副業におすすめのコンサルティング業務の始め方や注意点などを紹介
「副業でコンサル業務を始めるにはどうすればいい?」
「副業でコンサル業務をすることのメリット、デメリットって?」
「副業でコンサル業務をすることにはどんな注意点がある?」
このように、コンサルタントの副業に興味を持っている人もいるのではないでしょうか。
この記事では、副業にコンサル業務がおすすめできる理由や、どのようにして副業コンサルを始めれば良いのかなどを紹介しています。この記事を読むことで、副業でのコンサル業務がどのようなものか把握することができるでしょう。
また、副業でコンサル業務をする注意点についても紹介するため、実際に副業コンサルを始める際の参考になります。
副業におすすめのコンサルティング業務について知りたい人は、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
目次
副業にコンサル業務がおすすめできる4つの理由
副業でコンサル業務と聞くと、難しそうだと感じる人は多いでしょう。実際にコンサルティング業務を行おうと思うと、クライアントの経営課題を解決するための専門的な知識や経験が必要になります。
しかし、副業のコンサル業務にはさまざまなものがあるため、副業でコンサル業務に携わることはおすすめだと言えます。ここでは副業にコンサル業務がおすすめできる理由を紹介するため、参考にしてみてください。
- 未経験でもスタートできる
- さまざまな種類の案件がある
- 金銭的リスクが避けやすい
- 隙間時間を利用できる
1:未経験でもスタートできる
コンサルティング業務には深い知識や経験が必要とされますが、コンサルタントを名乗るために必要な資格などは存在しません。副業コンサルタントであれば、実務経験がなくても、会社員経験や趣味などのスキルを活かして業務できるでしょう。
もちろん、専門とする分野において、クライアントから依頼がもらえるだけのスキルは必要となります。これまで自分が担当してきた業務や経験、実績などを振り返り、クライアントに提供できる価値を見つけましょう。
2:さまざまな種類の案件がある
コンサルティングの案件には、ITや経営、マーケティング、人事や総務などさまざまな種類があります。特定の分野で専門家からのアドバイスをもらいたいと考えている人は多いため、たとえばファッションや恋愛、美容など、コンサルティングの需要がある分野は幅広いです。
このように自分の知識を活かせる分野があれば、副業としてコンサルティングを行いやすいでしょう。
3:金銭的リスクが避けやすい
コンサルティング業務は、クライアントの課題を解決するための提案を行うことが仕事です。業務を始めるための設備投資などは不要で、製品を販売するわけでもないため、失敗した場合の金銭的リスクも少ないと言えるでしょう。
また、副業であれば、たとえコンサルティングの仕事が入らなかったとしても、本職の収入があるため生活に困窮することはないでしょう。
4:隙間時間を利用できる
コンサルティング業務と聞くと、長時間拘束されるイメージを思い浮かべる人も多いでしょう。拘束時間の長い業務では、副業と本業を並行して対応することは難しくなります。
しかしコンサルの副業の中には、数時間の相談で対応できるようなスポットコンサルがあり、この職種の案件であれば、週2や土日のみといった働き方もできます。
そのため、本業のすき間時間を利用して有効に働くことができるでしょう。
コンサル業務の種類
副業にコンサル業務をしようと検討している人の中には、具体的にどのような種類の案件があるのか知りたいという人も多いでしょう。副業でできるコンサル業務としては、ITコンサルタントや戦略コンサルタントなどさまざまな種類があります。
ここでは、コンサル業務の種類について紹介していきます。
ITコンサルタント
ITコンサルタントとは、IT業界での経験や専門的な知識を持つ人材におすすめのコンサルティング職です。ITコンサルタントの案件例としては、情報システムの企画や開発、戦略の立案、ソリューション導入による業務効率化、ベンダー選定などがあります。
ITコンサルタントのクライアントは、主にITに精通していない事業会社となりますが、ITサービスを提供している会社の中にも、自社の専門外の領域においてはコンサルティングを必要としているケースがあります。
そのため、先端領域のシステム開発経験やDX推進を主導した経験などがある場合は、幅広いクライアントから案件を獲得することができるでしょう。
戦略コンサルタント
戦略コンサルタントとは、クライアントの経営戦略を立案するコンサルティング職です。戦略コンサルタントはこれまで、アメリカやヨーロッパなどを中心に展開されてきましたが、近年では日本にも戦略コンサルタントは増えてきています。
ただし、戦略コンサルタントには高い専門性が必要とされるため、業務の難易度は高いです。その一方で、クライアントも大企業が中心となっているため、高額な報酬も期待できます。
組織・人事コンサルタント
組織・人事コンサルタントとは、人事領域に特化したコンサルティング職です。クライアント企業の経営課題を解決するために、人事や採用などの領域に携わります。
組織・人事コンサルタントの案件としては、キャリア開発や採用、組織運営などに関わる案件が多いです。また、組織・人事コンサルタントの業務はスポット的な案件が多いという特徴があるため、副業でコンサルティング業務を行いたい人に向いていると言えるでしょう。
Web系コンサルタント
Web系コンサルタントとは、オンライン上での施策に特化したコンサルティング職です。Web系コンサルタントの案件としては、SNSやスマホアプなどを利用した戦略の立案や新規事業へのアドバイス、Web開発、テクノロジー領域でのコンサルなどが挙げられます。
そのため、開発受託会社や広告代理店など、Web業界で働いている人材に適した副業だと言えるでしょう。Web系コンサルタントは特に、Webマーケティングの領域でのコンサルティングの需要が高いため、SEOやWeb広告、SNS運用などに関する知識が必要とされます。
専門コンサルタント
専門コンサルタントとは、狭い分野での専門的な知識を持ったコンサルティング職を指します。これまでに紹介してきたITコンサルタントや戦略コンサルタントなどは、その分野での総合的なコンサルティングが行えます。
一方で専門コンサルタントの場合は、飲食店や医療など特定の分野に特化しているため、案件の領域も狭いです。案件としても、飲食店の経営に関するアドバイスなどが挙げられるでしょう。
副業でコンサル業務の始め方
ここまで紹介したように、副業でできるコンサル業務にもさまざまな種類があります。実際に副業でコンサル業務を行いたいと考えている人の中には、コンサル業務をどのようにして始めれば良いのか知りたいと考えている人もいるでしょう。
ここでは副業でのコンサル業務の始め方を紹介していきます。
- 本業の副業ルール等を確認する
- 自分自身のスキルや経験を整理する
- 副業の時間を確保する
- 案件を探す
1:本業の副業ルール等を確認する
副業コンサルに限った話ではありませんが、副業を始める前に本業の副業ルールを確認するようにしましょう。現在勤めている会社がそもそも副業を認めていなければ、副業をすることはできません。
就業規則で副業禁止になっているにもかかわらず副業すると、処分の対象になり兼ねないため、勤務先が副業を禁止していないかどうかは事前に確認しておきましょう。
2:自分自身のスキルや経験を整理する
コンサルの副業が行える分野は、非常に多岐にわたります。さまざまな業種や分野の中で、自分がどのクライアントに価値を提供できるのか把握するためにも、自分自身のスキルや経験の整理を行いましょう。
また、スキルや経験を整理する際には、具体的な数値についても洗い出しましょう。具体的な数字を明らかにした方が、営業の際にも説得力が生まれます。
3:副業の時間を確保する
副業をするうえで、本業の合間に仕事をするための時間を確保しておくことはとても重要です。コンサル業務の中には、土日だけなどの短い時間で対応できるスポットコンサルもありますが、そのような案件であっても、打ち合わせや資料の準備をするためなどの時間が必要になります。
たとえば、現職の勤務状況が変則的だったり、休日出勤が多かったりする場合は、副業のための時間を確保することは難しくなるでしょう。
4:案件を探す
自分がコンサルタントとして働きたいジャンルを絞り込み、副業するための時間を確保したら、実際にコンサル案件を探していきましょう。すでに業界内での人脈がある場合は、自分自身で営業することで案件を確保することもできるでしょう。
自分で営業する方法以外では、エージェントや副業サイト、クラウドソーシングなどを利用して案件を獲得する方法があります。近年ではコンサルタント向けのマッチングサービスも増えているため、効率的に案件を探すことができるでしょう。
副業コンサル案件を探すための5つのおすすめサイト
副業でできるコンサル案件を探す場合、エージェントなどのサイトを活用するのがおすすめです。
エージェントサイトであれば、案件を探している副業コンサルタントと仕事を依頼したい発注先とをうまくマッチングしてくれるため、個人で仕事を探すよりも効率的に案件を獲得できるでしょう。
ここでは、副業コンサル案件を探すためのおすすめサイトを紹介していくため、参考にしてみてください。
1:プロシェアリング
プロシェアリングとは、プロの経験、知見などを複数の企業でシェアできる外部プロ人材活用支援プラットフォームです。
人材活用に精通したプロシェアリングコンサルタントによって、課題解決に最適なプロ人材を提案してもらえます。
特定の領域に特化したプロ人材と企業とをマッチングするサービスであるため、特に新規事業開発やDX、Webマーケティングといったニーズのある分野に強みを持つ人におすすめです。
2:スマートキャリア
スマートキャリアとは、登録者のライフスタイルに合わせて案件を提案してくれる仕事紹介サービスです。働き方は週2~4日、17時まで、リモートワークなどと選択できるため、自分が希望する働き方ができます。
また、企画やマーケティング、Webディレクター、経理や人事といったさまざまな職種に対応しているため、これまでの自分の経験を活かして副業案件を探すことができるでしょう。
3:クラウドテック
クラウドテックは週3日勤務やリモート案件など、フリーランス向けの仕事を提案しているエージェントです。エンジニアやデザイナー向けのエージェントサービスで、扱っている案件の90%以上がリモートワークとなっています。
また、リモートワークの他にも週3~4日で働ける案件も多数保有しており、未経験可の案件もあります。そのため、コンサルタントとしての実務経験がない人でも、コンサル業務の副業を始めやすいでしょう。
4:ビザスク
ビザスクは、さまざまな一次情報を収集できるスポットコンサルサービスです。一次情報を収集したい依頼社のためにリサーチや調整を行い、1時間のインタビューによって鮮度の高い一次情報を提供するサービスです。
主に、マーケティングや新規事業開発などのために情報収集をしたい企業が活用しており、実際に市場調査などに役立てられています。現在、アドバイザーは国内に約120,000人、海外に約280,000人在籍しています。
5:ITプロパートナーズ
ITプロパートナーズは、ITフリーランスやIT起業家向けの案件紹介サービスです。リモートワークや週2日で稼働できる案件など、副業に適した案件も多数扱っているため、副業でコンサル業務をしたい人にもおすすめです。
扱っている案件は、クライアントと直接契約しているエンド直案件となっているため、高単価な案件が多い点もポイントとなっています。専属エージェントによって、希望にマッチしたコンサル案件を紹介してもらえるでしょう。
副業でコンサル業務をする3つのメリット
副業でコンサル業務に携わることには、さまざまなメリットがあります。実際に副業でコンサル業務に携わることを検討している人の中には、どのようなメリットがあるのか知りたいという人もいるでしょう。
ここでは副業でコンサル業務をするメリットを紹介していきます。
- 収入が上がる
- 人脈を広げられる
- 週末や休日を有効活用できる
1:収入が上がる
副業でコンサル業務に携わることの大きなメリットとして、収入が増える点が挙げられます。本業とは別に、副業の分だけ収入が増えるため、頑張り次第では月に数十万の収入アップに繋がる可能性もあります。
会社員の場合、毎月安定して給料を得られるというメリットがある反面、努力したとしてもなかなか給与が上がらない点はデメリットだと言えるでしょう。その点、副業であれば本業への影響も少なく、単発の仕事が入っただけでも臨時収入になるというメリットがあります。
2:人脈を広げられる
会社勤めをしていると、基本的に同じ人間関係の中で仕事をすることになるため、なかなか仕事を通じて人脈を広げることはできません。その点、副業であれば本業の業界や組織以外での人との繋がりを作ることができるため、人脈を広げていけるというメリットがあります。
また、コンサル業務であればさまざまなクライアントと知り合うことができるため、本業とは違った業界、組織の空気を感じることもできるでしょう。経営コンサルであれば直接経営者や事業責任者とやり取りを行うことになるため、築いた人脈は貴重な財産になります。
3:週末や休日を有効活用できる
コンサルタントの仕事は、長時間拘束されるハードワークというイメージがありますが、副業であれば短い時間だけで対応できるスポットコンサル案件もあります。そのため、本業がある人でも週末や休日などを有効活用することができるでしょう。
スポットコンサル案件であれば、一度きりの単発の仕事もあります。このように空き時間で対応できる案件であれば、余暇を利用して収入を得ることができます。
副業でコンサル業務をする3つのデメリット
副業でコンサル業務に携わることは、多くのメリットがある一方でデメリットもあります。副業でコンサル業務に携わる前には、具体的にどのようなデメリットがあるのかも把握しておきましょう。
ここでは副業でコンサル業務をするデメリットについて解説していきます。
- 休日の自由な時間が減る
- 責任が伴う
- 確定申告等の複雑な作業が増える
1:休日の自由な時間が減る
本業の余暇や休日などに副業をすると、自由な時間が減ってしまうというデメリットがあります。また、スポットコンサルであっても打ち合わせや資料作成などで忙しくなるため、休日は休みたいと考えている人には不向きだと言えるでしょう。
2:責任が伴う
副業だったとしても、仕事として請けた以上責任は伴います。コンサル業務の場合は特に、機密保持に関して気を付ける必要があるでしょう。
打ち合わせは他の人に話を聞かれる心配がない場所で行う、コワーキングスペースのセキュリティ対策に気を付けるなど、情報漏洩には十分注意するようにしましょう。
3:確定申告等の複雑な作業が増える
副業の収入が20万円以上ある場合は、フリーランスと同様に確定申告を行う必要があります。確定申告を行う際、会社員には不要な記帳などの作業が必要になるため、余計な作業が増える点はデメリットだと言えるでしょう。
出典:確定申告が必要な方|国税庁
参照:https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tebiki2017/a/01/1_06.htm
副業でコンサル業務をする際の4つの注意点
副業でコンサル業務に携わる場合、いくつか気を付けておきたいポイントがあります。ここでは最後に、副業でコンサル業務をする注意点を紹介していくため、この機会に確認していきましょう。
- 本業との両立
- 情報の取り扱いは慎重に行う
- 利益相反の案件は避ける
- 確定申告を行う
1:本業との両立
まずは、副業に力を入れすぎて体調を崩すなど、本業に悪い影響が出ないようにしましょう。副業をこなすほど収入も上がるため、つい仕事を入れすぎてしまうこともあるでしょう。
しかしそのせいで本業を休んでしまっては意味がないため、副業は本業としっかり両立できるようにしましょう。
2:情報の取り扱いは慎重に行う
別の見出しで紹介したように、コンサル業務はさまざまな情報を扱います。そのため、情報漏洩などを起こさないように、情報の取り扱いには十分気を付ける必要があります。
副業とは言え、仕事である以上責任を持って情報を取り扱う必要があるため、機密保持には注意するようにしましょう。
3:利益相反の案件は避ける
副業の内容は、勤め先企業との利益相反にならないように気を付けましょう。利益相反の案件を請けてしまうと、本業でトラブルが発生する可能性もあります。
余計なトラブルを避けるためにも、受注する仕事の内容には気を付ける必要があります。
4:確定申告を行う
デメリットの見出しで紹介したとおり、副業での収入が20万円を超えた場合は、確定申告する必要があります。確定申告をする必要があるにも関わらず怠っていると、追徴課税を課される可能性もあるため注意が必要です。
出典:確定申告が必要な方|国税庁
参照:https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tebiki2017/a/01/1_06.htm
自分のスキルを活かして副業としてコンサル業務を行おう
コンサル業務は副業にすることも可能です。ぜひ本記事で紹介した副業にコンサル業務がおすすめの理由や、副業でコンサル業務をするメリットやデメリットなどを参考に、スキルや経験を活かして副業でコンサル業務を始めてみてはいかがでしょうか。