視野が狭い人の11の特徴|類語や言い換え、直すための方法を解説
「視野が狭い」ことは、業務に支障をきたしたり、自分の成長につながらなかったりして、自他ともによいことがありません。
視野が狭い人には11の特徴があるため、自分が当てはまっているかを確認し、該当した場合、視野を広げる改善方法を試すことをおすすめします。
この記事では、「視野が狭い」の意味や類語、視野が狭い人の特徴と直すための方法をまとめているため、ぜひご参考にしてください。
「視野が狭い」とはどんな状態を指すのか
「視野が狭い」の意味や英語での表現方法、類語などを解説します。
併せて、「視野が狭い」状態で発生するデメリットについても紹介します。
「視野が狭い」の意味
「視野が狭い」とは、物事に対する考え方の範囲が狭いことや、外界との接触がなく、狭いコミュニティーにいることを意味する言葉です。
自分の考えに固執し、他人の意見を聞き入れられなかったり、物事を柔軟に考えられなかったりすることを「視野が狭い」といいます。
例えば、企画を考える際に、メリットばかりに目を向けてデメリットに気付かない状態を、「視野が狭い」といえるでしょう。
「視野が狭い」を英語での表現方法
「視野が狭い」は、英語で「narrow-minded」と表現できます。「narrow-minded」は「偏見がある」という意味もあります。
「視野が狭い」は、ほかにも、「have a narrow outlook on things」や「have a narrow view of things」とも表現できるでしょう。
「視野が狭い」の言い換え
「視野が狭い」は、次の言葉に言い換えられます。
- 固定観念にとらわれる
- 既成概念にとらわれる
- 先入観にとらわれる
- 考えが浅い
- 見識が狭い
「視野が狭い」を別の言葉にしたい場合は、偏った考え方をしていたり、自分の考えにこだわったりしている意味の言葉である上記で言い換えてみるといいでしょう。
「視野が狭い」の類語
「視野が狭い」の類語として、「蛸壺化」や「近視眼的」が挙げられます。
「蛸壺化」とは、企業組織における閉鎖的な業務環境を意味する言葉です。閉鎖的な環境に身を置くことによって、外部の人とのコミュニケーションが減少したり、外部への関心がなくなったりするため、視野が狭くなり、柔軟な対応が難しくなる恐れがあります。
「近視眼的」とは、物事の全体を見通せず、目先のことのみにとらわれているさまを意味する言葉です。「近視眼的」は、柔軟な考え方ができなかったり、考え方の範囲が狭かったりする「視野が狭い」の類語として使用できるでしょう。
「視野が狭い」状態で発生するデメリット
「視野が狭い」状態でいると、次のようなデメリットが発生する恐れがあります。
- 報連相ができずミスをする
- 目先のことばかりに気をとられ物事を長い目で考えられない
- 柔軟な考えができずアイデアが湧かない
- 人と協力しづらい
視野が狭いと、「自分が正しい」と思いこんだり、チームへの共有の大切さに気付けなかったりして、報連相を怠り、ミスをする可能性があります。また、目の前のことにばかり気をとられて、企業や顧客の将来の利益を考えられないかもしれません。
視野の狭さは、考え方の狭さでもあるため、企業や顧客の課題を解決するアイデアを出せない可能性があることもデメリットとして挙げられるでしょう。
自分の考えに固執し、意見や考えを曲げられない点は、他人との協調性を損なうため、人間関係でトラブルが発生する恐れもあります。
視野が狭い人の11の特徴
視野が狭い人には、次の11の特徴があります。
- 目先のことしか考えられない
- 自信過剰
- 自己肯定感が高い
- 自分の経験や知識だけで判断する
- 自己中心的な行動をする
- 周りの意見を聞かない
- 他人の感情や価値観に共感しようとしない
- 変化を嫌いチャレンジしない
- 強い固定観念をもつ
- 理想ばかり語り現実に目を向けられない
- 客観視ができない
それぞれの特徴について、具体的に解説します。
目先のことしか考えられない
視野が狭い人は、目先のことしか考えられないという特徴があります。視野が狭い人は、物事を中長期的に考えたり、全体像を掴んだりすることができない傾向にあるため、将来の利益を現在の行動でふいにするかもしれません。
また、全体像が見えないことから、他人と足並みが揃わず、ミスを犯したり、迷惑をかけたりする恐れがあります。
自信過剰
視野が狭い人は、自分の考えや意見が正しいと考えているため、自信過剰な素振りを見せます。
自信があることは悪いことではないのですが、視野が狭い人は、他人から的確なアドバイスを受けても自分の考えを曲げず、通そうとするため、他人と協調できません。
自己肯定感が高い
自己肯定感が高いことも、視野が狭い人の特徴のひとつです。自己肯定感が高いことは、落ち込むようなことがあってもすぐに気持ちを切り替えられるなどして、本来よいことです。
一方で、自己肯定感が高すぎる場合、間違いを指摘されても聞き入れなかったり、自分のアイデアばかりを「よい」と思ったりして、自己成長の妨げになります。
自分の経験や知識だけで判断する
視野が狭い人は、自分の経験や知識だけで判断し、他人の意見やアドバイスを聞かない傾向があります。
そのため、ミスをしたり、新たなスキルやノウハウを得られなかったりします。また、自分の成功・失敗経験だけで判断して、成功できたかもしれない物事にも挑戦せず、チャンスをものにできない恐れもあるでしょう。
自己中心的な行動をする
視野が狭い人の特徴として、自己中心的な行動をすることが挙げられます。視野が狭い人は、自分を中心に物事を考え、行動する傾向があるため、他人の状況に気を遣えないことがあります。
仕事はチームで動くことも多いため、他人と足並みが揃わないと、業務が非効率になったり、チーム間のわだかまりを生んだりするかもしれません。
周りの意見を聞かない
視野が狭い人は、周りの意見を聞かず、自分の意見や考えを通そうとする特徴があります。
視野が狭い人は、自分の意見を正しいと考えがちのため、特に、自分の意見を否定するような意見に対しては耳を貸さない傾向があるでしょう。
他人の感情や価値観に共感しようとしない
視野が狭い場合、自分のことばかりになってしまって、他人の感情や価値観に共感しようと思えないかもしれません。
視野が狭い人は、考え方が自分中心となるため、他人がどう考えているか、どのような感情を抱いているかといった、自分とは関係ないことに目を向けられないでしょう。
変化を嫌いチャレンジしない
視野が狭い人は、自分を取り巻く環境の変化を嫌う傾向があるため、チャレンジを避ける特徴があります。
また、視野が狭い人は自信過剰であるため、チャレンジをする場合でも、自分が失敗して恥ずかしい思いをしないように得意とするものを選ぶでしょう。自己成長につながるチャレンジができないことは、自分のスキルや経験を高められない可能性が高いです。
強い固定観念をもつ
視野が狭い人は、強い固定観念をもつため、偏った考え方をしてしまいがちです。
物事を柔軟に考えられないことで、画期的なアイデアが湧かなかったり、柔軟に対応できなかったりする傾向にあります。また、他人の意見や考えを尊重せず、自分の固定観念を押し付けることもあるでしょう。
理想ばかり語り現実に目を向けられない
視野が狭い人の特徴のひとつとして、理想ばかりを語り、現実に目を向けられないことが挙げられます。
視野が狭い人は、物事を現実的に考えられないため、現実と結びつかない理想ばかりを語り、実現可能な対策を打ち出せないでしょう。理想論ばかりで物事が進められないと、他社に先を越されたり、トラブルが長引いたりする恐れもあります。
客観視ができない
視野が狭い人は、物事を客観視できず、トラブルの根本に気が付けなかったり、アイデアをさらに高められなかったりします。
視野が狭い人は、自分の考えや価値観で物事を見てしまうため、物事の本質を捉えられない傾向にあり、トラブルの解決が長期化するかもしれません。また、自分のアイデアを客観視できないと、ユーザー目線で考えられず、ユーザーに選ばれる商品にならないことが考えられます。
「視野が狭い」を直したい人のための改善方法
仕事において視野が狭いことは、業務の順調な進行を妨げたり、チームの協調性を下げたりなど、マイナスな影響を与えます。
そのため、視野が狭いことを直したい人は、次の4つの改善方法を試してみることをおすすめします。
- 他人の意見を傾聴してみる
- 優先順位を考える
- 未知の物事でも積極的に飛び込んでみる
- 読書などで知識を増やす
他人の意見を傾聴してみる
視野が狭い人は、他人の意見を傾聴することを意識してみてください。「傾聴」とは、相手の話を熱心に聞くこと、能動的に聞くことを意味します。
相手の話をただ聞くだけの場合、相手が伝えたいことを理解しようとする姿勢にならず、意見や考えを聞き入れられない可能性があります。
一方で、相手の話を傾聴すると、相手の考えにしっかりと向き合えるため、自分の考えの偏りに気付いたり、新たな視点を得られたりして、自己成長につながるでしょう。他人の意見を聞く大切さが分かれば、自分の考えに固執することもなくなると考えられます。
優先順位を考える
視野が狭い人は、こだわりの強さが原因で仕事を効率的に進められないことがあるため、物事の優先順位を考えてから取り組むといいかもしれません。
自分が受け持っている仕事に優先順位や期日を設けると、どの業務をいつまでに終わらせなければならないか視覚化できたり、進めていくべき業務の全体像を把握できたりして、ミスの減少につながるでしょう。
未知の物事でも積極的に飛び込んでみる
自分にとって未知の物事に積極的に飛び込んでみると、自分の新たなスキルに気が付けたり、経験が積めたりして、自己成長につながります。
視野が狭い人は、挑戦することが苦手な傾向にあるため、自分が知らない世界を知ることを目指して思い切って飛び込んでみると、変化への恐怖心を克服できる可能性があります。
挑戦によって失敗したとしても、学びがあると気付ければ、挑戦することの大切さも感じられるかもしれません。
読書などで知識を増やす
読書は、著者や登場人物の考えなど、さまざまな人物の考え方に触れることができます。また、自分が知らなかったことを知識として吸収できたり、さまざまな登場人物が示す感情によって、心の機微にも気付きやすくなったりするメリットもあるため、読書をすることをおすすめします。
書籍の中には、イラストや装飾によって読みやすくなっているものもあるため、活字ばかりの書籍が苦手な人は、自分が読みやすいと思う本を選ぶといいでしょう。
視野を広くして柔軟な考え方を身に着けよう
視野が狭いと、報連相ができなかったり、人との協調がはかれなかったりして、円滑な業務に支障をきたす恐れがあります。
視野を広げられれば、業務の全体像を把握できてより効率的な仕事ができたり、他人の意見を素直に受け取れて自己成長につながったりするため、自分や周りにプラスの影響をもたらすでしょう。
理想の状態に近付けるように、視野が狭い状態を改善していってくださいね。
記事執筆や校正など文字に関わる仕事を幅広く行う元金融業のフリーライター。静岡県在住だけど岐阜県も大好き。戦国武将の推しは斎藤道三。(ブログ:https://enmojilaboblog.com/)