【第30回】子どもの推し活事情|めてお先生のVTuberとして生きていく
「推し活」という言葉がオタク文化ではなく日本全体で通常使われる単語として普及してきた昨今、お子さんがいらっしゃる方は子どもの推し活とどう向き合うべきか悩んでる方も多いようです。
私も配信に『小学6年生です』という方がコメントに来たりするので他人事ではないんですよね。
「推し活」とは?
【推し】=人に勧めたいほど気に入っている人やモノの事。元々推薦するの「推」の字が語源なよう。好きなアイドルグループの中の特に応援してるメンバーの事を「推しメン」と言い始めたところから現在はさらに省略されている。
【推し活】=前述の「推し」、自分の好きな人やモノを応援する活動全般の事。最近では「お仕事」を文字って「推し事」と言われることも。
子どもの推し活事情
2023年9月、2010年以降に生まれたお子さんをもつ保護者の方に行ったHugKum(https://hugkum.sho.jp)の調査によると、約44%の方が子どもに推しがいると回答したようです。
私がこのコラムを書かせていただいているこのZYAO22はZ世代向けの記事ですが、2010年~2024年頃に生まれた世代は、α世代と呼ばれていて、生まれた時からスマートフォンやタブレットが生活に馴染んでいる超デジタルネイティブ世代と言われています。
私の親戚に3歳くらいの男の子がいるんですが、その子はタブレットを渡すと自分でTikTokを開いて動画を探してずっと視聴するんです。そして、その中でもお気に入りなのがひたすら目の前に並べたものを食べるASMRチャンネルだそうで…。
きっと彼にとってはそのチャンネルが推しなんだろうな…とふと思います。
私は、母親がスヌーピーが大好きで、その影響で自身も何かキャラクターものを選ぶとしたらスヌーピーをチョイスしますが、親の影響も大きいと思っています。
子どもの推し活はどう受け止める?
少し前に、子どもがいつの間にか親のクレジットカードを使用して推し活をしていたというニュースが流れたのを知っていますか?
そもそも、子どもに推しがいるか?を認識していますか?私は、推しがいるかどうかが分からないというのが一番問題が発生する可能性が高いと思っています。
端的に言えば「子どもとのコミュニケーションが足りていない状況」だと思うんです。好きな食べ物や苦手な授業を知るように、好きなタレントやYouTuberがいるかどうか、そしてその応援をどういう風にしているのか等を対話で知っておけば、何か問題が起きそうなときに早めの対処が出来ると思うんです。仕事でも家庭でも、相手とのコミュニケーションが足りず情報が欠如している時に問題が起きやすいのではないでしょうか。
実際、岐阜県で教員をしていた私の母に聞いても同じ意見でした。
そして母はこうも付け加えました。
「大変かもしれないけど、必要な我慢は覚えさせたほうが良い」
お菓子が欲しいと暴れる子どもに、今日は無しという我慢を覚えさせる。
求めたすべてのものを与えるだけが優しさじゃないという事でしょうか。愛情って難しいですね。
次回は年末に向かって多忙な時期こそ気にしておきたい「スケジュール管理」をテーマにしたいと思います。
禰好亭めてお
イベントでのMC、専門学校の授業、雑誌の連載コラム等の実績を持ち、YouTubeではVTuber向け「VTuber講師」動画のUPやお悩み相談配信、対談コラボなどを行っている。教員免許や宅建士の資格を持ち、SNSでも人の役に立つ様々な情報を発信中!