医療法人坦水会 操健康クリニック|院長 操裕氏 海外を見据えた医療体制構築

-昨年を振り返って。
11月に開院45周年を迎えました。2013年より徐々に進めてきた改装により、健診を受診する男女の動線を分け、院内全体を立体的に活用するようにしました。これにより、コロナ禍でも多くの方に安心して受診していただけるという好循環が生まれました。女性の健診受診向上が求められる中、当院の男女比は1対1。多くの女性からの支持を得られていると思っています。3年前にオープンしたフィクササイズセンターも病児保育も軌道に乗っています。昨年というより、この10年の成果がとても良い形で出ている中で、45周年という一つの区切りを迎えることができました。
-クリニックの特徴は。
当院は一般開業医の先生方と同じ立ち位置ですが、幸い、健診のために多くの設備を持ち、診断においては基幹病院に近いことができると自負しています。当院には、さまざまな悩みを持つ方々が訪れるため、幅広い知識と検査法を駆使し幅広い領域を網羅することを心がけています。これにより、多くの方々を可及的速やかに適切な専門機関へと導く役割を担っていると信じます。
-今後のビジョンは。
テーマは「New Beginning」。次の10年を見据えた内容の充実化、進化を図り、少子高齢化・人口減少に向かう日本の国づくりと同様に、当院の新たな方向性を模索しています。その一つが「国境を感じさせない、国境を越える医療機関」にすること。外国人受診者の増加から、将来の管理者となり得る優秀な外国人採用も進めており、また職員向けの語学研修も始めています。この積み重ねで医療機関としての視野を広げ、多様性を受け入れられる体制をつくりたいと思います。先日もタイやシンガポール在住の日本人のオンライン診療をしたところです。さまざまな方法で国境を越えていきたいと考えます。
