株式会社ひでぴょん|代表取締役 田邉英彦氏 独創的商品を開発し事業拡大

―昨年を振り返って。
当社は、トラックシートやパレットカバーなどのシート加工品を作っております。皆さま同様、新型コロナウイルスに振り回された1年でした。資材も3割ほど値上がり、販売価格に転嫁していくなどその対応に苦慮しました。一方、円安の影響で輸出に関するシートの売り上げは倍増し好調でした。コロナ禍においても積極的な採用を心がけ、現在モンゴルをはじめ、中国・ベトナム・ミャンマーなど国際色豊かな人材が活躍しています。
―岐阜を本社にした経緯は。
2003年に創業し、岡山県倉敷市を拠点として本格的にシート加工を始めましたが、リーマンショックを機に受注が激減。これではいけないと思い塩ビ樹脂などの素材で活路を見出そうとしていたところ、その素材を扱う岐阜の製造メーカーとのご縁で岐阜に営業所を開設。岐阜は日本の真ん中に位置し物流の中心。北は青森から南は鹿児島まで取引があったことから全国の需要に迅速に対応できる体制を構築し、14年に本社機能を移しました。
―注力していることは。
シート加工に印刷技術を融合、特に点字の印刷に力を入れています。特許出願も2件あり、SDGsの観点からも今後こうした事業を推進し、世の中に貢献していきたいと考えています。
―今年の抱負を聞かせてください。
国の補助金を有効活用し、拡充した設備(CADシステム、超音波レーザーなど)で展開しております。シート加工の個人企業の中であらゆる機械の保有率はトップクラス。それらをフル活用してオリジナル商品を開発し、ネット販売にも注力。さまざまな展示会にも出展しながら顧客開拓を進め年商4億円を目指します。また、FC岐阜や岐阜スゥープスなどのスポーツも応援することで地域に根差すとともに、岐阜を拠点とし全国展開を視野に事業を拡大していきます。
