アファメーションとは?メリットや実践方法、例文を紹介
「何をやってもどうせ上手くいかない」「私なんて夢を叶えられない」など、自分のことを否定的に捉えていませんか?
自分のことを肯定できないと、自信を失い、ますますネガティブな思考に陥ってしまいます。
アファメーションの実践によって、自分の思考や行動を変えられる可能性があるため、自信がなくて悩んでいる人や、叶えたい夢や目標がある人は、ぜひ実践してみましょう。
アファメーションの意味やメリット、実践方法について解説します。
目次
アファメーションって何?
アファメーションとは、思い描く理想の自分になっていることを言葉で宣言し、思い込みによって潜在意識から自分を変えていくことです。「肯定的な宣言」ともいいます。
思い込みに関係する心理効果に、プラシーボ効果があります。プラシーボ効果とは、医者から偽薬(プラセボ)を渡され「病気が治る」と言われた患者が、「治る」と思い込んで飲み続けることで、病気が治ってしまうという効果のことです。
プラシーボ効果のように、アファメーションを行うことで理想の自分になっているという思い込みが生じ、自信がついて行動や思考が変化するため、理想の自分を目指して積極的に活動できるようになるでしょう。
英語で表すと?
アファメーションは、英語で「affirmation」と表し、「断言」「確信」「肯定」などの意味があります。
アファメーションで理想の自分に関して肯定的な宣言を行うことで、自分に対する自信がつき、理想の自分を引き寄せられるかもしれません。
アファメーションがもたらすメリット
アファメーションは、思い込みによって自分の行動や思考を変化させ、理想とする自分の実現に役立てられます。
アファメーションがもたらすメリットについてご紹介します。
ポジティブな思考が身に付く
アファメーションは肯定的な言葉を口にするため、ポジティブな思考が身に付くようになります。「理想の状態である自分」を常に意識し、肯定することで、「自分なんて……」というネガティブな感情が湧きづらくなるでしょう。
また、失敗した場合でも、アファメーションによって自分を肯定しているため、「やっぱりダメだった」と自分を否定せず、「次は成功する」とすぐに気持ちを切り替えられる可能性があります。
自身の能力を最大限引き出すことができる
すでに自分が理想の状態になっていると思い込むアファメーションは、自分に自信をつけ、もっている能力を最大限に引き出す効果があります。
自分が理想の状態になれていない場合、自信がもてず「自分なんて」と否定的に捉えてしまい、十分なパフォーマンスを発揮できない恐れがあります。
一方で、自分に自信がついた場合は、大きな声で発言できたり、積極的な行動がとれたりなど、自分の能力や魅力を存分に発揮できるようになるでしょう。
目標や夢が明確になる
アファメーションは、自分の目標や夢を明確にし、目標や夢の実現に向けて行動的になれる効果があります。
アファメーションをするためには、「自分の理想の姿」を思い浮かべる必要があります。「自分の理想とは何か?」を自分と向き合って探求することで、やりたかったこと、なりたかった自分などの目標や夢が明確になるでしょう。
目標や夢が明確になった場合、叶えるための情報を無意識に探したり、叶えるための努力を前向きに行えたりして、理想の自分の実現に近付ける可能性が高まります。
アファメーションの注意する点は
アファメーションは、自分に自信がついたり、夢や目標が明確になったりなどのメリットがありますが、適切に行わないと効果を得られない恐れがあります。
アファメーションを成功させるための3つの注意点をご紹介します。
主語は「私」に
アファメーションをする際の主語は「私」にします。アファメーションは、「自分が理想の姿になっている」と思い込み、潜在意識に変化をもたらすことのため、「私」を主語にすることがコツです。
また、他者に関するアファメーションを行う場合も、主語は「私」にしましょう。例えば、上司に仕事を認められたい場合は、「上司が私の仕事ぶりを認めてくれる」ではなく、「私は仕事で成果を出して上司に認められる」のように宣言します。
「私」を主語にすることで、他者に関するアファメーションでも、自分のすべき行動が明確化するでしょう。
自己を肯定する言葉を使う
アファメーションは、自己を肯定する言葉を使って行います。
例えば、人前で緊張して上手く話せない人がアファメーションを行う場合は、「私は言葉が詰まる人ではありません」「私は緊張しないです」ではなく、「私はスムーズに話ができます」「私は話をするのが楽しいです」のように、肯定する言葉で宣言するようにしましょう。
「私は言葉が詰まる人ではありません」「私は緊張しないです」の場合、「言葉が詰まる」ことや「緊張」することがまず浮かんでしまいます。イメージされた否定的な自分が潜在意識にすり込まれてしまう恐れがあるため、自信のあるポジティブな自分をイメージできる、肯定的な言葉を使うことが大切です。
現在形で終わるようにする
アファメーションで宣言する言葉は、現在形で終わらせることが重要です。アファメーションは、思い込みによって自身の思考や行動を変えていくための行為であり、願い事ではありません。
「自信をもちたい」「成績をあげたい」などの願望を述べるような言葉を使った場合、「理想の自分」になれていない状態を潜在意識にすり込むことになるため、思考や行動を変えることは難しいです。
「私は自信がある」「私は優秀な成績をおさめている」など、現在形にすることで、アファメーションの効果をより高められる可能性があります。
アファメーションを実践してみよう
アファメーションは、潜在意識に「理想の自分の姿」をインプットするために毎日実践することが大切です。
アファメーションの実践方法をご紹介します。
声に出してみる
アファメーションの実践方法のひとつは、声に出してみることです。声に出すタイミングは、夜寝る前、朝起きたときなど、リラックスしているときがいいでしょう。
声に出す際には、はっきりと気持ちを込めて発言しましょう。鏡を前にして、自分の目を見ながら宣言することも、思考が変化しやすくなる可能性があります。
アファメーションの言葉は、シンプルで発言しやすい文章にすると、毎日実践しやすいためおすすめです。例えば、「私は人前で堂々と話せて積極的に行動できて自信に満ち溢れています」のような長文の場合、発言しづらかったり、文章を忘れてしまったりする恐れがあります。
そのため、「私は自信に満ち溢れています」と発言しやすく忘れないシンプルな文章にして、アファメーションを行いやすくしましょう。
紙に書いてみる
アファメーションは声に出す方法だけでなく、紙に書きだす実践方法も効果的です。紙に「理想の自分像」を書き出すことで、「書く」という行為の触覚や「文字」という視覚から、潜在意識にさらに働きかけられる可能性があります。
書き出す紙は、ノートやメモ帳など、何でも構いません。書いた紙を壁紙などに貼っておけばいつでも目に入り、潜在意識へよりインプットしやすくなるでしょう。
また、紙に書き出した言葉を声に出すことで、聴覚からも「理想の自分の姿」を確認できます。
実際に例文を紹介!
アファメーションの効果を高めるコツは、主語を「私」にして、肯定的かつ現在形のシンプルな言葉を意識して作ることです。
アファメーションの例文をご紹介します。
仕事に関するアファメーション例文
・私は営業成績トップです
・私は頼もしい存在です
・私は社会に貢献しています
・私は仕事で成功します
・私は仕事が大好きです
・私はリーダーシップを発揮しています
・私は少しずつでも前に進んでいます
・私は何事にも挑戦します
恋愛やお金に関するアファメーション例文
・私は彼(彼女)と楽しく過ごしています
・私は幸せに生きています
・私は結婚して幸せです
・私はお金持ちです
・私のもとにはお金が集まってきます
人間関係に関するアファメーション例文
・私は誰からも好かれます
・私はスラスラと話せます
・私は頼りにされています
・私は周りの人の役に立っています
・私は自由に生きています
・私は自信をもって行動できます
・私は強い人間です
まとめ
アファメーションは、自分の理想の姿を宣言し、思い込みによって自分の思考や行動を変えていくことです。
アファメーションで宣言する「理想の自分の姿」は、目標や夢の変化によっていつでも変更可能なため、抱いている自分の理想の姿に違和感や疑念を抱いた際には、自分と向き合って「いまの自分の理想像は何か?」を問うてみましょう。
夢や目標を達成するために、自分に自信をもつことにつながるアファメーションをぜひ活用しましょう。