【第15回】言い換えの魔力|めてお先生のVTuberとして生きていく
我々VTuberは常に「自ら発信」し続ける活動をしています。
私は複数の専門学校で講師をしていたり、お悩み相談を受ける性質上、相手に受け取りやすく、できるだけ人を傷つけない言い方や、誤解を生まない言い回しを考えながら発言していることが多いです。
今回はその「言葉選びについて」がテーマです。
同僚の段取りが悪くて仕事が進まない
こういう時、あなたはどうしますか?我慢する?自分が遅れた仕事をやる?それとも何か言う?
おそらくきちんと伝えて仕事効率を上げてもらう方向にもっていくのが一番いい解決方法だと思います。では、なんと伝えますか?
「あなたのやり方は効率が悪いからこうしたらいいと思う」
「工夫して仕事したらもっと早く仕事終わるんじゃない?」
こんな言い方をしてしまったら、相手が傷ついたり、反発する可能性が高いと思いませんか?実は相手に何かを変えてほしい時、主語を相手にした言い方は、相手の悪いところを指摘して避難しているように見えてしまうんです…。経験のある方も多いんじゃないでしょうか?
人格や能力を否定されたように感じて、状況改善に至らなかったり、言ってきた相手に嫌悪感を感じることもあります。
ではどう言い換えればいいのか?
主語を自分にすればいいんです!
「こういうやり方を思い付いたんだけどどう思う?」
「仕事を効率的に進めるために具体策を話し合いたいんだけどどう?」
これであれば、責められてると感じることなく業務改善につながる可能性が上がると思いませんか?
コレが《言い換えの魔力》です。
同じことを伝えてるはずなのに、相手の受け取り方が180度変わるんです!
結婚式の2人のなれそめ
まだまだ独身貴族の私ですが、結婚式にはそこそこ出席してきました。その中で司会の方が言う「新郎と新婦のなれそめ(出会いのきっかけ)」にこの言い換えの魔力が使われてる事に気付いてしまったんです。
気付いてる方もいらっしゃるんじゃないでしょうか?
合コン、ナンパ、婚活パーティー、マッチングアプリ、ネットで知り合った…が、結婚式のなれそめで使われない単語だということに…。
そう。うまいコト言い換えられていて「そんな出会いだったの…?」となる方を減らしているのです。個人的には出会い方なんてなんでもよくて、幸せになれる2人が知り合って今一緒に生きていこうとしているというのが大事だとは思うのですが、世の中にはそう思ってくれない方も少なからずいます。
では、このケースの《言い換えの魔力》はどのように使われているのでしょうか?
★合コン・お見合い→「知人の紹介」
★マッチングアプリ・ネットで知り合った→「共通の趣味を通じて」
★ナンパ・婚活パーティー→「運命の出会い」
そう…嘘はついていないんです…!ココでのポイントは全くのウソではなく、言い換えることでいい感じに聞こえるコトなんです。
嘘をついてしまうと罪悪感が出てきてしまいますが、言い換えることでそのような心配もなく、一部の偏見をお持ちの方々にも受け入れられやすくなるんです。
日頃、人から「言い方がキツい」と言われたり、誤解されがちな方は、この《言い換えの魔力》を使えるように意識してみると、もしかしたら想像以上に物事がうまく運んでしまうかも?
次回は「不快にさせない断り方」というテーマでお送りします!
禰好亭めてお
イベントでのMC、専門学校の授業、雑誌の連載コラム等の実績を持ち、YouTubeではVTuber向け「VTuber講師」動画のUPやお悩み相談配信、対談コラボなどを行っている。教員免許や宅建士の資格を持ち、SNSでも人の役に立つ様々な情報を発信中!