのポイントを紹介
「事務職の年収って、一体どのくらいなんだろう」
「事務職といっても、種類にはどんなものがあるのだろう」
「事務職で、年収を上げることはできるのか知りたい」
このように事務職について、年収や種類など知りたいことが多くあるのではないでしょうか。
この記事では、事務職の年収や種類、年収を上げるポイントを解説しています。また、様々な事務職の年収についても紹介しているため、新しい発見があるかもしれません。
そして、この記事を読むことでより事務職について詳しく知ることができます。
これから就職や転職活動で事務職を目指している方や、現在事務職で働いているが他の種類の事務職に挑戦してみたい方、今後事務職で年収を上げていきたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
事務職の年収はどのくらいなのか
厚生労働省が提供しているjob tag(職業情報提供サイト)によると、事務職の平均年収は494.3万円となっています。
企業の業種や規模、本人の学歴でも年収は異なりますが、大まかな平均値として494.3万円が参考になるでしょう。
出典:一般事務 – 職業詳細|職業情報提供サイト(日本版O-NET)
参照:https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/428
事務職の種類と年収について
ここからは事務職の種類と年収について、いくつか紹介していきます。事務職と一概にいっても、種類や年収も様々です。
それぞれの事務職の特徴を知ることで、自分に適した仕事内容や年収を選択することができるでしょう。
job tag(職業情報提供サイト)を基に紹介していくため、ぜひ参考にしてみてください。
出典:検索結果 | 職業情報提供サイト(日本版O-NET)
参照:https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Search/Result?keyword=%E4%BA%8B%E5%8B%99
貿易事務
輸出入業務がメインで、海外との取引を行う際に、データや情報を整理し、書類作成や貨物運輸の手配を行う仕事です。
平均年収は464.4万円となっています。
貿易事務では、語学力や経理のスキルが必要となってくるため、採用にあたり一定水準の語学力を求める企業もあり、重要視されていることが分かります。専門性が高いため、経験値が上がるほど年収も上がりやすいといえるでしょう。
就業時間は規則的なことが多く、基本的には残業が少ないです。また、土日祝日が休みのところも多くなっています。
出典:貿易事務 – 職業詳細|職業情報提供サイト(日本版O-NET)
参照:https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/439
秘書
企業や団体の社長、役員など幹部が職務に専念できるように、幹部を補佐するのが秘書です。
平均年収は532.9万円となっています。
秘書は責任が軽いものから、重要な仕事まで幅広い職務を行うため、新人からベテランまで活躍しています。
その中でも大企業で働く秘書は、豊富な経験とスキルが必要となり、高年収になることもあるため年収の幅が広いともいえるでしょう。
また働く企業によって就業時間が不規則になることや、残業、休日出勤もあるため、事前に規定を確認した方が良いでしょう。
出典:秘書- 職業詳細|職業情報提供サイト(日本版O-NET)
参照:https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/426
医療事務
医療機関において、診療報酬を請求するための資料作成や、外来の受付、医療費の請求、入退院の手続きなどを行う仕事です。
平均年収は439.7万円となっています。
労働時間は、基本的には病院の開業時間に勤務し、診察が休みの日が休日となることが多いです。またレセプト(診療報酬請求明細書)の提出時期には、忙しくなるため残業をする必要もあります。
出典:医療事務- 職業詳細|職業情報提供サイト(日本版O-NET)
参照:https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/443
一般事務
企業にもよりますが、規則や業務手順書、社内手続きなどによって定められた定型的な作業を行うことをいいます。
平均年収は494.3万円になります。
就業時間は規則的なことが多く、基本的には残業も少なく、土日祝日が休みになることが多いでしょう。ですが、月末などの締め切りが集中する時期は残業になる場合もあります。
出典:一般事務- 職業詳細|職業情報提供サイト(日本版O-NET)
参照:https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/428
営業事務
営業担当から指示を受け、資料や見積書の作成、クライアント対応など営業活動のサポートを行う仕事です。
平均年収は464.4万円となっています。
勤務先は企業の営業部門で、残業は基本的に少なく、休日は完全週休2日制が基本となっています。
出典:営業事務- 職業詳細|職業情報提供サイト(日本版O-NET)
参照:https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/431
翻訳
文芸作品や学術書、ニュース、マニュアル等の文章を、外国語から日本語に、日本語から外国語に訳す仕事を指します。
平均年収は695.5万円となっています。
就業形態にはフリーで働く、翻訳会社などから契約を受ける、また社員として働くという方法があります。仕事は納期に合わせることが重要であり、翻訳の種類によっては数日~数週間、また数か月単位であることが多いです。
出典:翻訳者- 職業詳細|職業情報提供サイト(日本版O-NET)
参照:https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/87
パラリーガル
パラリーガルとは、弁護士補助職といい、主に弁護士の指示及び監督の下で、限定された法律業務を行う仕事です。
具体的には、事案処理のための文献等の調査を実施することや、当事者への事情聴取及び事実調査を行います。
平均年収は439.7万円となっています。
労働条件等は各事務所で様々であり、賃金も弁護士の考え方等による差が大きいです。
勤務時間も規則的なものから、2交代制をとっているところもあるため、事前に確認しておくと良いでしょう。
出典:パラリーガル(弁護士補助職)- 職業詳細|職業情報提供サイト(日本版O-NET)
参照:https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/425
年収を上げるためのポイント
事務職は他の職種と比較すると、残業や休日出勤が少ないことがメリットですが、その分年収も低い傾向にあります。
では事務職で年収を上げられる方法はあるのでしょうか。ここからは年収を上げるポイントを7つ紹介していきます。
- 給与が高い職種を選ぶ
- 専門性が発揮できる職種を選ぶ
- 資格を取得する
- 長く働き昇給を目指す
- 固定残業代について確かめる
- 働く地域を考える
- 転職エージェントを活用する
給与が高い職種を選ぶ
事務職の中でも、平均年収に差があることがお分かりいただけたでしょう。その中でもスキルが必要で給与が高い秘書や翻訳、貿易事務へのキャリアチェンジをすることで年収アップにつながります。
また同じ職種でも、企業や業界によって仕事の範囲や年収は異なります。外資系やコンサル系の企業は比較的年収が高いため、それらの職種を選ぶ方法もあるでしょう。
専門性が発揮できる職種を選ぶ
事務職はルーティンワークが多く、誰にでもできる仕事と思われることもあります。そこで専門性を発揮し、周囲と差別化を図ることで年収を上げることが可能となります。例えば、人事や経理などの専門領域の事務もおすすめです。
専門領域の事務で経験を積むことで、企画や管理系などの更なるステップアップも目指すことができるでしょう。
資格を取得する
事務職で役立つスキルや資格があると、給与に手当がつくことがあります。
代表的な資格としては、Microsoft Office Specialist(MOS)や日商簿記、秘書検定などが挙げられます。
また貿易事務や翻訳、外資系企業に勤務されている方などは、TOEICやTOEFLのような英語スキルを身につけると重宝されるでしょう。
資格を取得し、それを最大限に業務へ生かすことで年収を上げることにつながります。
長く働き昇給を目指す
事務職の年収は全体的に低い傾向にありますが、昇給制度により5年・10年と長年勤務することで、給与が高くなることがあります。
企業によっては、昇給が途中で止まり、それ以降は年収が上がらないところもあるため、確認が必要です。
また長く働くことでリーダーや役職がつき、役職手当が支給される場合もあります。
固定残業代について確かめる
固定残業代とは、企業があらかじめ一定時間の残業を想定し、給料に含めて支払うことをいいます。
つまり残業せずに効率よく仕事をすることで、結果的に給料が高くなることにつながります。
企業によって固定残業代があるかどうか異なるため、事前に確認しておく必要があるでしょう。
働く地域を考える
事務職は比較的地方で働くよりも、都市部の企業の方が給与水準が高い傾向にあります。そのため都市部の企業で働くことが、年収を上げることにつながるでしょう。
ただし一概に都市部といっても給与の幅があるため、事前に比較検討した方が良いといえます。
転職エージェントを活用する
転職エージェントは、転職先の紹介だけでなく、年収の調査もサポートしてくれます。
年収交渉をする際に、転職先の年収水準を把握していないと、交渉することが難しくなってしまいます。
また自分のスキルや経験に合う年収を、客観的に推薦してくれる第三者がいることで、交渉もスムーズにいくでしょう。
自分に合った方法で年収アップを目指してみよう
事務職でも年収アップにはいくつか方法があることが分かりました。
特別なスキルを身につけたり、豊富な経験を積んでから転職したりすることで年収を上げている人たちは多くいます。
会社が手放したくないと思える人材になることが、必要不可欠ともいえるでしょう。
転職する際にも、強みを積極的にアピールすることで、年収アップを目指せます。
最初は年収が低くても、スキルを磨きながら、長期的な視点で年収を上げるチャレンジを積み重ねてみるのはいかがでしょうか。