「やりたくない仕事」への対処法を紹介。ストレスを軽減して仕事へのモチベーションを上げよう!
仕事をしていると、誰しも「やりたくない」と思う仕事が発生したり、任されたりすることがあります。
やりたくない仕事にネガティブな気持ちで取り組むと、ストレスが溜まったり、周囲にマイナスな印象を与えたりするため、対処法を講じることをおすすめします。
この記事では、「やりたくない仕事」の特徴と対処法、断る方法をまとめているため、ぜひご参考にしてください。
やりたくない仕事の特徴
やりたくない仕事には、次の7つの特徴があります。
・極度のストレスを感じる仕事
・身体的疲労を伴う仕事
・責任が大きすぎる仕事
・仲間の協力が得られない仕事
・達成感のない仕事
・自分の強みが生かせない仕事
・自分の主義・思考から外れる仕事
どのような仕事を「やりたくない」と思うのか、ご紹介します。
極度のストレスを感じる仕事
自分の苦手なことを行う場合、極度のストレスを感じる可能性があります。例えば、コミュニケーションが苦手な人が訪問営業の仕事をすると、精神的に辛さを感じるかもしれません。
また、自分が苦手な人がいる職場や、雰囲気が悪い職場も、大きなストレスとなります。人間関係が良好でないと、周りに気を遣いすぎるなどしてストレスが溜まり、心身が疲れてしまうでしょう。
身体的疲労を伴う仕事
身体的疲労を伴い、休みも十分にとれない仕事は、「やりたくない」と感じます。長時間労働によって帰宅時間が遅くなると、プライベートな時間を過ごすことが難しいです。
自由な時間を十分にとれないと、睡眠時間が短くなったり趣味でリフレッシュできなかったりして、疲労の解消ができません。そのため、疲労が蓄積されていき、仕事に対するモチベーションが徐々に低下していくと考えられます。
責任が大きすぎる仕事
仕事に従事してある程度の期間が経つと、現状よりも責任が大きい仕事を任されることがあります。
しかし、仕事の責任が大きくなることで、失敗したときのリスクやプレッシャーを感じ、恐怖心から「やりたくない仕事」だと思う人もいるでしょう。
「失敗したら周りに迷惑がかかる」「成功しなければ自分の評価が下がるかもしれない」などの考えが、ストレスとなって重くのしかかります。
仲間の協力が得られない仕事
仕事を滞りなく進めるには、周囲との協力が欠かせません。お互いに報連相などを行いながら連携して進められると、安心感があり仕事に対するプレッシャーも軽減されると考えられます。
一方で、仲間の協力が得られない場合は、ひとりで仕事をこなさなくてはならない不安があったり、長時間労働につながったりして、心身の疲労やストレスが溜まっていくでしょう。
仲間の協力を得られず、ミスが増えていくと、より一層「やりたくない」という気持ちになる恐れもあります。
達成感のない仕事
「何の役に立っているのか」「何のためにやるのか」が分からないような達成感ややりがいのない仕事は、「やりたくない」気持ちになりやすいです。
明確な目的や目標がある仕事は、自分の頑張りが数値などで目に見えるため、やりがいを持って取り組めたり、達成感を得られたりします。
しかし、ゴールがない、ゴールが見えない仕事の場合、「仕事をする意味」を見出せず、モチベーションが上がらない可能性が高く、仕事をしたくなくなるでしょう。
自分の強みが生かせない仕事
自分の強みが生かせない仕事の場合、自分の本来の力を発揮できず、ミスをしたり評価されなかったりして、仕事に対する意欲が減退する可能性が高いです。
また、「自分は仕事ができない」と自己肯定感が下がってしまうと、さらに仕事で能力を発揮しづらくなってしまうため、仕事をやりたくない気持ちに拍車をかけることになります。
自分の主義・思考から外れる仕事
企業ごとに物事の考え方や方針が異なるため、自分の主義や思考から外れる仕事に就いたり、任されたりすることもあるかもしれません。
例えば、営業の仕事で、利益を上げるためなら顧客に都合の悪い説明をしない、嘘を吐く、などを上司から指示された場合、自分の主義や思考と合わず、仕事のしづらさを感じたり罪悪感を覚えたりする可能性があります。
自分の主義や思考から外れる仕事は、精神的に辛くなり、続ける気持ちが失われていくでしょう。
やりたくない仕事への対処法
やりたくない仕事を任されるなどして、せざるを得ない状況になったときには、下記の対処法を試してみることをおすすめします。
・仕事を終えたあとのご褒美を作る
・最終的な目標を決める
・自分に対しての試練だと考える
・自分のキャリアのためだと割り切る
・仕事を忘れてリラックスする時間を作る
やりたくない仕事にポジティブな気持ちで取り組める可能性があるため、ご参考にしてください。
仕事を終えたあとのご褒美を作る
仕事を終えたあとのご褒美を作ると、やりたくない仕事へも前向きに取り組めるでしょう。
例えば、やりたくない仕事を終えたあとに美味しい食事をしたりお酒を飲んだりする、旅行に出かけるなど、仕事に対する意欲が上がるものを用意すると、「ご褒美のために頑張ろう」と思えるかもしれません。
最終的な目標を決める
仕事に対して、最終的な目標を決めましょう。最終的な目標があると、やりたくない仕事でもモチベーションを高めながら取り組める可能性があります。
最終的な目標を達成するために、小さな目標を複数作ることもおすすめです。目標を一つ一つ達成していくことで、達成感を得られたり、ゲーム感覚で楽しめたりして、後ろ向きな気持ちが薄れていくと考えられます。
自分に対しての試練だと考える
やりたくない仕事を「自分に対する試練」だと考えると、自己成長のためとして意欲的になれるかもしれません。
「この仕事をやり終えたらスキルアップにつながる」「自分の仕事をステップアップさせられるチャンス」などと捉えられれば、挑戦する意欲が湧いてくるでしょう。
自分のキャリアのためだと割り切る
頼まれた仕事がやりたくない仕事でも、自分のキャリアにつながるのであれば、キャリアのためだと割り切って受けることもおすすめです。
自分が思い描いているキャリアを築いていくには、スキルのほかに運も必要でしょう。やりたくない仕事でも、キャリアを築けるチャンスが舞い込んできたなら、思い切って受けてみると自分のためになる可能性が高いです。
仕事を忘れてリラックスする時間を作る
やりたくない仕事は、精神的・身体的に辛く感じるもののため、仕事を忘れてリラックスする時間を作り、ストレスや疲れを解消することが大切です。
ゆっくりと心身を休めたり、自分の好きなことをしたりして、プライベートの時間を充実させましょう。疲れがとれ、気力が充填されれば、やりたくない仕事に対する気持ちも上向きになる可能性があります。
やりたくない仕事を断る方法
やりたくない仕事に前向きに取り組むことも大切ですが、状況によっては断ることも必要です。
やりたくない仕事を断る方法は、次の3つです。
・自分のキャパシティ不足を正直に伝える
・部分的にできることを逆提案する
・自分が引き受けたときのリスクを伝える
それぞれ詳しく解説します。
自分のキャパシティ不足を正直に伝える
自分のキャパシティ不足を正直に伝えると、相手に納得してもらえたり、迷惑をかけずに済んだりします。
自分のキャパシティがいっぱいのときにやりたくない仕事を頼まれ、断りづらいからと受けた場合、キャパシティオーバーして残業やストレスが増える恐れがあります。また、仕事を完遂できず、仕事を頼んできた相手に迷惑をかけることも考えられるでしょう。
キャパシティが足りないことを正直に伝えれば相手も納得しやすいため、他者に迷惑をかけないように、仕事を断ることも大切です。
仕事を断る際には、「〇日以降ならお受けできます」のように、仕事を受けられるようになる日付を伝えると、仕事に対する意欲を見せられます。
部分的にできることを逆提案する
仕事のスキルが自分に合っていない、初めてやる業務で不安が大きい、などでやりたくない仕事を頼まれた際には、部分的にできることを逆提案しましょう。
「力不足のためできません」と一方的に断ってしまうと、頼んできた相手に失礼な印象や、後ろ向きな姿勢を感じさせます。しかし、「自分のいまのスキルでは難しいですが、資料を集めることはできます」などと、自分ができることを提案すると、仕事を受けようとする姿勢を相手に伝えられるため、印象がよくなります。
また、未経験の業務で不安が大きい場合は「初めてやる業務なので時間がかかるかもしれませんが、大丈夫でしょうか?」のように、現状を伝えて問題ないかを相談しましょう。相手は能力を見込んで頼んできている可能性もあるため、期待されていると思って前向きに対応すると、自己成長につながります。
自分が引き受けたときのリスクを伝える
頼まれた仕事のスキルが高く、自分が引き受けたときに失敗するリスクが大きい場合は、自分には対応が難しいことを正直に伝えましょう。
やりたくない仕事のなかには、責任が大きすぎる仕事もあります。自分が引き受けたことで失敗し、企業に大きな損失を出したり、顧客に迷惑をかけたりするリスクがある場合は、リスクを理由に断ると、適任者に依頼が回るかもしれません。
一方で、相手は、スキルアップのために難易度の高い仕事を任せてきている可能性もあるため、リスクを承知のうえでの依頼であれば、試練と捉えて自身のスキル向上を目指しましょう。
まとめ
やりたくない仕事は、責任が大きすぎたり、達成感がなかったりして、心身にストレスや疲労を感じるという特徴があります。
やりたくない仕事に対するストレスを軽減し、前向きに取り組むためにも、自分へのご褒美やリラックスする時間を作るといいでしょう。
やりたくない仕事を引き受けることは自分のスキルアップにつながりますが、キャパシティオーバーするなど引き受けるべきでない状況もあるため、ポジティブな姿勢を見せつつ、断ることも大切です。
画像:Canva