田舎でできる仕事20選｜移住で気をつけておくべきポイントも解説
「田舎暮らしをしたいけど、田舎には自分のやりたい仕事がない」
「移住するのは、ハードルが高い」
田舎暮らしに憧れるけど、一歩踏み出せないという方も多いのではないでしょうか。
移住するにはどうすればよいか、移住先での仕事はあるのかなど、不安や疑問があると思います。
本記事では、移住する上で気をつけておくポイントと移住に関する知識、田舎での主な働き方から田舎でできる仕事について紹介していきます。
この記事を読むことで、移住する前にしておくべきことや理解しておくこと、田舎でできる仕事についても詳しく知ることができます。
田舎暮らしをしたいけど、移住には不安があると思っている方は、是非この記事をチェックしてみて下さい。
田舎での主な働き方とは？
田舎での主な働き方は3つあります。
・雇用型
・自営型
・業務委託型
田舎でできる仕事をこの3つの働き方に分類し、紹介していきたいと思います。
この中には、都会と同じように働くことができる仕事も、田舎だからこそできる仕事などさまざまな種類があります。
自分にはどの働き方が当てはまるのかを確認し、田舎での仕事選びに役立てていきましょう。
雇用型
雇用型とは、会社や法人に雇われる働き方です。正社員や派遣社員などが雇用型の代表的な例です。
田舎でできる雇用型の仕事には、地域おこし協力隊や看護師、介護の仕事があります。
さまざまな選択肢があるため、仕事を探しやすく収入も安定している仕事が多いのもポイントです。
自営型
自営型とは、自分自身で事業をつくる働き方です。
田舎でできる仕事には、農業や林業などの一次産業や、古民家カフェなどの飲食業を開業するなどあります。
移住先で自給自足してみたいといった方にはおすすめな働き方です。
業務委託型
業務委託型とは、会社や法人に雇われることなく個人で仕事を引き受け、収入を得る働き方です。
個人事業主やフリーランスが業務委託型にあたります。田舎でできる仕事としては、プログラマーやWebデザイナーなどのパソコンを使った仕事があります。
業務委託型では、田舎でも都会と変わらず仕事をできるといったメリットがあります。
田舎でできる仕事20選
ここからは、田舎でできる仕事を20種類紹介していきます。
田舎に移住して働き方を変えたい方や、田舎だからこそできる仕事をやりたい方にもぴったりな仕事がたくさんあります。
移住先で従事したい仕事が決まると、田舎へ移住する不安が軽減されます。田舎にはどのような仕事があるのかを知り、移住した目的を実現できるように選んでいきましょう。
1：地域おこし協力隊
地域おこし協力隊とは、地域活性化を促す活動を行う人たちのことをいいます。
仕事内容は、主に地域おこし支援や農林水産業への従事、地域協力活動などです。人口減少や高齢化が著しく進んでいる地域へ移住し、1年以上3年以内の期間内で活動を行います。
給料は自治体により、差はありますが大体は20万円前後になります。
移住して新しい仕事を始めたい方や、移住した地域に関係した仕事がしたい方にはおすすめの仕事です。
2：農業
農業は、田舎でできる仕事の代表例です。田舎だからこそやりやすい仕事のひとつでもあります。
農業などの一次産業は、人手不足が深刻化しているのが現状です。若い人の就職が少なく、後継者不足に悩む農家は少なくありません。
しかし、最近では農業に興味の持っている方に向けた支援制度も増えているため、田舎ならではのライフスタイルを考えている方にはおすすめの仕事です。
農業は体力を使い、天候に左右されるなど大変さを感じやすいといった面もあります。
3：家具職人
モノ作りが好きな方におすすめの仕事で、移住者に人気の仕事のひとつでもあります。
自分の工房をもち、手作りで棚やテーブルなどの家具を作って販売するのが主な仕事内容になります。
メリットは自分のペースで働くことができ、好きを仕事にできるところでしょう。
デメリットとしては家具が売れなければお金にはならないといった収入面での不安や、家具作りの技術習得、移住先での営業経路の確立など事前準備が必要になるところです。
4：古材屋
古材屋とは、空き家や古民家を解体し、木材を加工・販売する仕事です。
都会ではなかなか聞くことはありませんが、田舎だからこそできる仕事のひとつでもあります。
田舎では空き家問題が深刻化しており、立派な建物でも使われていないものは取り壊され、大量のゴミになってしまいます。古材屋はゴミになる木材や、家財道具など再利用できるものに加工することで収益を得ることができます。
古材屋になるためには、大工の知識、在来工法などの知識が必要になりますが、古きものを活かす田舎ならではの仕事といえるでしょう。
5：大工
体力に自信がある方におすすめの仕事です。主に木造建築物を建てることが仕事内容になります。高齢化や過疎化が進む田舎では、仕事はあるけれど人手が足りないのが現状です。
大工になるためには、資格や学歴、年齢も問われることもほとんどありません。大工としての技術を学び、将来的には独立して仕事を続けていける可能性もあります。
体力を使う仕事のため、体力に自信がない場合や休みを一定数とりたい方には向いていない仕事でもあります。
6：看護師
看護師は、移住先でも仕事に困ることはありません。
高齢化が進む田舎では、高齢者の割合が多いため必要とする人が多く存在します。また、医療は人がいる地域では、必要不可欠なものでもあります。
都会のようにキャリアアップには向いてはいませんが、田舎ならではのアットホームな雰囲気のなか働くことができます。
人手不足でもあるため、需要が高い仕事のひとつです。
7：介護士
看護師と同じく、需要が高い仕事です。
高齢者が多い田舎ではもちろんですが、都会でも介護士は不足しています。特に、高齢化が進む田舎では必要不可欠な仕事となります。
看護師とは違い未経験から働くことができるため、介護士になりたいのであれば、仕事が見つかることでしょう。
働きながら資格取得を目指すことができ、企業によっては資格支援をしている場合もあります。
8：保健師
保健師とは市区町村や病院、保健所で働き、地域住民や会社などに対し健康指導をする仕事です。
公務員のため、安定した収入や時間の確保ができ、仕事は基本デスクワーク、平日勤務となります。
看護師の国家試験のほか、保健師国家試験を受ける必要があるため、移住後に保健師になりたい場合は、事前準備が必要になります。
看護師資格をお持ちの方は、看護師以外の仕事として視野にいれておくといいかもしれません。
9：保育士
子供が好きな方にはおすすめな仕事です。保護者ともコミュニケーションをとりやすく、子供の数が少ないため、一人一人にじっくり向き合うことができるのが魅力です。
忙しい時期もありますが、基本的に労働時間は安定しています。
保育士は資格があると、産休や育休で長期休暇を取る場合でも仕事に復帰しやすいといわれています。
10：整体師
整体師は国家資格をもっていなくても、民間資格でも働くことができる仕事です。もちろん、国家資格を保有していると信頼度は高くなります。
仕事の時間は自分で決めることができ、自由の時間をつくりやすく、働き方は自由度が高めです。
しかし、経験が必要なため、移住前から準備をする必要があります。
11：インフラ整備事業
インフラ整備事業とは、鉄道や航空、電気やガスといった社会生活において必要不可欠なものを取り扱う事業のことです。
田舎であることは関係なく、人が住んでいる地域であれば必ず必要なものとなります。
電気関係や設備関係の経験や資格がある方にはおすすめの仕事です。
12：公務員
公務員は、安定した収入を得ることができるため、収入面で不安な方におすすめの仕事です。
労働時間や収入が安定しているため生活が不安定になりにくいですし、福利厚生がしっかりしているのも魅力のひとつです。
公務員は人気があるため、就職するには少し難しい点もあります。就職に関する情報収集は行う必要があります。
13：飲食店経営
古民家カフェやパン屋などのお店を開業し、経営していく仕事です。
田舎には空き家が多いため、空き家を購入し安くリノベーションすることができるため、都会で開業するよりも開業資金が抑えられます。
仕事内容は、長時間の立ち仕事が多くハードな面も多いです。
14：宿泊施設運営
宿泊施設運営とは、民泊やゲストハウスの運営をする仕事です。
飲食店経営と同じように空き家を利用し、宿泊施設として使用できるようにリノベーションします。空き家や古民家をリノベーションする際は、自治体から補助金や助成金がでることもあります。
最近では「Airbnb」などのゲストハウスサービスが充実しているため、個人でもゲストハウス運営がしやすくなっています。
15：Webデザイナー
インターネット環境とパソコン1台があれば始めることができるため、田舎でできる仕事のひとつです。スキルがあると、田舎でも都会と同じように働くことができます。
都会との違いは、ストレスフリーの環境のなかで仕事ができるようになることです。
都会では感じることがない大自然に触れることで、Webデザイナーに必要な発想力も高めることができます。
16：プログラマー
プログラマーもWebデザイナーと同じく、インターネット環境とパソコンがあれば仕事ができるため、田舎でも困ることなく働けます。
企業に勤める場合でも、都会と同じ条件で働くことができることもあるため、田舎へ移住しても収入がかわらず、安定した生活を送ることができます。
WebデザイナーもプログラマーもWeb関係のスキルは、都会ではもちろん田舎暮らしの大きな武器になります。
17：アロマセラピスト
アロマセラピストとは、アロママッサージやアロマカウンセリングをする仕事です。
アロマセラピストになるために国家資格は必要なく、通信講座等で資格を取得することができます。
自宅で開業することもできるため、自分のペースで働くことができます。
18：フォトグラファー
ほかの仕事をしながら、副業としても挑戦することができる仕事です。
都会では撮ることが難しい、田舎ならではの大自然を使った作品が生まれる可能性もあり、撮影した写真を販売できるサービスも増えています。
休みもなく、いろいろなところへ足を運ぶフットワークが必要になります。
興味がある方は、まずは副業として挑戦するのもおすすめです。
19：陶芸家
陶芸家になるには、陶芸家に弟子入りするか、専門学校などに通う必要があります。芸術を仕事にしてみたい方におすすめの仕事です。
未経験から陶芸家を目指す際は、まずは陶芸に触れてみることが大切です。陶芸体験などをしてみるとイメージがわきやすいのではないでしょうか。
20：クラインガルテン
クラインガルテンとは農地付きの貸借制度のことを言います。農地と小屋がついてくるため、ゼロから農業を始めるのが不安な方におすすめの仕事です。
日本でも人気がでてきたため、クラインガルテンができる場所が増えてきています。
興味がある方は、各自治体のホームページなどで移住先にあるかを調べてみるといいでしょう。
田舎に移住する前にしておくべきことは？
田舎へ移住する前にしておくべきことは何があるのでしょうか。
旅行する際に、旅行先の情報をまったく知らずに行くことはほぼありません。田舎へ移住するときも同じです。
旅行と違うのは、移住は人生の一大イベントといってよいものです。そのため、慎重に決めなければならないのです。
ここからは、移住先の情報収集の仕方、仕事の探し方について詳しく紹介していきます。
説明会に参加する
移住先によっては、雰囲気や制度が異なります。そのため、事前準備として移住したい場所の情報を仕入れる必要があります。
説明会は全国各地で行われており、最近ではオンラインで開催されている説明会も多いです。移住先が具体的に決まっていない場合は、複数の説明会に参加し、自分にあった移住先を見つけることができます。
説明会に参加したからといって、絶対に住まなければならないわけではないので、さまざまな移住先の情報を集める手段として、活用するといいでしょう。
体験ツアーに参加する
情報をみたり、聞いたりするだけではわからないことや不安なことがある場合は、体験ツアーに参加してみましょう。
短期間のものが多いですが、中には数か月から半年、1年と中長期なものもありますので自分にあったツアーに参加してみるのがおすすめです。
実際に雰囲気や暮らしに触れることで、メリットだけではなくデメリットに気づくことができるため、住んでからの生活を想像しやすくなります。
最近では、新型コロナウィルスの影響でオンラインツアーも増えているため、オンラインから参加し、次に現地へ足を運んでみるといった方法もあります。
U・Iターン就職について調べる
移住先で仕事を探す場合には、生まれ育った地元に戻り就職するUターン就職と、地方に移住して就職するIターン就職というものがあります。
どちらの場合も、移住先にどのような仕事があるかがわからず、仕事探しに苦戦することも多いです。
U・Iターン歓迎の求人を多く掲載している転職サイトもあるので、そのようなサイトを使用し事前に調べることで、仕事探しをスムーズに行うことができます。
スキルを身につけておく
都会に比べると、仕事に限りがある田舎では、何かしらのスキルを身につけておくことをおすすめします。
自分がしたい田舎暮らしを想像し、自分にあったスキルを身につけておくことで仕事を始める不安が少なくなります。
プログラミングやWebデザイナーなどの資格を調べたり、介護士や公務員になりたい場合はどのような試験があるのかなどを調べたりしてみるといいでしょう。
移住前にスキルを身につけることで、移住先の生活について余裕をもって考えることができるようになります。
移住後の生活を想像する
田舎へ移住する方の多くは、田舎に住んだことがない人が多いのではないでしょうか。そのため、田舎に移住するというイメージをはっきり浮かべるのは難しいのではないでしょうか。
生活費や仕事、人付き合いなどの考えることは多いです。その中でも、自分が田舎暮らしで重要視するもの決め、考えていくと想像がつきやすくなります。
田舎で仕事をする前に理解しておくべきこととは？
移住後に新しい仕事に挑戦していくといった方も多いのではないでしょうか。田舎では都会と違い、仕事が変わるだけではなく、生活も変わってきます。
自分が考えていた状況とは、違ってしまうことも多くあります。田舎で仕事をする前に、後悔しないためにも理解しておかなければならないことを紹介します。
交通アクセスが良くない
移住先によっても違いがありますが、都会に比べると交通のアクセスは良くありません。田舎は、電車やバスの本数が少ないところが多いです。
移住先によっては、車が交通手段になるところもあり、交通費や車両の維持費などがかかってしまうこともあります。
しかし、都会のような満員電車や通勤ラッシュなどのストレスはなくなります。
収入が減る場合がある
田舎での仕事では、収入が減る可能性があります。
同じ職種でも、収入が変わってくる場合も考えられますので、事前に平均年収等を調べる必要があります。
しかし、田舎は都会に比べると物価が安いため、生活費を抑えられる可能性があります。
人間関係を再構築しなければならない
新たな場所へ移住する際は、人間関係を再構築しなくてはなりません。
田舎は都会よりも人が少ないため、人と人の距離が近かったり、既存のコミュニティがあったりする場合も多いです。田舎での人間関係の構築は定住を考えている方には、地域間のコミュニティは必要不可欠なものになります。
都会と同じように、田舎でも人間関係を築くことは大切です。
田舎でできる仕事を探してみよう
田舎でできる仕事は視点を変えることで、さまざまな職業を見つけることができます。
自分の考えるライフプランを充実させるために、田舎でできる仕事のなかから自分にあった働き方を見つけることが大切です。
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