岐阜商工信用組合|理事長 森嶋篤男氏 経営戦略にボトムアップ重視

-第4期3カ年経営戦略の最終年だった昨年を振り返って。
業績にしても施策にしても順調に進んだ1年でした。今年は創立70周年の節目です。節目の1年前として、ハード面とソフト面の土台づくりを進めました。取引先への支援にも注力し、信頼関係も十分築くことができました。
-具体的な取り組みは。
従来は1年間に1店舗のペースで支店の建て替え・改装を行ってきましたが、昨年は揖斐支店を改築、大垣支店を移転新築し2店舗の整備を実施しました。職員の定年延長、出産祝い金の増額も行い、モチベーションの向上にも注力しました。職員が幸せに働くことで、お客さまへの対応にも生きてきます。また、インターネットバンキングに取り組む布石としてネット定期預金の取り扱いを始めたところ、1年3カ月足らずで預金残高が100億円を突破しました。高金利を評価してもらい、今後に向けてとても良い感触を得ました。
-人材採用、育成に積極的に取り組まれています。
新卒採用に加え、異業種出身者の中途採用にも力を入れています。中途採用者は金融業界の経験こそないものの、接客対応は共通しています。入組後の1年間の研修で十分な金融知識を身に付け、配属先で経験を積んでもらう流れです。早期戦力化につながっているほか、他の職員と刺激し合って相乗効果が生まれています。これからも「しょうしんブランド」を育てて積極的な採用を進めていきます。
-今年は創立70周年です。
次の10年に向けた重要な年になります。「金融機関は継続こそ命」と考え、次の世代を担う若い職員と一緒になって、ボトムアップ型の戦略を決めて実行します。ハード面、ソフト面の整備はほぼ完了しました。あとは知識、経験、文化をしっかりと継承させなければと考えています。

〒500-8812 岐阜市美江寺町二丁目4番地3 TEL.058-265-2241
設立 昭和28年9月
組合員数 63,468人
出資金 99億4,815万円
預金 2,683億6,329万円
貸出金 1,761億8,627万円
常勤役職員数 326人
事業内容 一般金融業務 店舗数 岐阜県内21店舗 ※2022年9月末現在