20代でも「数秒前に考えていたことを忘れる」原因は?すぐにできる改善法を紹介します。
「あれ?さっき何をしようとしていたんだっけ」「あれをやらなきゃって思っていたのに思い出せない」そんな経験ありませんか?20代でも数秒前に考えていたことを忘れることが続くと心配になるのではないでしょうか。この記事では20代で起こる物忘れの原因や改善方法を紹介します。
20代でも数秒前に考えていたことを忘れることがある?
「物忘れ」と聞くと加齢とともに現れる症状のイメージですが、20代の方でも「物忘れ」することは誰にでもよくあります。気にしなくてもよい物忘れもありますし、ひどい場合は記憶障害の可能性もあるかもしれません。
数秒前に考えていたことを忘れる症状の具体例
●パーキングから出庫するときに料金を支払うために必要な駐車番号を忘れてしまう
●開錠に必要なパスワードを口頭で聞いたが思い出せない
●10分後に電話をする約束があったのに忘れてしまった
●何を買うか決めてスーパーに来たのに何を買うか思い出せない
20代で起こる物忘れの原因
ここからは若年性認知症、健忘症の種類を解説します。20代でも日常生活に影響が出ている場合、認知症や健忘症の可能性があるかもしれません。認知症と健忘症の違いは忘れていることへの自覚の有無です。
例えばついさっき食事をしたとします。認知症は食事をしたことを忘れてしまう、健忘症は、食事をしたことは覚えているけれど、何を食べたか思い出せないことが挙げられます。
若年性認知症
認知症は65歳以上に多い病気ですが、65歳未満で発症した場合「若年性認知症」とされます。20代で発症するのは稀ですがおもな症状は
認知症は65歳以上に多い病気ですが65歳未満で発症した場合「若年性認知症」とされます。20代で発症するのは稀ですがおもな症状は
●比較的新しい記憶から薄れてくる
●数分前のことも忘れるようになり、日常生活に影響がでる
●予定や約束などを忘れた自覚がない
などがあります。
若年性健忘症
若年性健忘症は20〜30代で見られる記憶障害で、物忘れが激しくなるのが特徴です。
●行き先を忘れる
●約束していたことを忘れる
●食事の内容を覚えていない
●頭痛やめまい、不眠がみられる場合もある
などがあります。
解離性健忘症
解離性健忘症とは、解離性障害のひとつで過去の経験や感情を思い出せなくなる精神障害です。
脳の直接的な損傷はなく、心的外傷や精神的ストレスによって引き起こされます。一般的な出来事や社会常識などの記憶は覚えているにもかかわらず、自分が誰か、自分がその時どう思ったかなど自分に関わる情報がわからなくなる特徴があります。
物忘れが激しいと思った時にできること
「最近物忘れが多い」と自覚があると心配になることでしょう。忙しいときは、忘れたことを思い出す時間に割かれるのはもどかしいものです。ここからは物忘れが激しいと思った時にできることを紹介します。
メモを取るようにする
物忘れの対策の基本は「メモを取る」ことです。メモ帳や付箋を使って簡単にメモを取るだけでも物忘れを思い出す時間に費やす時間は解消されます。こなしたタスクのメモは破棄して情報を整理整頓することも大切です。
スケジュール帳やアラームを活用する
大切な用事や仕事の予定は忘れないように、手帳に書き込む、スマホのスケジュールアプリを使って管理しましょう。
忙しいときはスケジュールを見直さなかったり、書き込んだこと自体を忘れてしまったりすることがあります。そのような場合は、アラームを活用して確認するとよいでしょう。
健忘症・認知症のセルフチェックをしてみる
メモを取ってもうまく活用できていないと感じてみたら、健忘症・認知症のセルフチェックをしてみるのも方法の一つです。不安はあるかもしれませんが、問題なければ安心ですし、気になることがあれば次の対策を考える手助けになります。
家族や同僚に相談する
「物忘れが激しい」と思い悩んだら客観的に自分の様子を知ることも大切です。家族や同僚に相談してみましょう。自分に近い人からどのように見えるか知ることで気づくことがあるかもしれません。
物忘れ外来のある病院に相談する
上記の対策を試してみても物忘れに関する悩みが解決しない場合は、物忘れ外来のある病院に相談しましょう。物忘れが日常生活に支障をきたしているのであれば、その背後に病気が隠れている可能性も考えられます。
20代の物忘れを予防するためにできること
20代でも物忘れはありますが、予防するためにできることもあります。生活習慣を見直し規則正しい健康的な生活を送ることがポイントになります。若いからといって無理をしていませんか?今は気になる物忘れの症状がなくても、予防は大切です。
食習慣を見直す
脳のエネルギーになるブドウ糖が不足すると、ぼーっとして思考能力が低下します。物忘れに繋がる原因にもなりかねません。まずは、暴飲暴食を避けバランスの良い食生活を心がけましょう。
食事での摂取が望ましいですが、不足しがちな時はサプリメントで摂取するのも方法のひとつです。
適度な運動をする習慣をつける
頭を働かせるには脳に十分な酸素を送ることが必要になります。そのために適度な運動をして体内の血流をよくしましょう。
ヨガやウォーキングなど無理なく続けられる運動を取り入れてみてはいかがでしょうか。また、エスカレーターではなく階段を使う、一駅歩いてみるのもおすすめです。
規則正しい生活をする
常に脳を使っている状態では疲れて忘れっぽくなってしまいます。頭を使うときは使う、休む時はしっかり休息するメリハリが必要です。
寝不足が続いている、疲労蓄積していると普段はしないうっかりミスや、物忘れしやすくなります。
ストレスを減らすための環境を整える
頭の中がいっぱいいっぱいで情報処理が追い付いていない、うっかり忘れてしまうのはキャパシティを超えている状態なのかもしれません。思い切って一度、頭の中を空っぽにしてみましょう。
ゆっくりお茶を飲む、読書をする、体を動かすなど好きなことをしてストレス発散してみてください。
まとめ
物忘れが続くと「なぜ覚えていられないんだろう」「またやってしまった」と落ち込むこともあると思います。しかし、どんなに気を付けていてもうっかり忘れてしまうことはあります。
まずは物忘れをしにくい環境を整え、それでも改善しない、気になる症状等があれば専門機関を受診しましょう。