移住するなら仕事付きの方が良い?メリットや生活を始める方法などを紹介
「移住を考えているけど仕事は見つかるかな?」
「移住先にはどんな仕事があるんだろう?」
このように、移住を検討している方にはたくさんの疑問や不安があるのではないでしょうか。
本記事では、主に岐阜への移住を考えている方を対象に、仕事付きで移住した方が良い理由に加えて、移住先での仕事の探し方、転職と移住を同時に叶える方法、岐阜移住のメリットについて紹介しています。
この記事を読むことで、移住する前に仕事を探しておくことの重要性とその方法、移住先でどのように仕事を選べば良いのかが把握できます。その知識をもとに移住計画を立てれば、スムーズに移住先での生活を始めることができるでしょう。
岐阜への移住を考えている方は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。
目次
岐阜に移住するなら仕事付きの方が良い理由
岐阜に移住する際、仕事付きで移住可能なことをご存知ですか?移住してすぐ仕事ができれば、収入の心配がなくなったり移住先の環境になじみやすくなったりするでしょう。
ここでは仕事付きで岐阜に移住するメリットを3つ紹介します。
支援金対象者となるから
条件を満たせば移住支援補助金制度を活用できます。
岐阜以外の都道府県から岐阜へ移住し、5年以上継続して居住する意思のある方は移住支援金を申請できます。金額は単身者で30万円、2人以上世帯で50万円です。
申請のタイミングに注意が必要で、就業・起業後1か月以上経過していないと申請することができません。テレワークなどで勤務先が変わらない場合は、移住後1か月経ってから申請できるようになります。
東京23区内から移住する方、林業に就業する方はより支援金額が大きく、単身者で60万円、2人以上世帯で100万円です。
出典:清流の国ぎふ移住支援補助金(令和3年度)|岐阜県
参照:https://www.pref.gifu.lg.jp/page/157496.html
出典:岐阜県に林業就業で移住される方へ|岐阜県
参照:https://www.pref.gifu.lg.jp/page/62576.html
収入源の心配をせずに済むから
納得のいく転職活動をするためにも、移住前に動き出すのがおすすめです。
移住した方の失敗談として多く見られるのが、仕事を決める前に移住してしまったというケースです。
「移住してから仕事を探し始めてもすぐに見つかるだろう」と油断していたら、なかなか決まらず、精神的にも金銭的にも追い込まれて妥協した会社に入ってしまうということにもなりかねません。
その点仕事付きの岐阜移住であれば、収入源の心配をする必要がなくなります。
移住先の環境になじみやすくなるから
移住後すぐは特に、職場でのコミュニティが大切な繋がりになります。
移住先では一から人間関係を構築する必要があるため、地域コミュニティになじめるか不安だという方は多いのではないでしょうか。
移住する前に仕事が決まっていれば、少なくとも職場の人とは関係性をつくっておくことができます。事前に情報交換することもできるでしょう。
移住後も職場の人との関わりはもっとも身近な人付き合いのうちのひとつになるでしょうから、移住先で働くというのは環境になじむうえでも重要です。
仕事付きで移住生活を始める方法
仕事付きで岐阜に移住しようと思った場合、どのような方法で移住生活を始めれば良いのでしょうか。住む場所の探し方もさまざまです。
ここでは移住生活を始める方法について5つ紹介します。
寮があることを条件にして仕事を探す
寮がある企業に就職すれば、家探しの手間をかけずに新生活をスタートさせることができます。また同僚と共に生活することになるため、仲間をつくりやすいことも大きなメリットです。
収入源と住まいを同時に確保でき、安心感を得られます。
遠方からの応募者にはWEB面接や出張面接などで対応してくれる企業もあるため、現地に何度も足を運ばなくとも就職活動を完結させられます。
農地付きの物件を探す
田舎ならではの仕事を始めたい方におすすめです。
田舎に移住したら、農業を始めてみたいという方もいるのではないでしょうか。
ここ数年、農村地域への移住を促進する目的で、農地付きの空き家物件を取得するための手続きが簡素化されました。「空き家バンク」制度を利用すれば、全国の空き家の中から農地付きの物件を探すことができます。
農業を始めたい方、家庭菜園で自給自足の生活を送りたい方は、農地付きの物件を探すと良いでしょう。
出典:市町村空き家バンクのご紹介|埼玉県
参照:https://www.pref.saitama.lg.jp/a1107/akiyabanku.html
働き方をリモートワークにする
コロナ禍でリモートワークを導入する企業が増えましたが、まずは今の会社でリモートワークができるのか相談してみるのもひとつの手段です。
場所にとらわれず自分の好きなところで働くことができれば、移住を検討する際も大変身軽です。
今働いている会社でリモートワークが認められれば転職せずに移住することが可能ですが、どうしても出社が必要という場合にはリモートワークを導入している企業への転職も視野に入れると良いでしょう。
移住専門の求人サイトから仕事を探す
移住に特化した求人サイトを活用すれば、普通の求人サイトよりも効率よく情報を集めることができるでしょう。
また、移住専門の転職エージェントを利用することで希望に合う仕事を紹介してもらえるため、自分で仕事を探す手間を軽減することができます。面接日程の調整や契約条件の交渉まで代わりに行ってくれることもあるため、おすすめのサービスです。
住み込みが可能な移住先の仕事を探す
住み込みの仕事であれば、家賃の負担がないため少ない資金で新生活を始められるというメリットがあります。
農業、林業、漁業などの第一次産業から、旅館やゲストハウスなどのリゾートバイトと呼ばれるものまで多岐にわたりますが、いずれもその土地ならではの仕事ができるでしょう。
移住先で仕事を選ぶ方法
いざ移住先で仕事を決めようと思った際、何を基準に選んだら良いのでしょうか。
何を重要視するかによって、仕事の選び方も変わってきます。
ここでは移住先で仕事を決める方法について5つ紹介していきます。
収入面から就職先を選ぶ
移住後の収支のバランスが崩れないよう、毎月の生活費がいくらかかるのか計算しておくことが大切です。
地方は都会よりも物価や地価が安いため、食費と住宅費は低くなる可能性が高いと言えます。
しかし、生活するのに車が必要でその維持費がかかったり、子どもが都心の学校に下宿することになれば、その費用がかかったりするというケースもあります。
移住前に毎月の支出をシミュレーションしたうえで仕事を選ぶようにすれば安心でしょう。
自治体の就業支援を利用する
条件を満たせば、就業体験や研修を受けることができます。主に第一次産業への就業をする方に対して、地方自治体が支援に力を入れているケースがあります。
特に農業への支援は手厚く、農地を購入する前に借りてお試しで農業を始められたり、農業体験を受けたりすることができます。
移住先でやりたいことが決まっていれば、自分の希望に合う支援を行なっているかどうかという観点で自治体を選ぶこともできるでしょう。
仕事内容から就職先を選ぶ
定住するのかどうかという視点を持ちながら仕事を選ぶことが大切です。
定住せず移住を複数回する可能性があるという場合には、他の地域でも求人が一定数以上見込める仕事を選ぶことがおすすめです。
一方、定住してその土地に根付いて暮らしたい、地域に貢献したいという方には、都会にはないその土地ならではの仕事に就くのも選択肢のひとつでしょう。
ライフスタイルから就職先を選ぶ
趣味、育児、家事、仕事…自分の中での優先順位を明確にしましょう。
自分らしい暮らし方をしたいという思いから移住を検討する方も多いのではないでしょうか。
家事、育児と両立できるよう残業のない仕事を選ぶ、趣味や家族との時間をしっかり確保できるよう勤務時間の不規則な職種は避けるなど、移住後の理想のライフスタイルを思い描いたうえで仕事を選ぶと良いでしょう。
移住先に強みのある求人サイトを利用する
数多くの求人サイトがありますが、仕事付きで移住するなら地域密着型の求人サイトを活用するのがおすすめです。普通の求人サイトには載っていないような情報が得られる可能性がありますし、インターネットから検索できるため現地に足を運ぶ手間もかかりません。
このように、移住先に強みのある求人サイトを使えば、効率的に仕事探しができるでしょう。
移住先の情報を集める方法
移住先について知りたいと思った際、どうやって情報方法したら良いか悩んでしまうのではないでしょうか。
情報収集の方法にはインターネットでの検索から窓口相談までさまざまです。ここでは移住先の情報を集める方法を3つ紹介します。
移住セミナーや相談会を利用する
移住者の受け入れに積極的な自治体は、移住検討者に向けたセミナーや相談会を定期的に開催しています。オンラインでの相談会に対応している自治体も増えているため、まずは気軽に参加してみるのも良いでしょう。
首都圏在住で移住に関する相談をしたい方には、NPO法人が運営する「ふるさと回帰支援センター」を利用することおすすめをします。地域ごとの情報がわかるパンフレットや資料が常設されており、移住相談員に直接話を聞くことができるのも魅力です。
セミナーも年間500回以上開催されており、移住先の情報収集にはうってつけと言えます。
お試し移住や移住体験ツアーがある場合は参加してみる
いきなり引っ越しをするのは勇気がいりますが、そんな方に向けたお試し移住制度や移住体験ツアーがあります。自治体によっては参加費無料のものもあるため、自分の移住候補地でこういった取り組みがあるか確認してみることをおすすめします。
ツアーには数日間のものから半年間と長期にわたるもの、職業体験を含むものなどがあり、自分の目的に応じて選ぶことができます。
実際に住んでみたらどのような生活をすることになるのか、理想と現実のギャップはないかなど、その土地が本当に自分に合うか見極めるためにも積極的に体験ツアーに参加してみましょう。
移住を決めている自治体のホームページで調べる
移住先が決まっていれば、まずはその自治体のホームページを見てみましょう。移住イベント情報や移住支援制度、求人から不動産情報までひと通りの情報が掲載されています。
岐阜であれば、「ふふふぎふ」というサイトがあります。各市町村が持っている移住のポータルサイトでは、暮らしや仕事、育児に関する情報から移住イベント情報、先輩移住者のインタビューなどたくさんの情報が掲載されています。
移住支援制度についても詳しく載っているため、自分が活用できる制度を見落とさないためにもチェックしておきましょう。
移住先を選ばない仕事の種類
移住先をまた変える可能性がある方は、場所を選ばない仕事が知っておきたいのではないでしょうか。どの地域でも需要のある業界や、自分のスキルで勝負できる仕事であれば移住先を選びません。
ここでは移住先に関係なくできる仕事について紹介します。
工場の仕事
地方には大手企業の工場が多いため、場所にかかわらず求人数も多い傾向にあります。
田舎では土地があることから、製造業の工場が点在しています。大規模な工場では求人数も多い傾向にあるため、全国各地で継続的に採用活動を行っている可能性が高いです。
工場での仕事は寮付きであることが多く、住まいと仕事を同時に得られるというメリットもあります。通勤の必要がないため時間を有効活用することができますし、家賃も削減できるため生活費の負担が大幅に軽減されるでしょう。
残業が少なく規則的な働き方であることが多いため、プライベートの時間をしっかり確保したいという方にもおすすめの業種です。
医療や介護の仕事
どこへ移住しても医療・介護業界は需要があるため、安定した雇用が見込める仕事です。経験者や有資格者は、即戦力としてスムーズに仕事に就くことができるでしょう。
田舎では特に少子高齢化が進んでいる地域が多く、医療や介護サービスを必要とする高齢者が多くいます。業界の慢性的な人手不足を解消するために移住者向けの奨学金制度など独自の支援を行っている自治体もあるため、未経験からチャレンジしてみるのもひとつの選択肢です。
場所に関わらず安定した仕事をしたいという方は、医療・介護業界を視野に入れてみましょう。
第一次産業の仕事
農業や林業、漁業などの第一次産業は初心者にはハードルの高い仕事ですが、一度スキルを身につけてしまえば田舎から田舎へ引っ越すことになっても働き続けることができます。
後継者不足が深刻化していることから支援制度が整備されているケースも多いため、自治体による就農支援や資格取得の補助、支援金制度等を活用しながら仕事を始めると良いでしょう。
事業を起こすもしくは引き継ぐ
思い切って起業する、もしくは事業を引き継ぐというのも選択肢のひとつです。田舎は家賃が安いことから、オフィスや店舗を少ない資金で借りることができます。
東京圏から地方移住して起業・事業継承をする方には、条件を満たせば「起業支援金・移住支援金」の対象となり最大で300万円が支給されるというメリットもあります。
また、後継者不足に悩む経営者や第一次産業の事業者の問題を解決するために、移住者が事業継承をする場合にかかる費用を自治体が助成する制度があります。
出典:起業支援金・移住支援金|地方創生
参照:https://www.chisou.go.jp/sousei/shienkin_index.html
リモートワークが可能な仕事
パソコンひとつで仕事ができるIT業界など、リモートワークが可能な仕事に就くというのもひとつの方法です。インターネット環境さえあれば、全国どこでも働くことが可能です。
移住を複数回して、いろいろな場所に住んでみたいという方にもおすすめの働き方と言えるでしょう。
注意点としては、まれにネットインフラが整っていない地域もあるため、事前にインターネット環境を確認しておくと安心です。
岐阜へ移住するメリット
岐阜に移住しようと思った際、具体的にどういったメリットがあるのか知っておきたいでしょう。岐阜に移住するメリットには、物価が安いことや子育てへの支援が手厚いことなどがあります。
ここでは4つのメリットを紹介していきます。
日本の平均よりも物価が安い
岐阜の物価は全国平均を下回っているため、生活費の負担は少なくて済むと言えそうです。特に、家賃と水道光熱費は全国平均より安い傾向にあります。そのため、ある程度の収入があれば、豊かな生活を送れる可能性もあります。
出典:岐阜の暮らしQ&A|岐阜県
参照:https://www.gifu-iju.com/faq/
自然を満喫しながら毎日生活できる
岐阜は県土の8割を森林が占めており、水力エネルギー量全国トップを誇るほど多くの川が流れる自然豊かな地域です。下呂温泉や養老の滝などの人気観光スポットがあることでも知られています。
美しい自然に囲まれながらのびのびと子育てをしたいと考えている方には、うってつけの環境と言えるでしょう。
出典:岐 阜 県 ~日本の真ん中ぎふ~|総務省
参照:https://www.soumu.go.jp/main_content/000444926.pdf
子育て世代への支援が手厚い
岐阜市に住所があり、健康保険に加入していれば、子ども医療費助成制度を利用できます。
健康保険証等を使って子どもが病院などで治療を受けたり、薬をもらったりしたときに窓口で支払う自己負担分を助成する制度で、0歳から中学校卒業までが助成の対象となります。
保険適用の医療費が対象となりますので、保険外の治療や健康診断、予防接種、文書代、入院時の部屋代・食事代などは助成の対象にはなりません。
出典:子ども医療費助成制度|岐阜市
参照:https://www.city.gifu.lg.jp/kenko/iryouhijosei/1004524/1004525.html#:~:text=%E5%8A%A9%E6%88%90%E3%81%AE%E5%86%85%E5%AE%B9,%E3%81%AB%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%9B%E3%82%93%E3%80%82
他県と比べて転職しやすい職種がある
岐阜の有効求人倍率は2021年12月時点で全国でも上位の1.54倍で、非常に転職しやすい地域と言えます。
求人が特に多い市場としては、電気・電子・機械などのメーカーの技術職や営業職です。その他にも建設業や医療、福祉業界など幅広く求人情報が出ています。
出典:都道府県別有効求人倍率|労働政策研究・研修機構(JILPT)
参照:https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/shuyo/0210.html
岐阜へ移住計画を立てるときに考慮すべきこと
実際に岐阜へ移住することを決め、移住計画を立てるときどのようなことに考慮したら良いのでしょうか。考慮すべきことには移住先を焦って決めないことやその地域の風習を事前に学んでおくことなどがあります。
ここでは移住計画を立てる際に注意すべき4つのポイントを紹介します。
仕事先や移住先を探すときは焦らない
仕事先と移住先は焦らず慎重に決めましょう。どちらか一方が合わないと大きなストレスとなり、場合によっては退職や再度の引っ越しが必要となってしまいます。
納得のいく仕事先と移住先を見つけることができれば、安心して新生活を始めることができます。特に、仕事が決まる前に焦って移住してしまうことがないように気をつけましょう。
その土地ならではの風習があることも覚えておく
田舎独特の習慣や風習が残っている場合もあります。例えば、岐阜の東濃地方では引っ越しの挨拶の際に菓子撒きをするかしないかでその後の扱いが違ったというようなケースがあるようです。
そういった文化を知らなかったせいで近隣住人との関係が悪くなることなどのないように、移住後は積極的に情報交換をするようにしましょう。
地域によって暑さが厳しい場所がある
夏になると、よくニュースで埼玉県熊谷市が全国最高気温と報道されていますが、岐阜にも熊谷市に並ぶ猛暑地域があります。
特に有名なのは多治見市で、盆地であることに加えて西風が山を越えるときに高温になるフェーン現象の影響があると言われています。
暑さに弱いという方は、移住先の気候が自分に合うかどうかも視野に入れて検討するのがおすすめです。
出典:第2章 熊谷市の概況|熊谷市
参照:https://www.city.kumagaya.lg.jp/about/soshiki/kankyo/kankyoseisaku/kankyoshingikeikaku/R1_kankyohakusyo.files/R104chiseikisyo.pdf
県内には空港がない
岐阜県内には空港がないため、飛行機に乗るには愛知県のセントレア空港まで行く必要があります。
セントレア空港までは都市部からでも電車で1時間程度、車だと高速道路を使って1時間30分程度かかります。郊外からだとさらに時間がかかるため、出張が多い方や頻繁に旅行をするという方には懸念材料となりそうです。
仕事付きで岐阜へ移住してスムーズに新生活を送ろう
田舎で暮らすにあたって、仕事と住居の選び方はとても重要です。
移住してから仕事探しをするのではなく、事前に仕事を決めておくことで資金面の心配が少なくコミュニティにも溶け込みやすくなります。仕事付きの物件であれば仕事と住居を一度に決めることができるため、移住生活がグッと現実的になるでしょう。
岐阜への移住を検討している方は、ぜひ仕事付きでスムーズに新生活を始めましょう。