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投稿者:

ZYAO22編集部

【れとりっぷ】高山市で飛騨牛や日本酒、ものづくり体験を満喫!|金森長近ゆかりの地をまち歩き

戦国時代を語る上で外せない地・岐阜県。多くの城跡や武将の生きざまを感じられる史跡が数多く残されていることから、戦国観光には最適です。戦国観光×ご当地グルメ×映えスポット×NEWスポット…地元が誇るたくさんの魅力を、岐阜新聞女子ネットのメンバーらと“再発見”してみませんか。今回は高山市を旅しました。

 

※過去の「れとりっぷ」はコチラ

 

信長・秀吉・家康に仕えた金森長近 まちづくりに長け高山の礎を築く

豊臣秀吉の命で1585年に飛騨を制圧し、翌年に飛騨国主となった金森長近。秀吉の前は信長に仕えていました。もともとは可近という名前でしたが、各地で戦った戦功により信長から一字賜って「長近」と名乗るようになりました。飛騨国では越前大野(福井県)でまちづくりに携わった経験を生かし、養子の可重の代まで16年かけ、城山に高山城を築城したり、城下町の整備を行ったりしたことで知られています。

 

高山城の特徴は、軍事的機能を最優先させたものではなく、屋根は板葺きの木造の御殿造りであった点です。城下町からよく見える場所に築かれて、圧倒的な存在感を放っていたと考えられます。

 

しかし1692年に金森氏が出羽国上山(現在の山形県)へ国替になったことを機に飛騨国は幕府直轄領となり、城の管理は加賀藩に任され、しばらくしてから破却されてしまいました。何者かによって城が利用されることがないようにと、石垣までもが徹底的に壊され、当時の様子がわかるものはほとんど残されていません。城山の一帯は明治になってから城山公園と改称され、市民の憩いの場に。公園には長近の銅像が建てられています。

 

長近や可重は関ケ原の戦いでは東軍につき、前哨戦となった郡上八幡城の戦いで戦功を挙げるなど、大河ドラマで話題の徳川家康とも深い関わりがあります。可重の子で三代目の重頼は、小姓として家康に仕え、1614年に始まった大坂の陣では家康の傍で戦ったほど。これらの縁から高山市内には、家康をまつる飛騨東照宮があります。

 

家康が没してから3年後の1619年に重頼は、家康をまつるために高山城内に東照権現社を設け、その10年後、高山城の西に位置する鴻巣の森尾崎(現在の飛騨東照宮の場所)に移しました。

 

半世紀ほどたった後、六代目の頼時が神仏習合の思想から社殿を改修し、東耀山松泰寺宝珠院を勧請しました。東照大権現も併せて遷宮され、しばらくは松泰寺のみがある状態に。金森家が断絶されたのを機に東照大権現が元の場所に戻りました。この頃から一気に荒廃が進んでしまいましたが、このことを嘆いた金森家の子孫が再建を志し、時の郡代芝与市右衛門正盛が賛同したことで町人に財政協力を求め、1818年に大改修が行われました。境内に長近を祭る金龍神社も造られるなどして今に至ります。

 

楽しみいっぱい! まち歩き

高山観光と言えば古い町並やその周辺のまち歩きは外せません。古い町並の多くの建物は火事で一度燃えてしまい、明治期に建てられたものですが、細かい通りや佇まいは江戸時代の雰囲気をしっかりと残しています。

 

高山陣屋観光やものづくり体験、お土産店や伝統工芸品店めぐり、グルメ探索、お酒…。楽しみ盛りだくさんでいくら時間があっても足りません。

 

《高山陣屋》

高山陣屋は、幕府直轄領となってから明治維新まで、行政・司法をつかさどる代官・郡代所として、明治維新後も1969年までは県事務所として使用されていた高山の行政の拠点です。代官・郡代所の中で唯一形を残しているとして、国史跡の指定を受けています。金森氏の下屋敷があった場所に設置されました。

 

1695年に高山城の三の丸から移築された米蔵は、全国で最古・最大と言われています。

 

オンリーワンのお土産づくり《飛騨高山まちの体験交流館》

飛騨の文化に触れながら、オンリーワンのお土産を作るのにぴったりなのが飛騨高山まちの体験交流館。腹当てに好きな文字や絵を描いて自分だけのさるぼぼを仕上げたり、飛騨高山の丸台を使って6本の糸を組み上げていく組紐をしたり、高山市久々野町の小屋名地区に伝わる竹細工のざる「小屋名しょうけ」や、宮笠の材料を使って馬やカエルを編み込んだりとさまざまな体験メニューがあります。

 

一位の木を彫刻刀で彫り上げる、一位一刀彫の実演を見ることもできます(体験・実演メニューは日によって異なります)。

 

お酒を飲み比べ購入《十代目儀助》

飛騨地方には計12の蔵があるため、お酒を買って帰ろうと思ってみたものの、酒屋やおみやげ店へ行くと「たくさんありすぎてどれを選べば良いのかわからない」状態に…。試飲ができる蔵元もありますが、「どこに入ったらいいのか悩む」…。そんな迷える旅人にとってありがたいスポットが昨年4月にできました。

 

その名は「十代目儀助 HIDA TAKAYAMA」。ここでは飛騨12蔵の地酒の試飲(有料)をすることができるため、いくつか飲み比べてお気に入りの一本を見つけることができます。日本酒は基本的にコインサーバーから各自でつぐため衛生面でも◎。

 

日本酒だけでなく、ブドウやモモ、ゆずなどのリキュール類も豊富で「3種のみくらべ」として提供。地ビールの取り扱いもあります。「さすがにお酒ばっかり飲めない…おつまみも欲しい」という人に向けて、鮎の粕漬け等の飛騨の珍味や飛騨牛サラミも用意しているという充実っぷり。おいしいお酒においしいおつまみに…と無限ループにはまりそうですが飲みすぎは厳禁です。

 

飛騨牛×日本酒と言えば《舩坂酒造店・味の与平》

古い町並で200年以上の歴史を刻む造り酒屋「舩坂酒造店」では、「日本酒のテーマパーク」をコンセプトに、「飲む、食べる、買う」の全てを楽しむことができます。

 

日本酒コインサーバーをいち早く取り入れたのも舩坂酒造店で、店内には7台がずらりと並び、シックな雰囲気を醸し出しています。販売中のお酒(常時15種類程度)は全て試飲できるのもうれしいところ。

 

「食べる」が楽しめるのは敷地内にある飛騨牛の専門店「味の与平」。お膳で一人前ずつ提供されるため、飛騨牛をステーキで食べたい派もすき焼きで食べたい派も一緒にどうぞ。

 

飛騨牛はもう、言うことなしのおいしさ。古い町並×日本酒×飛騨牛という夢のような時間は何度過ごしても飽きないでしょう。

 

和モダンなカフェで優雅なひととき《café青》

おいしいスイーツを食べてほっと一息をつこうと入ったのが、老田酒造「蔵&」にある「café青」。

 

飛騨でつくられた家具が並ぶ和モダンな雰囲気の店内は、古い町並に溶け込み居心地の良さが抜群。ついつい長居しちゃいたくなります。

 

人気は「雪玉ぜんざい」。温かいもの、冷たいもののどちらも年中提供しているため、季節や気分に応じて選べます。冬季は「飛騨りんごのクランブル」もおすすめで、地元の有名果樹園のリンゴを使った温かいリンゴフィリングの上にさくっとしたクランブル、さらにその上にバニラアイスという温度差を楽しめる逸品です。