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投稿者:

エンモジ

先取り貯金で自然にお金を貯めよう!おすすめの方法と金額の目安を解説します。

自動車を購入するため、家を購入するため、老後の資金にするためなど、さまざまな目的で貯蓄をしようと考えても、なかなかお金が貯まらず悩んでいる人もいるでしょう。

 

お金が貯まらない理由は、貯金方法に問題があるのかもしれません。先取り貯金は、自然にお金を貯められる可能性があるため、効率よく貯蓄したい人は試してみることをおすすめします。

 

先取り貯金の意味やおすすめの先取り貯金方法、成功のポイントをご紹介します。

 

先取り貯金とは

先取り貯金とは、収入が入ったタイミングで一定額を先に貯蓄に回すことです。

 

収入を得たときに、お金が余ったら貯金しようと考えてそのままにしていると、生活費や娯楽費で貯蓄に回せるお金がなくなる恐れがあります。また、月によって貯蓄に回せるお金に差が出ることもあるでしょう。

 

貯蓄する金額が一定でないと、いざというときに貯金額が少なく、急な支払いなどに対応できないことも考えられるため、先取り貯金をして毎月定額を貯めることをおすすめします。

 

先取り貯金の目安金額は収入の1割から3割

先取り貯金の目安金額は、収入の1割から3割です。例えば、収入の手取りが25万円の人の場合、毎月2万5千円から7万5千円を先取り貯金するといいでしょう。

 

しかし、人によってライフスタイルや家族構成が異なり、月々の生活に必要な額も違います。無理な貯金をして生活が苦しくなったり、楽しみがなくなったりしては辛い思いが勝るため、自分の生活を考えて無理のない貯金額を設定することが大切です。

 

おすすめの先取り貯金方法

先取り貯金で自然に貯蓄したいという人におすすめの方法は、次の6つです。

 

  • 自動積立定期預金
  • 財形貯蓄制度
  • 社内預金
  • つみたてNISA(ニーサ)
  • iDeCo(個人型確定拠出年金)
  • 封筒貯金

 

先取り貯金方法を把握し、自分に合った方法を選ぶといいでしょう。

 

自動積立定期預金

自動積立定期預金は、指定した口座から毎月一定額を自動的に貯蓄口座へ移す先取り貯金方法です。

 

例えば、給料が25日に入る場合、給料が振り込まれる口座から毎月25日に自動で積み立てられるように設定しておくと、給料を使う前に自然に貯蓄を増やすことができます。

 

自動積立定期預金は、自分の口座にある金額を自動でほかの口座に移して貯めていくという考えのため、リスクがなく、始めやすいです。

 

財形貯蓄制度

財形貯蓄制度は、会社が給料から貯蓄額を天引きして貯蓄する制度で、手元に来る給料はすでに貯蓄額が引かれているため、確実に貯蓄できます。

 

財形貯蓄制度には、貯蓄目的を問わない「一般財形貯蓄」、住宅取得やリフォームを目的とした「財形住宅貯蓄」、年金として受け取ることを目的とした「財形年金貯蓄」があります。

 

会社が財形貯蓄制度を導入している場合に利用が可能です。財形貯蓄の種類によって、払い出しの要件や別の財形商品への預け替えなどに制限があるため、利用を検討する場合は社内の担当へ問い合わせてみるといいでしょう。

 

参考:「財形貯蓄制度 」厚生労働省

社内預金

社内預金とは、会社が給料から天引きして貯蓄する制度のことで、会社が導入している場合に任意で利用できます。

 

社内預金は財形貯蓄と似ていますが、財形貯蓄は金融機関が管理するのに対し、社内預金は会社が管理するため、財形貯蓄よりも手軽に引き出せます。

 

また、社内預金は下限利率が0.5%と法律で決められており、金融機関に預けるよりも金利が高いです(※2023年7月現在)。

 

参考:「社内預金の下限利率は何%ですか。 」厚生労働省

つみたてNISA(ニーサ)

つみたてNISAとは、少額から始められる投資信託のことで、年間最大40万円、最長20年間は非課税で運用できます。

 

つみたてNISAは、日本に住んでいる18歳以上の人が利用でき、長期の積立や分散投資に適した投資信託が対象です。自動的に買い付けてくれるため、手間もかからないでしょう。

 

一方で、つみたてNISAは元本割れのリスクがあります。また、投資商品を選んだり、売却したりなどの意思決定も求められるため、投資についての理解を深めることや管理が必要です。

 

金融庁によると、2024年以降にNISA制度の拡充や恒久化が図られ、非課税保有期間の無期限化などがされた新しいNISAが導入されるそうです。

 

つみたてNISAを始める場合は、制度の仕組みをよく理解しておきましょう。

 

参考:「つみたてNISAの概要 」金融庁

iDeCo(個人型確定拠出年金)

iDeCo(個人型確定拠出年金)とは、自分で決めた貯蓄額を積み立てて運用し、60歳以降に受け取る私的年金制度です。

 

加入対象者は自営業者や専業主婦(主夫)、会社員など幅広いですが、月々の積立額は状況によって異なり、例えば自営業者(国民年金第1被保険者)の場合は月68,000円、公務員の場合は月12,000円が限度です。

 

iDeCo(個人型確定拠出年金)で運用する商品は、預貯金、投資信託、保険商品等で、選んだ商品によっては元本を下回る恐れがあります。また、積み立てた資産は原則60歳になるまで引き出せない点にも注意が必要です。

 

iDeCo(個人型確定拠出年金)は、老後の資産として貯蓄したい人に向いている先取り貯金方法といえるでしょう。

 

参考:「iDeCoの概要 」厚生労働省

封筒貯金

封筒貯金とは、給料日に口座から現金を引き出し、「貯蓄」「食費」「日用品」など、自分が決めた項目ごとに封筒へ分けていく先取り貯金方法です。

 

自分の資産を現金として可視化し、先に貯蓄に回したり費用の予算を決めたりすることで、先取り貯金ができるだけでなく、予算内のやりくりによって節約につながるでしょう。

 

毎年支払いがある年払いの保険料や自動車税なども、総額を12ヶ月で割って月々封筒に入れていくと、支払い時にすでに用意ができているため、安心です。

 

先取り貯金を成功させるポイント

先取り貯金を成功させるには、次のポイントを意識することが大切です。

 

  • 毎月の収支の状況を把握する
  • 高すぎる先取り貯蓄の金額を設定しない
  • 貯蓄の目的や目標を明確に定める
  • 自動的に先取り貯蓄できる仕組みを利用する
  • 定期的に目標を見直す

 

ご紹介するポイントを踏まえて、先取り貯金を実践してみましょう。

 

毎月の収支の状況を把握する

毎月の収支の状況を把握し、無駄な支出を抑えましょう。

 

自分が何にいくら使っているかを把握できないと、先取り貯金を始めたとしても残高内でやりくりができず、せっかく貯めた資産を引き出してしまいかねません。

 

自分の収支を把握できれば、余分な出費となっている項目に気付き、やめることや予算を抑えることも可能です。状況を把握するために、家計簿やアプリを使って、日々自分が何にお金を使っているかを記録することをおすすめします。

 

高すぎる先取り貯蓄の金額を設定しない

最初から先取り貯金をする額を高く設定しないようにしましょう。

 

例えば、月の手取りが20万円の人が先取り貯金で10万円を貯蓄した場合、家賃や食費、交際費、水道光熱費などを10万円でやりくりしなければならず、生活水準が下がって辛い思いをしたりストレスを感じたりする恐れがあります。

 

高すぎる金額の先取り貯金は継続が難しくなるため、無理のない金額を設定することが大切です。

 

貯蓄の目的や目標を明確に定める

先取り貯金は、貯蓄の目的や目標を明確に定めて行うと、モチベーションを高めたまま貯金できるため挫折しづらいです。

 

貯蓄の目的は、保険料の支払いなどの1年単位のものや、新車や住宅の購入費などの数年単位のものまで、人によってさまざまです。貯蓄の目的や目標が明確であれば、達成したときを楽しみに、継続的に先取り貯金を行えるでしょう。

 

また、「〇歳までに住宅資金を貯める」「〇年後の海外旅行のために貯める」など、目標に対する期日があれば、月々貯める額も逆算して求めやすいです。

 

自動的に先取り貯蓄できる仕組みを利用する

先取り貯金は、自動化すると手間がなくて継続しやすいです。

 

例えば、給料日に給料が入った口座から貯蓄額を引き出し、ほかの口座に入金して貯蓄をする場合、ATMに行くことなどを面倒に感じて、先取り貯金を途中でやめてしまう恐れがあります。

 

一方で、自分の口座から自動引落しで積立される積立型定期預金、つみたてNISA、iDeCoや、給料から天引きされる財形貯蓄制度、社内預金を利用すると、手間をかけずに先取り貯金できるため、なるべく手間をかけたくない人は自動的に貯蓄できる仕組みを利用するといいでしょう。

 

定期的に目標を見直す

先取り貯金のために設定した目標は、定期的に見直すことをおすすめします。

 

最初に先取り貯金額を設定しても、自分のライフスタイルや世の中の状況の変化などによって、貯金額に無理が生じていたり、無駄な出費があったりするかもしれません。

 

そのため、自分の目標や目標に応じた貯金額、収支、先取り貯金方法を多角的に見直し、より効果的な先取り貯金を行いましょう。

 

先取り貯蓄で自然にお金を貯めよう

先取り貯金を行うと、「貯蓄に回すお金がない」ということにならず、効率的に貯蓄を増やすことができます。

 

先取り貯金方法のなかには、自動積立定期預金やつみたてNISAなど、自動化できるものもあるため、手間なく自然にお金を貯められます。

 

まずは自分の収支の状況を把握し、無駄な出費を省くなどして、無理のない範囲で先取り貯金を始めてみましょう。

 

記事執筆や校正など文字に関わる仕事を幅広く行う元金融業のフリーライター。静岡県在住だけど岐阜県も大好き。戦国武将の推しは斎藤道三。(ブログ:https://enmojilaboblog.com/

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