プレゼンテーションで成功するためのコツ20選|準備・資料作り・話し方の段階別に紹介
社会に出るとプレゼンテーションをする機会が多くなると思いますが、「プレゼンが控えていて不安」「人前で話すのが苦手で緊張する」という方が多いのではないでしょうか。
聞き手の心を動かすプレゼンテーションにはコツがあるのをご存じですか?この記事では、プレゼンテーションで成功するためのコツ20選を紹介します。自社の製品やサービスの良さを知ってもらうために、しっかり準備をしましょう。
目次
プレゼンテーションの目的
プレゼンテーションとは、「表現」や「紹介」などの意味がありますが、ビジネスの場では商品やサービスの情報を効果的に売り込む技法を指します。
➀聞き手に説明する
➁聞き手を納得させる
➂聞き手に行動を促す
これらをしっかり伝えることが大切です。具体的に何をすればいいか解説します。
➀聞き手に説明する
プレゼンテーションは、主張したい内容を話せば良いのではなく、聞き手が必要としているものに沿って説明することが重要となってきます。
聞き手に最後まで興味をもって聞いてもらうために、何を伝えたいのか明確にした資料の準備、強調したい部分を伝える声を特に大きく、はっきりゆっくり話すなどの工夫が必要です。
➁聞き手を納得させる
プレゼンテーションに興味をもって聞いてもらえたら次のステップは内容に納得してもらうことです。わかりやすい説明に加えて、ストーリー性を盛り込んだ説得力のあるプレゼンで相手を引き込みましょう。
「問題解決を手伝うためにこの説明をしている」ということが聞き手に伝わるように話を進めます。
➂聞き手に行動を促す
「聞き手に行動を起こさせる」ことがプレゼンテーションの最終目的です。こちらのプレゼンした内容に興味を持ってもらい、共感してもらうことができれば、前進です。聞き手が納得して行動を起こすと、プレゼンテーションが成功したと言えるでしょう。
プレゼンテーションのコツ【準備編】
プレゼンテーションの成功は入念な準備にあります。プレゼンしたいものだけをアピールするのではなく、プレゼン相手のことや、想定される質問など、さまざまな角度から組み立てて、できる準備はすべてやるという意気込みで準備をしましょう。
相手について調べる
プレゼンテーションを成功させるために
●企業の特徴
●どんなサービスを求めているか
●聞き手の情報
など、プレゼン相手の情報をできるだけ収集しましょう。相手をよく知ることで、興味を持つ話題やテーマを考えやすくなり、インパクトを与えるプレゼンテーションができるでしょう。
また、プレゼン会場が慣れていない場所であれば、下見を兼ねて事前に足を運んでおくと、会場の雰囲気が分かって当日も落ち着いてプレゼンテーションに挑めます。
予想される質問に対する答えを用意する
プレゼンした後は、相手から質問されることが想定されます。突っ込んだ質問をされることもあるでしょう。想定外の質問がきても、落ち着いて対応できるように、事前に想定される質問を考えておき、簡潔に答えられるようにしておきます。
焦りは相手にも伝わります。どんな質問がきても堂々と伝えられるよう準備することが大切です。
様々な人のプレゼンを見て参考にする
数多くのプレゼンテーションを経験してスキルを身に着けることも大切ですが、様々な人のプレゼンテーションを見るのも大変勉強になります。プレゼンスキルをあげたい人は、研修やセミナーなどに積極的に参加するとよいでしょう。
「こんなアピールの仕方があったのか」「とても聞きやすい話し方」など気づきがあるかもしれません。
何度も練習をする
プレゼンテーションを成功させたいのであれば、何度も練習を重ねましょう。練習を重ねるうちに、内容の理解が深まるだけでなく、「もっとわかりやすい表現があるのでは?」「話し方に抑揚が必要ではないか?」など気づき、よりよいプレゼンテーションにするために修正することも可能です。
人前で話すことが苦手な人は、何度も練習をすれば自信に繋がります。頭の中でシミュレーションするだけでなく、声に出して練習することが成功の秘訣です。
他人に見てもらいフィードバックをもらう
プレゼン内容が固まり、練習をして完成に近づいてきたら、他人に見てもらいフィードバックをもらいましょう。
自分のプレゼンテーションを客観的に評価するのは、難しいものです。良い点、改善点を具体的にアドバイスをもらい、完成を目指しましょう。
プレゼンテーションのコツ【構成・資料作り編】
プレゼンテーションを成功させるには、構成の組み立て方、わかりやすい資料作りが重要になってきます。
聞き手に関心を持ってもらい、主張を裏付ける客観的な根拠やデータを用いて行動を起こしたくなる言葉で締めるのがポイントです。ここからは、構成、資料作りのコツを詳しく解説します。
プレゼンの基本構成を参考にする
プレゼンの基本構成は下記のようになります。
①序論(イントロダクション)
プレゼンを行う理由を説明して聞き手の関心を引く
②本論(ボディ)
データやグラフなどの根拠を示しながら聞き手に伝えたい内容の詳細を伝える
③結論(クロージング)
質疑応答や、聞き手へのお礼を伝えるプレゼンテーションの「まとめ」
この3点をおさえ土台を作り、構成していくとよいでしょう。
説得力のある数字データを活用する
プレゼンを聞くだけだと、聞き手にイメージの共有が難しいので、説得力のある数字データを活用することにより劇的にわかりやすくなります。
数値が具体的であればあるほど説得力のある資料となります。具体性の高いプレゼンは説得力が増し、イメージがしやすく聞き手の興味を引く可能性が高くなります。
図やグラフを活用して視覚情報を増やす
プレゼンの説明の補足としてスライドには図やグラフを使い視覚的な情報も加えて聞き手に訴えてみましょう。
丁寧にわかりやすく説明をしても、視覚的な情報があるのとないのでは印象が違います。一目見ただけで、何を伝えたいのかわかる図、グラフになるように工夫するのがポイントです。
ポイントとなるスライドはシンプルに
プレゼンが上手い人は、シンプルでわかりやすいスライドを作成します。
①目次
「何を伝えたいか」が伝わる目次を作ります。目次は、聞き手がプレゼンテーションの内容を振り返りたいときにも役立つでしょう。
②本題のスライド
本題のスライドは情報を詰め込みすぎないようにスライド1枚に対して1テーマにします。また、画像や図表があると、文字量が減り見やすくなるので適宜入れるとよいでしょう。
体裁を整えながら、スッキリとしたスライドになるよう心がけます。
問いかけや質疑応答の時間も作る
プレゼンテーションでは、聞き手が受け身になりがちなので、反応をみながらプレゼンテーションに参加してもらうようなイメージで質問を投げかけることも大切です。簡単な質問でよいので「どう思いますか?」と問いかけてみましょう。
プレゼンの最後に質疑応答の時間を設けます。想定される質問の準備のほか、すぐに回答できない場合は曖昧にせず「次回」というキーワードをうまく使いましょう。
プレゼンテーションのコツ【話し方編】
聞き手にわかりやすく伝えるには、ただ資料を読むのではなく、声のトーン、スピード、目線の配り方など話し方にも工夫が必要です。
ここからはプレゼンテーションをする際に自信をもって挑める話し方のコツを紹介します。
大きな声でゆっくり話す
言葉の最後までハッキリと言い切る形で、大きな声でゆっくり話すように心がけましょう。
緊張すると声が小さくなったり、モゴモゴと話しがちになるので、プレゼンテーションの前に発声練習をしておくことで、聞き取りやすい声を出すことができます。
原稿に頼りすぎない
スライドは説明を補足するためのものなのです。原稿を音読するようなプレゼンテーションにならないように気をつけましょう。原稿の丸暗記はNGです。要点を箇条書きにしたプレゼン原稿を準備して、聞き手の目を見て話すことが大切です。
目を見て話すのが苦手な人は、慣れるまで部屋の四隅を見渡すように目線を動かすとよいでしょう。
ポイントとなる部分は強調する
聞き手に強く訴えたい重要なポイントを繰り返して強調します。スライドで強調したり、大きな声で説明したりしても1回聞いただけでは、聞き手の印象に残りにくいので、イントロ、ボディ、クロージングで最低でも一回ずつは触れるようにしてください。そうすることにより、聞き手に大切なポイントがしっかり伝わります。
分かりやすい言葉・表現を使う
知らない言葉が続くと、話が頭に入りにくくなります。専門用語はなるべく使わず分かりやすい言葉、表現でプレゼンしましょう。自分たちは日常的に使っている用語でも外から見たら知らない言葉の可能性もあるので、原稿をチェックしてみてください。
また、聞き手の反応を見て伝わっていないと感じたら、適宜わかりやすい言葉で補足するとよいでしょう。
余裕をもって間をあける
プレゼン中の沈黙を避けるために。間を開けずに話し続けると、一方的に原稿を音読するだけの印象になってしまいます。聞き手も理解が追い付かず、話の本筋が入ってきません。
聞き手がしっかりと内容を理解できるように話す途中に間を入れることも大切です。重要なポイントの前後に間を入れると、メリハリがついて強く印象づけることができます。
背筋を伸ばし姿勢を正す
猫背でボソボソと話すプレゼンは聞き手に良い印象を与えません。聞き手の前に立つときは、姿勢を正し胸を張って堂々と話すように心がけます。
緊張で余裕がなくても、自信を持って聞き手の前に立つことが大切です。堂々と前を向いた姿は、聞き手側に安心感を与えます。
ジェスチャーを増やし体全体で伝える
プレゼン中は、身振り手振りを大きくして聞き手の目を惹きつけます。また、ジェスチャーは体の動きでメッセージを伝えるコミュニケーションのほかに、聞き手に物の大きさや量、形などを視覚的に説明することができるので、積極的に取り入れましょう。
笑顔を意識する
プレゼンテーションは一方的な説明にならないように、聞き手とコミュニケーションを取りながら進めるのが成功のポイントです。
最初は、聞き手も受け身の姿勢になっていることが多いので、ミュニケーションを円滑にするために笑顔で和やかな雰囲気を作ります。笑顔でプレゼンすることにより、あなた自身の印象もよくなります。
聞き手の目を見て話す
「人と会話をするときは相手の目を見て話す」これはビジネスの場だけでなくよくいわれることです 。聞き手の目を見て話すと熱意が伝わり、より説得力がつきます。
プレゼンテーションでは聞き手が複数人いるので、笑顔で全体を見回したあと、一人ひとりにしっかりと目をあわせていくことが重要です。一文に対して、一人にアイコンタクトを取ることを心がけてみてください。
かっこいいプレゼンで聞き手を動かしましょう
プレゼンテーションで成功するためのコツを紹介しました。相手の心を動かすプレゼンをするというのは、プレッシャーがかかる仕事です。人前で話すことが苦手な人でも、何を強く伝えたいか明確にし、しっかりと準備をすることにより、成功への道は開きます。聞き手を唸らすかっこいいプレゼンを目指して、魅力を存分にアピールしてください。