多治見市の「陶器」にまつわるおすすめスポット|子連れで楽しめる施設も紹介
「多治見市で有名なものってなんだろう」
「美濃焼ってどこで作られているの?」
「多治見市で子どもと一緒に楽しめる場所はあるかな?」
名古屋からアクセスしやすい多治見市ですが、「陶器」が有名なことをご存じでしょうか。
この記事では、多治見市で有名な「陶器」についての情報やおすすめスポットを紹介していきます。
この記事を読むことで、「陶器」の歴史や文化に触れられるスポットを知ることができるでしょう。歴史ある街並みを歩きながらお気に入りの「陶器」を探してみたり、お子様を連れて絵付け体験したりするのはいかがでしょうか。
多治見市で「陶器」について学びたい方や美濃焼の食器を探している方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
目次
多治見と言えば「陶器」
多治見市には、数多くの「陶器」に関連した観光スポットがあります。
多治見駅南の本町は、昭和初期まで陶磁器問屋街でした。高田・小名田地区では、窯焼きの職人が昔ながらの生活民芸陶器を作り続けており、市之倉には歴史ある窯元が多く並んでいます。また、笠原町はモザイクタイルの国内シェアの大半を占めている生産地です。
さらに、多治見市には陶磁器の研究施設があり、卒業生はデザイナーや陶芸家として活躍しています。
美濃焼
「美濃焼」は普段食卓で使う食器やコップなどの陶磁器の一種で、さまざまな色や形があり、特徴がないことが特徴と言われています。長い歴史をもつ「美濃焼」は食器類の半数以上を占めていて、日常生活に溶け込んでいるのです。
「美濃焼」は、主に多治見市・土岐市・瑞浪市で生産され、産地により特色ある陶磁器を作っています。また、多治見市では大廉売市などさまざまなイベントが開催されています。
「陶器」と「磁器」の違い
美濃焼は「陶磁器」の一種ですが、「陶磁器」は「陶器」と「磁器」の2種類に分けられます。この2つの大きな違いは、「陶器」は粘土をもとに作られるのに対し、「磁器」は石をもとに作られるという点です。
また、「陶器」は熱い料理や飲み物に適していて、「磁器」は洗練されたデザインによって料理を美しくみせられるという特徴があります。
なお、現在の家庭で使われる食器は「磁器」が多いと言われています。
多治見市までのアクセス
名古屋市から多治見市までのアクセス方法を紹介します。
・名古屋市から車移動の場合
東名高速名古屋ICから中央自動車道多治見ICまで約20分
一般道国道19号線で約1時間15分
・名古屋市から電車移動の場合
JR名古屋駅からJR中央本線・多治見駅まで快速で約35分
多治見市の「陶器」関連おすすめスポット
多治見市は焼き物の産地であるため、「陶器」に関連するスポットがいくつもあります。美濃焼の購入や絵付け体験など、子どもから大人まで家族で楽しめるでしょう。さらに、歴史ある建物や街並み、四季折々の景色も魅力的です。
ここからは、「陶器」に関連するおすすめスポットを7ヵ所紹介していきます。
多治見本町オリベストリート
明治から昭和初期に建てられた建築物が残る「多治見本町オリベストリート」は、美濃焼の歴史を感じさせる長さ400メートルほどのエリアのことです。
昭和初期まで陶磁器問屋街だった名残で、当時の蔵や商家が並んでいます。美濃焼ショッピングや、周辺の飲食店で多治見グルメを楽しんでみてはいかがでしょうか。
陶都創造館のギャラリーヴォイス
「多治見本町オリベストリート」にある複合施設「陶都創造館」の3階には、「ギャラリーヴォイス」という地元の若手作家を中心とした展覧会や絵付け体験ができるスペースがあります。
絵付け体験では、平皿やマグカップなどに絵を描き、オリジナルの作品を作ることができます。
体験を希望する際は予約がおすすめです。作品の焼き上がりには1ヵ月程度かかりますが、配送も可能となっているため、申し込み時に確認してください。
市之倉オリベストリート
市之倉は明治時代から「盃」の生産が盛んで、パリ万博で受賞したことがあります。「市之倉オリベストリート」には、県重要無形文化財など歴史ある窯元が多くあるため、窯元めぐりがおすすめです。
一般公開のギャラリーや資料館を訪れることで、美濃焼の魅力を感じられるでしょう。
多治見市モザイクタイルミュージアム
タイル生産量が全国一と言われる多治見市笠原町にある「多治見市モザイクタイルミュージアム」は、2階から4階までエリアごとに膨大なタイルを展示しています。
世界的建築家の藤森照信氏が設計した、粘土山を連想させる外観が特徴的です。1階にはミュージアム・ショップや体験工房があります。体験希望の方は、事前にホームページをご覧ください。
2階にはシーンごとのタイル活用についての紹介ブースや注文受付があり、3階ではモザイクタイルの製造工程や歴史が学べます。4階では銭湯の絵タイルなどが展示され、キラキラと光るオブジェが非日常を感じさせるでしょう。
多治見市美濃焼ミュージアム
「多治見市美濃焼ミュージアム」は、約1300年の歴史ある美濃焼の展示や販売、器作りが体験できる施設です。人間国宝の作った茶碗で抹茶をいただいたり、毎月第4土曜日には学芸員の展示解説を無料で聞けたりします。
美濃を代表する陶芸作家の作品を定期的に入れ替えながら常設展示しているため、行くたびに違った美濃焼の魅力を感じることができるでしょう。年に数回、企画展示も催されています。
幸兵衛窯
1804年頃に開窯されて以降、数々の名品を生み出してきた「幸兵衛窯」は、作品展示室や資料館など、焼き物の魅力が詰まった施設です。ミシュラングリーンガイドで2つ星と認定され、寄り道する価値がある場所として推薦されています。
本館1階に幸兵衛窯の食器展示室、2階には人間国宝である加藤卓男氏の作品展示室があります。約250年前の古民家を移築した古陶磁資料館では、ペルシャ陶器研究の資料や美濃桃山古陶を展示、公開しています。
年に数回開催されている陶器祭りでは、蔵出し市や展覧会などが楽しめるため、お祭りに合わせて行くのもおすすめです。
岐阜県現代陶芸美術館
「岐阜県現代陶芸美術館」は、「セラミックパークMINO」の2階と3階にあります。19世紀末以降を対象とした、国内外の陶芸文化に関する調査や陶芸作品の収集、展示を行っている美術館です。
年間を通じて企画展が催されており、その時々でさまざまな作品を鑑賞できます。高校生まで入場無料となっているため、親子でぜひ訪れてみてください。
こども陶器博物館 KIDSLAND
「こども陶器博物館 KIDSLAND」では、大正以降の懐かしい子ども茶碗と資料などを展示しています。運営しているのは、キャラクター食器など幅広い陶磁器製品を取り扱う「株式会社金正陶器」という会社です。
展覧会だけでなく、絵付け体験や絵本が並ぶキッズステージがあるため、親子で1日中遊ぶことも可能です。やなせたかし氏など有名作家の陶製絵皿ギャラリーや、マジックで描ける絵付け体験は小さなお子さんも十分楽しめるでしょう。
多治見市の「陶器」にまつわるおすすめスポットをチェックしよう
多治見市には、「陶器」に関連する施設が多くあります。実際に触れられる体験工房もあるため、ひとり旅でも家族旅行でも楽しめる場所と言えるでしょう。
歴史ある美濃焼について学んだり、多治見市の街を散策したりして、お気に入りの食器を探してみてはいかがでしょうか。