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投稿者:

ZYAO22編集部

自己開示のメリット・デメリットとは?自己開示が苦手な人向けのトレーニング法も紹介

「自己開示」とは、相手にありのままの自分を見せること。自分のポジティブな面だけでなく、弱みや不安なども隠さずさらけだすコミュニケーション方法です。自己開示が上手くできるようになると、仕事にも役立ちます。自己開示について詳しく知ることで、その効果を最大限に高めましょう。

 

自己開示のメリット

心理学の分野では、自己開示は相互理解を深め、信頼で結ばれた人間関係を築くために必須の要素とされています。自己開示は、上手に行うと自分にも相手にも次のようなメリットがあります。

 

初対面でも短時間で距離を縮めることができる

初対面で何となくとっつきにくい、怖い、という印象を抱いた人が、「これが自分のペットです」とかわいいチワワの写真を見せてきたら、一気に場が和むのではないでしょうか。これは自己開示が第一印象とのギャップを生み、心の距離を縮めてくれるためです。

 

心の距離が縮まると「この人とは安心して話せる」という心理的安全性が生まれます。心理的安全性はビジネスシーンにも役立ちます。これがあると、チーム内でのコミュニケーションが円滑になり、ミスを事前に防いだり、メンバーが斬新なアイディアを提案しやすくなるためです。

 

より深い人間関係の構築につながる

友達に誕生日プレゼントをもらったら、その人の誕生日にお返ししなくては、と考える人が多いでしょう。自己開示にも、これと同じ心理が働きます。自分の情報を積極的に相手に伝えることで、相手が「それなら自分も」と個人的な情報を教えてくれる可能性があります。これは「返報性」と呼ばれ、心理カウンセラーも使うことがあるテクニックです。

 

ビジネスシーンでも、例えば取引先に自社の内情を伝えることで、「実はうちも…」と普段では聞けない情報を教えてもらえ、より深い関係を築けるかもしれません。

 

自分の中で安心感が生まれ、自信がつく

自己開示を重ねることで、周囲との心の距離が縮まり、心理的安全性が高まります。すると「ありのままの自分を見せても大丈夫」という安心感が生まれ、失敗を恐れずにどんなことにも挑戦できるという自信につながります。

 

自己開示を上手に行うと、自己肯定感のアップにも役立つというメリットがあるのです。

 

自己開示のデメリット・注意点

何事もそうですが、自己開示にもデメリットや注意点があります。自己開示は、使い方を誤ると自分が怪我をしてしまう武器のようなものです。ではどういった点に気をつければ良いのでしょうか。

 

信頼できる相手かどうかを見極めなければならない

上記で「返報性」のビジネスシーンへの応用について述べましたが、これは取引先の担当者が信頼できる人物であることが前提です。常に噂話をしたり周囲の悪口を言っている人に、自社の内情を話すのは良策とは言えません。

 

また、知り合ったばかりの人には、センシティブな内容の自己開示はしない方が無難です。相手の人間性によっては、自分の情報を悪用される可能性がないとは言えないからです。

 

無理をして自己開示しないように

「自己開示はメリットが大きいから、積極的にしなければ」と無理して自己開示をしようとすると、それがストレスになり、返ってデメリットになりかねません。

 

自己開示は、あくまで適切なチャンスと相手が見つかった場合に、さりげなくすることでメリットが得られます。

 

また、そもそも自分の話をするのが苦手な人は、無理に自己開示をしようとしても上手くいかず、自己肯定感が下がってしまう可能性もあるため、注意が必要です。

 

自己開示が苦手な人の特徴

自己開示が上手くできない人には、自分の話をするのが得意ではないという点以外にも、いくつか特徴があります。次の項目が自分に当てはまるか、チェックしてみましょう。

 

警戒心が強い

「自己開示のデメリット・注意点」で述べたように、自己開示には多少のリスクが伴います。自己開示が得意な人は、TPOに合わせてデメリットとメリットのバランスを見極められますが、警戒心が強い人はリスクを必要以上に重大に受け止める傾向があります。

 

こうしたタイプの人は、「弱みを握られたら大変だ」と自己開示に厳しい検閲を設けているような状態です。

 

自信がなく自己開示が恥ずかしい

自分の考えや行動に自信がないために、自己開示によって恥をかくことを心配する人もいます。

 

こうしたタイプの人は、例えば同僚が休日はアウトドアに勤しんでいると聞かされると、「自分は近所を散歩するくらいだから恥ずかしい」といった考え方をします。

 

散歩の中で四季の移り変わりを感じるのが好きなら、それも素敵な過ごし方なのに、自分を卑下してしまうために自己開示ができなくなってしまいます。

 

周囲の目を気にしてしまう

相手に与える印象を気にしすぎるために、自己開示が上手くできないパターンもあります。「こんな趣味があると言ったら変な人だと思われるのでは」「地元の話をしたら距離を詰めすぎだろうか」など、先回りして考えてしまいます。

 

こうした気苦労は相手にも伝わってしまいますから、せっかく自己開示しても打ち解けた雰囲気にはならず、自己開示のメリットは得られないでしょう。

 

自己開示が苦手な人向けのトレーニング法

自己開示が苦手な人は、上手な自己開示のためのトレーニング法を試してみるといいかもしれません。1人で簡単にできる方法をご紹介します。

 

これまでの経験や最近のエピソードをノートに書き出してみる

上手な自己開示のためには、まず自分についての情報を整理することが重要です。これまでの経験やエピソードを思いつくままに書き出してみましょう。埋もれていた記憶を引っ張り出して、すぐに使える頭の引き出しに入れておくイメージです。

 

相手と状況に応じて話せるエピソードが増えれば、上手な自己開示ができる可能性が高まるでしょう。

 

5W1Hを意識した話を心掛ける

「When:いつ」「Where:どこで」「Who:だれが」「What:何を」「Why:なぜ」「How:どのように」の5W1Hは、ニュース記事では先頭に書くべきとされる一番重要な情報です。

 

5W1Hを意識した会話スキルは、自己開示をする際にも役立ちます。限られた時間の中で相手を引き付け、自分について知ってもらうには、簡潔に価値ある情報を伝えることが重要だからです。

 

自己開示をうまく活用してより良い人間関係を作りましょう

未知の食べ物でも材料を聞けば安心して食べられるように、人にもちょっとした説明が付くことで、安心感と親しみが増します。自己開示を上手に行い、返報性を得られれば、周囲との人間関係がよりスムーズになるかもしれません。

 

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