株式会社大倉|代表取締役CEO兼COO 清瀧静男氏 住まいから始める「地方創生」

-昨年は創業60周年でしたね。
2020年にIoTの技術を駆使し、地域の課題解決や発展を目指す地方創生プロジェクト「HESTA SMART CITY」を立ち上げました。60周年を契機に不動産会社からIoTホームサービスを提供する住宅メーカーへと転身を図り、ブランド名も次世代型住宅「HESTA HOME」へ変更しました。夏には、医療と暮らしをデジタルでつなぐ事業を開始。健康データの測定機器をIoTでつなぎ、日々の健康情報を蓄積。家にいるだけで体調の変化に気づき、疾病の早期発見に貢献していきます。
-自治体と連携した新サービスは。
モバイルバッテリーレンタルサービス「HESTAデジタルチャージ」を全国展開しており、設置台数が3500台を超え、業界2位となりました。スマホの充電問題を解決するだけでなく、事故や災害時にはバッテリーの無償貸出や避難・災害情報を発信する手段としても活用できます。全国の自治体と「災害協定」を結んでいきたいです。また、系列会社が運営するホテルにグランピング体験が楽しめる簡易宿泊施設を完成させました。災害時の簡易避難施設としても利用でき、廃校となった学校の校庭の有効活用として地方自治体に提案していきます。
-社会貢献への取り組みは。
昨年11月、IoT住宅を街ごと見学できるスマートホーム体験型の社会見学を行い、子供たちに未来の可能性を広げるお手伝いができたのではないかと思います。
-23年の展望を。
大阪で創業し、地方の宅地開発に携わってきた企業として、「地方創生」をやり切ります。社会のニーズを柔軟にキャッチし、“選ばれるもの”を生み出す姿勢で、10年、20年先を見据えて取り組んでいきます。また、4月には岐阜市の総合住宅展示場に次世代型住宅「HESTA HOME」を初出展します
