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投稿者:

エンモジ

言語化とは?能力を高めるトレーニング方法やメリットを紹介

会議で意見を求められた際に考えがまとまらなくて発言できなかった経験があったり、「結局何が言いたいの?」と言われることが多く、自分の言葉に自信が持てなかったりする人は、多いかもしれません。

 

言語化が上手くできないと、自分の考えを相手に分かりやすく伝えられないため、ビジネスや日常生活で不利な状況に陥る恐れがあります。

 

この記事では、言語化によって得られるメリットや能力を高めるトレーニング法、おすすめ本をまとめているため、言語化能力向上のご参考にしてください。

 

言語化とは

言語化とは、自分の思考や感情を言葉にして、相手が理解しやすいように伝えることです。

 

言語化は、会議で自分の意見を話したり、資料に分かりやすくまとめたりする能力のため、プレゼンや顧客対応などがあるビジネスシーンにおいて重要といえます。

 

英語での「言語化」とその例文

「言語化」は、英語で「putting into words」「verbalizing」といいます。

 

例えば、「自分の意見を言語化する」は「verbalize one’s opinion」、「私は、意見を言語化するのが苦手です」は「I’m not good at verbalizing my opinion」と表現します。

 

言語化により得られるメリット

言語化の能力が向上すると、得られるメリットがあります。

 

言語化によって得られるメリットをご紹介します。

 

考えを整理する力が身に付く

言語化とは、自分の思考や感情をただ言葉にするのではなく、相手が理解しやすいように伝えることです。

 

そのため、「どのように話したら相手が理解しやすいか」を意識して思考することで、考えを整理する力が身に付くでしょう。自分の意見を簡潔に示せるようにもなります。

 

自分の考えを客観視することができる

言語化の能力は、自分の考えの客観視にもつながります。例えば、ある物事に対してのマイナスな考えを整理して洗い出してみると、プラスに転じる考えが浮かんだり、マイナスだと思っていた事柄がプラスな要素をもっていたと気付いたりできるかもしれません。

 

自分の考えを客観的に見直すことで、新たな発見や改善策を見つけられる可能性があるため、さらなる成長につながるでしょう。

 

意見や提案が通りやすくなる

言語化の能力が向上すると、自分の意見や提案が通りやすくなります。

 

例えば、会議で新商品についての意見を求められた際に、頭に浮かんだことを次々に言葉にすると、「デザインはいいけど機能が不十分な気がします。価格は競合より安いので売れるかもしれませんが、〇〇の機能を追加してはどうでしょうか?機能追加によって、価格を見直す必要がありますが」のように、まとまりのない、言いたいことが分かりづらい伝え方になる恐れがあります。

 

一方で、自分の意見をまとめ、言語化できた場合、「新商品には〇〇の機能を追加したほうがいいと思います。理由は3つあり~」「私が思う新商品の良い点は3つ、懸念点は2つあります。まず、良い点は~」などのように伝えられ、相手に自分の意見を明確に示せるため、相手の理解が深まり、承認されやすくなる可能性があります。

 

言語化能力を構成する要素とは

言語化能力を構成する要素は、4つあります。

  • 観察力
  • 思考力
  • 語彙力
  • 要約力

それぞれの要素について解説します。

 

観察力

観察力とは、物事の機微や変化に気付く能力のことです。些細な変化にも気付けるようになると、物事の本質を見抜け、的確な言葉で言語化できるようになります。

 

観察力を身に付けるためには、日頃から周りの人や物に好奇心をもち、観察して情報を得ることが大切です。

 

思考力

思考力とは、自分の頭の中にある考えを整理する能力のことです。相手が理解しやすいように言語化するには、自分の思考をまとめ、言いたいことを明確にすることが求められます。

 

考えを順序立てる思考方法として、ロジカルシンキングが挙げられます。ロジカルシンキングは、論理的思考力と訳される思考法で、自分の考えを客観的に、根拠と結論を示しながらまとめられるため、相手に自分の言いたいことがスムーズに伝わるでしょう。

 

■関連記事

ロジカルシンキングとは?ビジネスに役立つ簡単なトレーニング方や実践方法を解説

 

語彙力

語彙力とは、知識としてもっている言葉を的確に使う能力といえます。語彙力がない場合、商品に対する機能を伝える際に「すごい」など、具体性がない表現になる恐れがあります。

 

一方で、語彙力がある場合は、「先進的な機能は誰でも使いやすくて、家事の時短化につながります」のように、アピールポイントを抑えた表現ができるでしょう。

 

語彙力を身に付けることで、言語化できる言葉が増え、自分の考えや感情をより的確に伝えられるようになるため、言語化において語彙力は大切です。

 

要約力

要約力とは、思考や物事の要点をまとめる能力のことです。自分の考えを端的にまとめ、相手に伝えられれば、相手の理解がスムーズになる可能性があります。

 

長くて要点が分からない話は、相手から「結局何が言いたかったの?」と言われかねません。そのため、相手が話を理解しやすいように、話を要約することが求められます。

 

言語化能力を高めるトレーニング4選

言語化能力は、トレーニングによって高めることが可能です。

 

言語化能力は、ビジネスシーンに限らず、日常生活においても活かせるため、積極的にトレーニングし、向上させることをおすすめします。

 

本や新聞から語彙をインプットする

言語化能力を構成する要素のひとつとして挙げられる語彙力は、本や新聞を読むことでインプットできます。

 

本や新聞には、日常生活では見聞きしない言葉が載っている可能性が高いため、さまざまなジャンルの本を読むなど、多くの文章に触れることによって、いままで知らなかった語彙や表現方法に気付けるでしょう。

 

本などの書物を読むことは、新たな知識の習得にもつながるため、習慣化するといいかもしれません。

 

意見や思考をアウトプットしてみる

意見や思考をアウトプットしてみると、自分が分かりやすく言語化できているかを判断できたり、自分の言語化の癖に気付けたりするため、改善につなげられるでしょう。

 

アウトプットの方法としては、自分の経験によって芽生えた思考や感情を他者に伝えたり、日記やブログに書いたり、SNSで発信したりすることが挙げられます。

 

周りからのフィードバックを受ける

自分の思考を言語化する際に、周りからのフィードバックを受けると、実際に相手が抱いた印象や理解度を図れます。

 

「何を言いたいのか最初は理解できなかった」とフィードバックを受けた場合、話の要点を最初に話すように改善できるでしょう。「もっと端的に話してほしい」というフィードバックであれば、自分の要約力の向上につなげられます。

 

子供にも伝わるように言い換えてみる

ひとつの言葉を、子供にも伝わるような言葉に言い換えてみると、言語化能力を鍛えられる可能性があります。

 

例えば、「在宅ワーク」という言葉を子供にも伝わるように言い換えてみると、「会社に行かないで、家で仕事すること」と表現できるでしょう。

 

日本語は、子供にも伝わるように表現を変えてみると具体性が増すため、新たな表現方法の気付きにつながり、言語化能力を高められるでしょう。

 

おすすめ本を紹介

言語化能力の向上に役立つ、おすすめの本をご紹介します。

 

ぜひ手に取ってみて、参考にしてみてくださいね。

 

言語化力 言葉にできれば人生は変わる

『言語化力 言葉にできれば人生は変わる』は、誰もが言葉を発せられ、他人を動かし、人生を変えられるかもしれない現代において、言葉を上手く使う方法が記されています。

 

言葉によって社会現象が巻き起こった実例が示されたり、有名人の言葉が記載されたりしているため、分かりやすく、多くの気付きを得られます。

 

「言語化力」の大切さを学べる1冊です。

『言語化力 言葉にできれば人生は変わる 』(SBクリエイティブ)

 

博報堂スピーチライターが教える 5日間で言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」がなくなる本

『博報堂スピーチライターが教える 5日間で言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」がなくなる本』は、考える習慣や論理的な思考力、相手に伝わる表現力を5日間で鍛えられるため、言語化能力向上に役立てられるでしょう。

 

また、内容がストーリー形式のため読みやすく、読書が苦手な人にもおすすめできます。

 

社会人になると、自分とは異なる年齢層の人たちと会議や商談を行なったり、日々の報連相でコミュニケーションを取ったりします。自分の思考を言葉にできれば、仕事における評価も上がる可能性があるため、参考にしてみるといいかもしれません。

 

『博報堂スピーチライターが教える 5日間で言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」がなくなる本 』(大和出版)

 

言語化の魔力 言葉にすれば「悩み」は消える

『言語化の魔力 言葉にすれば「悩み」は消える』は、精神科医の著者によって悩みを解消する方法がまとめられています。

 

イラストや図、太字や波線などを用いて綴られている内容は分かりやすく、読者の理解を促してくれるでしょう。また、悩みに対する具体的なアドバイスは、実践もしやすくて日常生活に取り入れられます。

 

『言語化の魔力 言葉にすれば「悩み」は消える 』(幻冬舎)

 

まとめ

言語化の能力が向上すると、自分の思考や感情を相手が理解しやすいように伝えられるため、自分の意見が通りやすくなったり、自分の意見を客観視できたりするメリットがあります。

 

ご紹介したトレーニング法を実践したり、おすすめ本を読んでみたりすると、考えを言葉にすることの苦手意識を払拭できるかもしれませんよ。

 

自分が取り入れやすい方法を選んで、まずは一歩を踏み出してみてくださいね。

 

エンモジ

記事執筆や校正など文字に関わる仕事を幅広く行う元金融業のフリーライター。静岡県在住だけど岐阜県も大好き。戦国武将の推しは斎藤道三。(ブログ:https://enmojilaboblog.com/

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