医療法人社団正芳会 細野医院|院長 細野知宏氏 思いやりと高度医療の両立を

-医院の特色や医師としての思いは。
かかりつけ医として地域の皆さまの健康長寿に貢献することや、患者さんの立場に立った、より安心できる医療の遂行を大切にしています。患者さんの声を聞いて痛みや不安を受け止められる存在でありたいと思っています。また、日々進化する医療の情報や技術を吸収、活用し高質な医療の実践に努めています。私自身が外科・消化器内科の経験が長いこともあり、内視鏡による検査、治療を年間1500件以上実施する胃と大腸カメラ専門医院でもあります。県内初導入の次世代カメラなど最新機器を備えた内視鏡検査棟を併設しており、プライバシーへの配慮や検査の苦痛を和らげることも重視、安心して検査を受けていただけます。
-今後の医療に求められるのは。
今は予防医学の時代で、ワクチンや遺伝子検査などもその一環です。健康維持には病気の早期発見・早期治療はもちろん、それ以前に危険因子を減らして発症の可能性を低くすることが重要です。検査をきちんと受けリスクを確認し、必要に応じて生活や食習慣を改善しなければなりません。日本のがん検診受診率は経済協力開発機構(OECD)加盟国34カ国中、最低水準で米国の約半分。がん撲滅には、内視鏡検査などの受診がもっと増えていくことが求められています。そのため地域に根差したかかりつけ医の役割は、年々大きくなっています。患者さんのニーズに対応できるかかりつけ医の存在は基幹病院の負担軽減にもつながり、コロナ禍においても正常な医療の提供を維持するために必要です。当院もその一助となるよう努力を続けていきます。
-今年の展望を。
今年は開業30年目。AI機能付き内視鏡やアプリによる予約システムの導入を予定しています。父の代から続く信頼を大切に、患者さん一人一人と向き合っていきます。
