鍼灸師の年収はどれくらい?収入を増やす方法についても合わせて紹介
「鍼灸師の年収はどれくらい?」
「鍼灸師の仕事で年収をアップさせるにはどうすればいい?」
「鍼灸師以外に取るといい資格はある?」
仕事をはじめるときは、年収をどのくらいもらえるのかがわからないと不安なものです。これから鍼灸師になりたいけど、仕事としてやっていけるのかと不安に思う人もいるでしょう。
この記事では、鍼灸師の年収を様々なパターン別で紹介していきます。また、収入アップに繋がる方法や取得すると良いおすすめの資格も紹介しています。
この記事を読んで年収の相場や収入アップの方法が分かれば、鍼灸師として働くにはどのような環境が良いのかを見つけられるでしょう。
鍼灸師として働きたい、収入を増やしたいと考えている人はぜひチェックしてみてください。
目次
鍼灸師とは
鍼灸は、来院した人の症状に適したツボ(経穴)に鍼や灸での施術をし、身体の不調や痛みを改善していく治療法です。国家資格である「はり師」「きゅう師」をそれぞれ取得することで「鍼灸師」と名乗ることができます。
鍼の施術では、細いステンレス製あるいは銀製の鍼を身体のツボに刺入させ、患部だけでなくその周辺も刺激します。灸の施術ではもぐさをツボに据えることで施術します。どちらも身体のツボを刺激する手法であるため、鍼灸師として両方の資格を持って働く人がほとんどです。
出典:はり師・きゅう師 – 職業詳細|職業情報提供サイト(日本版O-NET)
参照:https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/175
勤務や働き方で変わる鍼灸師の年収
鍼灸師の平均月収は18万円~30万円程度、平均年収は350万円~450万円程度です。金額の幅の広さから、鍼灸師の資格を持っていても、勤務形態や働き方によって年収が変わると言えるでしょう。
ここからは、鍼灸師として働く場合の主な勤務形態ごとに、おおよその年収を紹介していきます。
これから資格を取得して鍼灸師として働きたい人や、鍼灸師としての働き方を模索している人はチェックしておきましょう。
鍼灸院や整骨院の従業員として働く場合(固定給)
鍼灸院や整骨院、治療院などの従業員として働くと、年収は300万円~400万円程度が相場だと言われています。月収に換算すると18万円~25万円程度となります。
鍼灸師は技術職なため、経験を積んだり技術をしっかりと身につけたりすることで、昇給できる可能性が広がるでしょう。
歩合制の鍼灸院で働く場合
鍼灸師として働く場合、業績や成果によって給料が支払われる「歩合制」にしている勤務先も少なくありません。施術した分だけ給料が貰えるといった働き方であるため、その人の技術や勤務先によって収入は大きく変わってきます。
歩合制は、施術すればするだけ給料は上がるため、平均年収は不明です。自分の頑張り次第で年収に影響が出るため、仕事にやりがいを持てる働き方と言えるでしょう。
独立開業した場合
鍼灸師は、国家資格の中でも独立開業を認められている、数少ない職業の1つです。資格を取得してからしばらくは治療院で勤め、経験や知識を積んでから独立開業する人が多くみられます。
独立して個人の治療院が成功した人だと、年収が700万円~1,000万円以上の人もいます。自分で開業したい、開業して成功させたいと強く思っている人は、大きなモチベーションとなることでしょう。
独立した場合、経営も自分でこなさなければならないため、鍼灸の知識以外に経営などお金に関する知識も必要です。
鍼灸師がさらに収入を増やすためには?
鍼灸師として働いたときの年収を、働き方別にみてきました。働く環境によって大きく収入が変動するのが、この職業の特徴でもあります。
いま鍼灸師として働いているけれど、さらに収入を増やしたいと感じる人もいるでしょう。ここからは、鍼灸師としてさらに収入を上げるためにはどのような方法があるのかをみていきます。
別の資格を取得する
はり師、きゅう師以外にも医療系の国家資格があります。資格を取得するために試験を受ける必要はありますが、鍼灸師として働くにはとても役立つ知識となるでしょう。
もともと持っている技術と異なる資格を取得することで、仕事の幅が広がる可能性もあります。以下では、鍼灸師と合わせて取っておくと良い資格を2つ紹介します。
あん摩マッサージ指圧師
あん摩マッサージ指圧師も、はり師ときゅう師と並ぶ医療系の国家資格の1つです。あん摩マッサージ指圧師の資格を取得すると、あん摩やマッサージに加えて、なでる・押す・揉む・叩くなど、指圧の各手を用いて施術できます。
治療院や病院に就職したり、福祉施設で施術したり、仕事の幅は広がることでしょう。
出典:あんまマッサージ指圧師 – 職業詳細|職業情報提供サイト(日本版O-NET)
参照:https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/172
出典:あん摩マッサージ指圧師国家試験の施行|厚生労働省
参照:https://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/shikaku_shiken/anma/
柔道整復師
柔道整復師も医療系の国家資格の1つで、取得していると整骨院や接骨院などの施術所を開業できます。柔道整復師の資格を取得するためには、指定の養成施設や四年制大学で必要科目を履修し、国家試験で合格する必要があります。
柔道整復師は打撲や捻挫、骨折などのケガに対して、手術せずに整復・固定をすることで、もともと持つ治癒能力を最大限に発揮させるような施術をします。
開業すること以外にも、病院や接骨院・整骨院のスタッフ、スポーツ分野でのトレーナーや介護や福祉の分野など、幅広く活躍できるでしょう。
出典:柔道整復師とは|公益社団法人 日本柔道整復師会
参照:https://www.shadan-nissei.or.jp/judo-therapist/
新たなスキルを取り入れる
資格を取得することだけではなく、今まで持っていなかったスキルを身につけることでも仕事の幅は存分に広げることができます。鍼灸師の資格のほかに、どのようなスキルを組み合わせると良いのでしょうか。
以下では、鍼灸師が年収アップを図るために持っておくと良い、おすすめのスキルを紹介していきます。自分が興味のあるものを学んでみると、仕事のやりがいにもつながることでしょう。
美容関係の施術をして女性層を取り込む
意外に感じる人もいるでしょうが、医療系の国家資格と美容関係のスキルはとても相性が良いです。例えば、身体の不調を整える施術をすることで身体の内側から作用し、顔やスタイルなどの美容に繋がっていきます。
そのため美容鍼灸を取り入れて女性層を増やすことも、さらなる年収アップに繋がるでしょう。
出典:鍼灸師の給与・年収はどのくらい?|鍼灸師を育成する日本医学柔整鍼灸専門学校(東京)
参照:https://www.nihonisen.ac.jp/shinkyu/capacity/income.php
機能訓練指導員として高齢者を取り込む
機能訓練指導員は、介護保険法によって定められている職種の1つです。機能訓練指導員として働く場合は、看護師や柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師、一定の実務経験を持つはり師及びきゅう師の資格など、定められた国家資格を持っている必要があります。
ただし、一定の実務経験は必要ですが、鍼灸師も機能訓練指導員として働くことができます。このように機能訓練指導員として、高齢者への運動機能回復を目的とした施術をするのも収入に繋げる方法の1つです。
出典:日本機能訓練指導員協会|公益社団法人 日本柔道整復師会
参照:https://www.shadan-nissei.or.jp/services/rehabilitation/
出典:柔道整復師とは|公益社団法人 日本柔道整復師会
参照:https://www.shadan-nissei.or.jp/judo-therapist/
好条件の鍼灸院へ転職する
最初に紹介しているように、鍼灸師として働く場合の年収は、働く環境によって大きく異なります。万が一、いま務めている鍼灸院や整骨院の給与条件が希望とあわないのであれば、転職を考えてみるのも良いでしょう。
鍼灸院などの治療院は、正社員として固定給が出る場合や、固定給に歩合による実績が上乗せされる場合、完全歩合制の場合など、給与形態はさまざまです。そのため、自分にあった働き方ができる環境を探してみましょう。
独立開業する
鍼灸師の資格を取得すると、開業する権利が与えられます。独立開業して成功すれば、治療院などで勤務するより収入アップできる可能性が広がるでしょう。
自分の力で開業して成功させるのは容易ではありませんが、収入面だけではなく、いま以上に仕事への充実感や使命感を持って働くことができます。
ただし、実際に開業を決めたときは、保健所での相談や書類提出、現地調査など、済ましておかなければならない準備が数多くあります。開業を本格的に検討するようになった際は、下調べや事前準備を怠らないようにしましょう。
経験と知識を増やして収入アップを目指そう
鍼灸師は一人ひとりの患者と向き合って不調を改善していく、とてもやりがいのある職業です。施術後に患者が笑顔になってくれることや、感謝されることがやりがいと感じて働く鍼灸師は少なくありません。
実務経験や知識を身につけていけば、昇給や収入アップも目指すことができ、金銭的なやりがいも感じられるでしょう。鍼灸師として収入アップを目指したい人は、記事で紹介した働き方や資格、スキルを参考にしてみてください。