派遣社員は副業できる?注意点やWワークにおすすめの仕事とは
「派遣社員で副業を新たに始めたいけど何から準備をすればいいのだろう」
「副業をするときの注意点はなに?」
「派遣社員におすすめの副業を知りたい」
このように、派遣社員として働きながら副業を始めたいと考えている方には、たくさんの不安や疑問があるのではないのでしょうか。
本記事では、副業を行う際の注意点や、副業の仕事を選ぶ際のポイントを紹介します。さらに、今利用している派遣会社を通じて副業も行えるのかも説明します。
この記事を読むことで、派遣社員が副業を行うときに気を付けるべきポイントを把握できるでしょう。副業に関する知識をインプットしてから、副業を始められます。
派遣社員をしながら副業を行いたいと考えている人は、是非この記事をチェックしてみて下さい。
目次
本業と副業の違い
副業とは、広い意味では、本業以外で収入を得るために働くことを指します。さらに、本業の労働時間よりも少ない時間で行う仕事が副業であり、本業と同じ労力を費やす仕事は兼業です。
厚生労働省によって作成された「モデル就業規則」の「副業・兼業」の章では、以下の4点に該当しなければ副業を行えるように、環境を作ることを、企業に呼びかけています。
・労務提供上の支障がある場合
・企業秘密が漏洩する場合
・会社の名誉や信用を損なう行為や、信頼関係を破壊する行為がある場合
・競業により、企業の利益を害する場合
出典:モデル就業規則|厚生労働省労働基準局監督課
参照:https://www.mhlw.go.jp/content/000496428.pdf
派遣社員が副業するとき注意すべきこと
上記では本業と副業の違いについて説明しました。
では、派遣社員が副業をする際に気を付けるべきことはどのようなものがあるのでしょうか。
以下では、副業を継続的にするための注意点を紹介します。
就業規則を確認する
派遣社員の場合、派遣先の企業ではなく、派遣会社の就業規則に従います。よって、派遣社員で副業をしたい方は、派遣会社の就業規則を確認しましょう。
派遣企業が副業を禁止している場合は、規則違反になってしまう可能性があるため注意が必要です。
副業の収入次第では確定申告をする
上記でも触れたように、副業は本業以外で収入を得ることを指します。しかし、数千円程度の収入の場合、納税対象の額を超えていないため、副業と見なされないことが多いです。
副業と見なされるのは、副業で年間20万円以上の収入があるときで、この場合は確定申告が必要になります。
派遣社員の場合は、派遣会社が年末調整を行いますが、副業での収入に対する確定申告は個人で行わなければいけません。
出典:副収入などがある方の確定申告|国税庁
参照:https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/kakutei/kakutei/fukugyo.htm
派遣会社に内緒で副業をしない
「派遣会社にばれなければ、禁止されている副業もできるのでは?」とお考えの方もいるかもしれません。しかし、派遣会社は内緒で副業をしていることに気づくでしょう。
なぜなら、年末調整は1か所でしか行うことができず、なおかつ、派遣社員の場合、派遣会社が年末調整を行うからです。確定申告を個人で行ったとしても、年末調整は派遣会社が行うことになります。
一般的に、所得額と義務付けられる納税額は比例します。納税書を見る際に、派遣社員としての所得額と納税すべき額を照らし合わせれば、おかしいと気付かれるでしょう。
副業を選ぶときのポイントは?
- 心身に負担が少ない仕事を選ぶ
- シフトが柔軟な仕事を選ぶ
- 単発の仕事を選ぶ
- リモートワークできる仕事を選ぶ
上記では、派遣社員が副業をする際の注意点を説明しました。では、副業はどのような選び方をすればよいのでしょうか。
以下では、副業の選び方やポイントを4点紹介します。
心身に負担が少ない仕事を選ぶ
複数の仕事を行うことで、精神、身体ともに疲弊する可能性があります。
そのため、副業を始める際には、現在の仕事と無理のない範囲で両立できることや、プライベートの時間を確保できる副業を選ぶことに注意を払いましょう。
現状のスケジュールを可視化して、副業に割ける時間を明確にすると、今の自分ができる副業の種類も絞られるのではないでしょうか。
シフトが柔軟な仕事を選ぶ
出勤する形態の副業の場合、シフトが柔軟であれば、本業に支障が出ずに働ける可能性が高いでしょう。
また、シフト制の就業先で副業を行う際は、あらかじめ、本業の仕事があることを伝えておくのがおすすめです。副業に対して理解がある職場であれば、本業が終わってからの出勤にも、柔軟に対応してくれるでしょう。
単発の仕事を選ぶ
週末の1日だけを副業に充てたい方には、単発の仕事がおすすめです。単発の仕事であれば、副業を始めたばかりで、体調管理がうまくできないときでも働く量を調整できます。
「本業と副業を、初めからきっちり両立するのが難しそう」と感じている方は、単発の仕事を低頻度で初めてみるのもよいでしょう。
リモートワークできる仕事を選ぶ
リモートワークの副業は、通勤時間を必要とせず、好きな場所で好きな時間に働けるのが特徴です。クラウドソーシングを活用すれば、記事作成やWeb制作、翻訳など、在宅でも多くの仕事があるため、自分のスキルを活かしやすいでしょう。
同じ派遣会社で副業もできる?
派遣会社によって副業への対応は異なります。副業を許容している派遣会社であれば、複数の仕事を紹介してくれる可能性もあるでしょう。
また、派遣会社の中には、長期の仕事と単発の仕事の両方を取り扱っていることあります。そのような派遣会社であれば、副業を希望していることを伝えてみましょう。
派遣社員におすすめの副業3選
これまで、派遣社員が副業を選ぶポイントについて説明しました。では、実際にどのような副業があるのでしょうか。
以下では、派遣社員におすすめの副業を3つ紹介します。環境や興味に合わせて、自分に合った副業を探してみましょう。
1:アフィリエイト
アフィリエイト収入は広告収入とも呼ばれるもので、ブログやホームページを運用して収入を得ることです。運用しているブログ内で企業の商品やサービスを紹介することで、報酬を獲得できます。
パソコンの操作に慣れていなくても、スマートフォンで手軽にできるのが特徴です。また、紹介する商品やサービスは自分で選択できるため、興味や趣味に触れながら、楽しく収入を得られます。
一方、紹介するサービスや商品を自分で選べることから、派遣社員として働いている企業に損失を与える可能性もあるでしょう。損失を与えないように、商品やサービスを選んで紹介することが重要です。
2:クラウドソーシング
クラウドソーシングとは、インターネットを通して業務委託形態で、案件を受注できるサービスです。アンケートや口コミを入力するタスク案件から、ライティングやWeb制作などの専門的な案件まで、幅広い依頼があります。
簡単な仕事であれば、スマートフォンを使って行えるため、隙間時間を活用したい方にもぴったりでしょう。
案件の中には、初心者でも契約できる仕事もあります。そのため、0から副業をスタートしたい場合でも安心して始められます。
3:FXなどの投資
FXや仮想通貨、株式投資、不動産運用など、投資や資産運用を副業として行うこともできるでしょう。企業によっては、仮想通貨や株式投資を「資産運用」と見なし、副業に括らない場合もあります。
しかし、企業によって副業か否かの判断は異なるため、派遣会社と派遣先に確認が必須でしょう。
派遣社員が副業をするときは派遣元と派遣先に確認を取ろう
本記事では、本業と副業の違いや、派遣社員が副業を行う際に気を付けるべきポイントについて説明しました。また、副業を選ぶ際の選び方や、派遣社員におすすめの副業も紹介しました。
派遣社員は派遣会社と派遣先のどちらとも契約を結んでいることから、副業をする際は、両方に確認を取る必要があるでしょう。
副業を行って規則違反にならないよう、細心の注意を払って副業を始めましょう。