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投稿者:

エンモジ

聞き上手になるには?聞き上手な人の特徴から、なる方法まで徹底解説

社会人になると、先輩や同僚、後輩などの社内の人から、取引先や顧客などの社外の人まで、様々な人と接する機会が増えるため、コミュニケーション能力を向上させることが大切です。

 

しかし、上手く話せなかったり、自分の話が多くなったりして、相手とのコミュニケーションに難しさを感じている人もいるでしょう。

 

相手と良好なコミュニケーションを取り、信頼関係を構築するには、「聞き上手」になることをおすすめします。聞き上手な人の特徴や、聞き上手になるための8つの方法を解説します。

聞き上手な人とは

聞き上手な人とは、相手の気持ちに寄り添いながら話を聞ける人のことです。

 

聞き上手な人は、相手の話に適切な相槌が打てたり、相手が話しやすい雰囲気を作れたりするため、相手に、「自分の話をきちんと聞いてくれている」「もっと話したい」と思ってもらえる可能性が高く、信頼関係の構築につながります。

聞き上手になることのメリット

聞き上手になると、ビジネスや恋愛の人間関係において、相手の信頼を得られたり、円滑なコミュニケーションを取れたりするメリットがあります。

 

例えばビジネスにおいては、同僚や後輩の悩み相談を受け、自分の意見を挟まず、話を最後まで聞いた場合、相手は話したいことを話せてスッキリしたり、聞いてもらえたことに感謝したりして、信頼感を高められるでしょう。

 

恋愛においても同様で、相手の話に適切な相槌を打ちながら話を聞いた場合、相手が「話しやすい」「聞いてくれて嬉しい」と感じ、悩みなども話してくれるようになるかもしれないため、より親密な関係を構築できます。

 

また、聞き上手になると、相手の話を多く、真剣に聞けるため、自分の見識を広げられたり、新たな情報を得られたりするメリットもあります。

 

「聞き上手」の言い換え

 

「聞き上手」は、次の言葉に言い換えできます。

  • 傾聴力
  • コミュニケーション能力
  • 共感力
  • 協調性

 

例えば、自己PRで「聞き上手」をアピールする際には、「私の長所は聞き上手です」「私の長所は傾聴力があるところです」などといえるでしょう。聞き上手であることは相手に共感できたり、良好なコミュニケーションを取れたりすることでもあるため、「コミュニケーション能力の高さ」などのアピールにもなります。

 

聞き上手な人は賢い?

聞き上手な人は、ただ相手の話を聞いているだけではなく、相手の話に合わせた相槌を打ったり、話を最後まで聞いたうえで自分の意見を的確に述べたりするため、賢い人が多いといえるかもしれません。

 

また、聞き上手な人は、自分の話をするよりも相手の話を聞く機会のほうが多く、様々な情報に触れられるため、豊富な知識や考え方の吸収につながり、賢さの向上につながる可能性があります。

聞き上手な人にみられる6つの特徴

聞き上手な人には、6つの特徴があります。

 

周りに聞き上手な人がいる場合は、6つの特徴に当てはまっているかを考えてみると、聞き上手になるための参考になるかもしれません。

 

聞き上手な人の6つの特徴をご紹介します。

 

相手の話を否定せず共感して聞くことができる

聞き上手な人は、相手の話を否定せず、共感を示しながら聞くことができます。例えば、相手が「上司に褒められて嬉しい」と話した場合、聞き上手な人は「それは嬉しいね!」と共感を示せます。

 

共感してもらった相手は、「もっと話を聞いてほしい」と思い、さらに話を深掘りして話してくれるでしょう。

 

相手の感情に敏感に反応し、素直に受け止めることができる

聞き上手な人は、相手の感情に敏感に反応し、相手に合わせて対応できるという特徴があります。

 

人が話をするときには、「ただ話を聞いてほしい」「アドバイスがほしい」「意見が聞きたい」など、気持ちに応じた感情を抱いています。

 

聞き上手な人は、相手の気持ちを汲み取るのが上手く、相手の思いを素直に受け止め、アドバイスがほしそうなときにはアドバイスをしたり、ただ話を聞いてほしそうなときには聞き役に徹したりなど、臨機応変に対応できるでしょう。

 

いつも笑顔で明るい表情

いつも仏頂面で暗い人と、いつも笑顔で明るい人がいた場合、多くの人が笑顔で明るい人に話を聞いてもらいたいと思うでしょう。

 

聞き上手な人は、いつも笑顔で明るい表情をしており、周りの人に「話を聞いてもらいたい」と思わせる特徴があります。話を聞いている間も、笑顔で楽しそうに聞いてくれるため、話している相手は「また話したい」と感じます。

 

相手の話にトーンやペースを合わせられる

相手の話にトーンやペースを合わせられることも、聞き上手な人の特徴として挙げられます。

 

例えば、相手の声のトーンが高い場合は高く、低い場合は低くというように、相手の話し方に合わせた受け答えをすると、相手に親近感を抱いてもらえる可能性があります。

 

聞き上手な人は、相手のトーンやペース、声の大小に自然と合わせられるため、相手は自分のペースで話ができるでしょう。

 

自分の話ばかりしない

聞き上手な人は自分の話ばかりせず、相手の話に耳を傾けます。

 

人は、「話したい」と思うものですが、自分の話ばかりして相手の話を聞かないと、相手は話す気をなくしてしまいます。聞き上手な人は、相手の話を聞き、必要に応じて自分の意見を話すなど、自分の話に比重を置かないため、相手の意見や考えの引き出しにつながります。

 

相槌を打つのが上手い、相槌のバリエーションが豊富

聞き上手な人の特徴として、相槌が的確に打てたり、相槌のバリエーションが豊富だったりすることが挙げられるでしょう。

 

相槌は、相手に対し「話を聞いている」「理解している」という意志表示といえます。相槌が上手な場合、相手は「自分の話を聞いてくれている」と安心感を得られるため、さらなる話を引き出せたり、気持ちよく話してもらえたりします。

 

聞き上手になるための8つの方法

聞き上手になると、相手との良好な関係の構築につながるため、相手と話をするときには次の8つのポイントを意識することをおすすめします。

 

➀相手の目を見て話を聞く

相手の話を聞くときは、相手の目を見ましょう。相手の目を見ず、明後日の方向を向いたり、自分の爪や髪を見ていたりすると、「あなたの話に興味がない」と示しているようなものです。

 

相手の目を見て話を聞くことで、相手は「きちんと話を聞いてくれている」と安心感を抱いてくれます。一方で、じっと相手の目ばかり見ていると、相手にプレッシャーを感じさせる恐れがあるため、目元を柔らかく見たり、眉間や鼻など、目以外の箇所に目線を向けたりすると、相手に緊張や不快な思いをさせないでしょう。

 

➁表情・ジェスチャーを豊かにする

自分が話しているときに、相手の表情が暗かったり、リアクションが薄かったりすると、「自分の話つまらないのかな」と不安に感じる人が多いと思われます。

 

相手に気持ちよく話をしてもらうためにも、明るい表情をしたり、身振り手振りで感情や共感を示したりすることが大切です。

 

➂相手の主張を否定せず、素直に受け止める

相手と話していると、自分と違う意見を聞いて否定したくなることもあるでしょう。しかし、相手の主張は否定せず、素直に受け止めることを意識してください。

 

例えば、「A案で進めようと思う」という主張に対し、即座に「A案は違うよ」「A案は上手くいかないよ」などと否定してしまうと、相手に不快な思いをさせ、関係悪化につながりかねません。

 

そのため、まずはA案を推す相手の話を最後まで聞き、受け入れたあとで、自分の意見を主張すると、一旦主張を受け入れてもらえたことで相手に不快な思いをさせず、議論や話し合いができると考えられます。

 

④相手の話の感情を表す表現に注意してみる

相手の話を聞くときには、話の内容だけでなくボディランゲージにも注目してみましょう。

 

例えば、相手が上司に怒られたという話をしているときに、「もう大丈夫」と言いながらため息をついたり、拳を握ったりしていた場合、気持ちが晴れていないことや、不満を抱えていることが考えられます。

 

ボディランゲージによる本当の感情に気付き、適切な声掛けをすることで、相手は「自分のことを理解してくれている」と安心感や信頼感を抱いてくれるかもしれません。

 

⑤オウム返しを多用する

相手の言葉をそのまま返す、オウム返しを多用すると相手から信頼感を寄せられ、良好な人間関係構築につながる可能性があります。

 

オウム返しは、心理学で「バックトラッキング」とも呼ばれます。例えば、相手が「昨日仕事で成功して嬉しかった」と言った場合は、「仕事で成功して嬉しかったんだ」など、相手の言葉をそのまま繰り返しします。

 

相手は、オウム返しされることで「自分の話を聞いてくれている」と感じます。また、会話のズレもなくなるため、スムーズなコミュニケーションを取れるでしょう。

 

一方で、オウム返しを多用すると、相手に「適当に返されている」などと不快な思いをさせる恐れもあるため、使う頻度には注意が必要です。

 

⑥様々な相槌を駆使する

「はい」だけの相槌の場合、相手に素っ気ない印象を与えるかもしれません。「はいはい」など同じ言葉の連呼は、話をきちんと聞いてくれていないのではないかと、相手を不愉快にさせる恐れがあります。

 

相手を不快にさせないために、様々な相槌を駆使することをおすすめします。例えば、相槌の「あいうえお」「さしすせそ」は、相手を褒めたり、共感や感謝を示したりできるため、好印象を与えられるでしょう。

 

【相槌のあいうえお】

  • 「あ」ありがとうございます・ありがたい
  • 「い」いえいえ・いいですね
  • 「う」運が悪かったですね
  • 「え」えぇ・縁がありますね
  • 「お」おぉ!・恩を感じます

【相槌のさしすせそ】

  • 「さ」さすがですね
  • 「し」知らなかったです・実力ですね
  • 「す」すごいですね・素敵ですね
  • 「せ」センスがいいですね
  • 「そ」そうですね

 

⑦相手と自分の話の割合は「7:3」を意識する

話す割合は、相手7:自分3を意識すると、自分の話をしすぎず、相手の「話したい気持ち」を満たせるため、相手を良い気持ちにできるでしょう。

 

自分のことばかりを話したり、自分の言いたいことを話すために相手の話を遮ったりすると、相手を不快にさせる可能性が高いです。また、相手から十分な話を引き出せず、相手の悩みに気付くこともできないと考えられます。そのため、自分の話は3割を意識して、相手の話を傾聴しましょう。

 

相手に質問や意見を言う際には、相手の話す速度や声の大小、トーンの高低に合わせることも大切です。心理学用語で「ペーシング」といわれる手法で、例えば、相手がゆっくり話している場合には自分もゆっくり話すと、相手の安心感や信頼感が高まります。

 

⑧質問するときはオープンクエスチョン、クローズドクエスチョンを意識する

相手に質問するときには、オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンを意識し、使い分けましょう。

 

オープンクエスチョンとは、相手に自由に答えてもらう質問方法です。例えば、「A案についての意見を聞かせてください」「業務の改善ポイントは何ですか?」のように、「はい・いいえ」「A・B」などで答えられない質問のことです。

 

一方で、クローズドクエスチョンとは、「はい・いいえ」など選択式で答えてもらう質問方法です。例えば、「A案とB案、どちらがいいですか?」「仕事は楽しいですか?」などが挙げられます。

 

相手の性格や心情によって、気持ちの言語化ができそうであればオープンクエスチョンを活用し、難しそうであればクローズドクエスチョンを行なって少しずつ気持ちを聞いていくなど、臨機応変に対応することが信頼関係の構築につながります。

 

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オープンクエスチョン・クローズドクエスチョンとは? 有効な場面やメリット・デメリットを紹介

 

聞き上手になってコミュニケーション力を高めよう

聞き上手な人とは、相手の話に耳を傾け、気持ちに寄り添いながら話を聞ける人のことです。

聞き上手になると、ビジネスシーンや恋愛において、相手との良好なコミュニケーションを実現でき、信頼関係の構築につながるでしょう。

相手の目を見て話を聞いたり、表情やジェスチャーを豊かにしたりなど、聞き上手になる方法は日頃の会話から実践できるものばかりのため、ぜひ日々の会話に取り入れ、「聞き上手」を目指してくださいね。

 

 

 

記事執筆や校正など文字に関わる仕事を幅広く行う元金融業のフリーライター。静岡県在住だけど岐阜県も大好き。戦国武将の推しは斎藤道三。(ブログ:https://enmojilaboblog.com/

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