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投稿者:

エンモジ

ガクチカとは?「ガクチカが本当にない!」と思った時の例文や書き方、自己PRとの違いを紹介

ガクチカとは、「学生時代に力を入れたこと」の略語で、就活において企業から聞かれる可能性が高い質問として挙げられます。

多くの就活生が聞かれる質問のため、企業に自分の魅力をきちんとアピールできるように、書き方や「ガクチカがない」場合の対処法を確認しておきましょう。

ガクチカの意味や書き方、例文などを解説します。

ガクチカとは

ガクチカとは、「学生時代に力を入れたこと」を略した言葉で、就活における書類選考や面接で頻度高く聞かれる質問です。

ガクチカは、多くの学生が聞かれる質問のため、適切に答えられたり、他者と差別化ができたりすると、就活を有利に進められる可能性があります。

ガクチカは、「大学時代に力を入れたこと」を答えることが一般的ですが、高校時代のことを書いても問題ありません。しかし、「大学時代は何もしていなかった」と企業に思われる恐れがあるため、高校時代のことを書く場合は、現在につながるように書くことが求められます。

ガクチカと自己PRの違い

ガクチカと自己PRの違いは、アピールする内容です。

「学生時代に力を入れたこと」を伝えるガクチカは、目標達成のためにどのような取り組みをしたか、困難な状況に陥ったときにどう打開したかなど、物事に取り組む姿勢や過程をアピールします。

一方で、自己PRは、自分の長所や強み、スキルをアピールすることです。例えば、「プログラミングスキルを活かしてゲームを開発した」など、「何」によって物事を成し遂げたかをアピールします。

ガクチカと自己PRは、就活において聞かれる可能性が高いため、内容が同一にならないように注意が必要です。自分のさまざまな良い面をアピールし、企業にとって「欲しい人材」となれるように、内容を変えたり、内容が同一になっても、アピールポイントを変えたりするといいでしょう。

面接やエントリーシートでガクチカが聞かれる理由

面接やエントリーシートでガクチカが聞かれる理由は、応募者が企業とマッチしているか、活躍できそうか、応募者のモチベーションが上がるきっかけは何かを企業が把握したり、応募者の仕事への取り組み方を確認したりするためです。

自社にマッチしていない人材を採用すると、早期離職のリスクが高まったり、企業の生産性が向上しなかったりする恐れがあります。そのため、就活生にガクチカを聞き、働き方や価値観の一致を確認することで、マッチ率の高い人材や、自社で活躍してくれそうな人材を選出する判断材料にしています。

「ガクチカがない!」就活生が増えている

新型コロナウィルス感染症の蔓延により、大学の授業がオンライン化したり、サークルが中止になったりして、「ガクチカがない」と悩んでいる就活生が増えています。

ガクチカがない場合、「就活で不利になるのでは?」と不安に思う就活生もいるでしょう。しかし、「〇〇で1位をとった」「バイトで店の売り上げを〇倍にした」など、胸を張って言えるエピソードがなくても、自分の学生時代の経験のなかには就活でアピールできるポイントがあるかもしれません。

バイトやサークル、学業などさまざまな観点から自分の経験を振り返り、過程に注目すると、「自分は忍耐強かったんだ」「細かいところに気がつく性格だったんだ」など、ガクチカとして企業にアピールできるエピソードが見つかる可能性があります。

「ガクチカが本当にない!」と思ったときは

ガクチカがないと思った就活生は、自分の経験や日常生活からアピールポイントを探してみましょう。

ガクチカがないときの対処法を解説します。

最も時間をかけたことに注目する

最も時間をかけたことに注目すると、企業へアピールできるポイントが見つかる可能性があります。

物事を持続できる人は、忍耐力が高かったり、意志が固かったりするため、困難な状況やさまざまなトラブルが生じることが予測される企業での勤務にあたっても、挫けずに乗り越えられると考えられるでしょう。

最も時間をかけた事柄があるだけでもアピールポイントになりえますが、成果を出せたり、臨機応変に対応したことやチームをまとめたりしたことをアピールできると、さらに企業に好印象を与えられるかもしれません。

日常生活の中で意識的にしている行動を考える

日常生活の中で意識的にしている行動を考えてみると、ガクチカとして自分の良さを伝えられるでしょう。

例えば、早寝早起きを心がけ、毎朝1時間英語を勉強したことによって、独学で流暢な英語を話せるようになった場合は、英語スキルや目標達成に向けた意欲の高さをアピールできます。

また、ボランティアとして公園の清掃活動をしたことにより、清掃活動をする姿に触発されたボランティア仲間が増え、ボランティア団体が立ち上がったり、公園を利用する人の意識が変わって、ゴミが減ったりした場合は、人を動かす力があると評価されるかもしれません。

周りの人に聞いてみる

ガクチカが見つからない場合は、同級生や先輩、後輩など、周りの人に聞いてみると、自分では気付かなかったアピールポイントが見つかる可能性があります。

自分ではアピールポイントにならないと思っていても、客観的な立場から見れば十分アピールポイントになりえることもあります。

自分一人で思い悩まず、周りに相談してみることも検討しましょう。

ガクチカの書き方

ガクチカをエントリーシートに書く場合、だいたい400文字程度を目安に書くことが望ましいです。

エピソードをただ書き連ねると、長すぎたり、言いたいことがよく分からない文章になったりする恐れがあるため、ガクチカを書く際には、適切な順序を守ることが大切です。

ガクチカの書き方を解説します。

➀結論(何に力を入れたのか)

ガクチカは、結論から書きましょう。ガクチカに限らず、仕事での報連相や日常生活でも結論から話すことで、相手に「どのような話なのか」が伝わり、内容を理解してもらいやすくなります。

ガクチカにおける結論は、「何に力を入れたのか」です。質問が「学生時代に力を入れたこと」のため、対になる答えは「力を入れた物事」になります。

➁動機(なぜ力を入れたのか)

次に、なぜその物事に力を入れたのかの動機を書きます。

動機を書くことで、自分の物事に対する向き合い方や考え方、人柄をアピールできるでしょう。

➂目標と過程(どのような目標でどのような努力・困難があったのか)

ガクチカで伝えることは、目標達成のためにどのような取り組みをしたかという、プロセスです。

そのため、自分が掲げた目標に対し、どのような取り組みや努力をしたのか、困難が生じた際に打開した方法は何かを、自分の考えや打開のために発揮したスキルなどを交えながら、具体的に伝えることが大切です。

④結果(どのような結果になったのか)

自分の行動によって、どのような結果になったのかを伝えます。

結果も、過程と同様に具体性を意識しましょう。例えば、「売り上げが前月より大幅に伸びた」とあった場合、「大幅」の考え方は、人によって5万円や10万円など、さまざまなため、「売り上げが前月より10万円増加した」のように具体的な数字で表すと分かりやすいです。

具体的な数字が分からない場合には、バイト先の社員から「〇〇くんのおかげで売り上げが伸びているよ」と喜ばれたなど、客観的な評価を書くといいかもしれません。

⑤強みと学び(自身のどのような特徴が生きて、学びがあったのか)

学生時代に力を入れて取り組んだ物事によって学んだことや、気付いた自分の強みを書きます。

例えば、「最後まで諦めない大切さを学んだ」「人を巻き込んでチームを引っ張る力があることに気付いた」などが挙げられます。

学びや強みを振り返ることにより、経験から学べる人材であることが伝わったり、強みをアピールできたりするでしょう。

⑥入社後の活かし方

ガクチカから学んだことや気付いた強みを、入社後にどのように活かすかを伝えます。

伝える際には、企業の理念や社風などから、求めている人材にマッチするようにアピールすることが大切です。

例えば、「最後まで諦めない大切さを学んだ」ことをアピールする場合、「最後まで諦めない私の意志は、『初志貫徹』を大切にされている貴社での業務に活かせると思います」と書けるでしょう。

パターン別ガクチカの例文

パターン別に、ガクチカの例文をご紹介します。

学業でのガクチカ例文

私は学生時代、英語の学習に力を入れました。海外企業と取引をする、グローバルな仕事をしたいと考えていたためです。

学校の授業だけでは、英語の学習が不十分だと感じた私は、外国人が多く集まるお店に行き、積極的に交流して英語を聞き取る能力や話す能力を磨きました。毎日最低でも2時間は英語学習をして、単語や文法の理解にも努めました。

また、自分の英語力が上がっていることを確かめるため、TOEICでテストも行いました。その結果、英語学習を始める前のTOEICの点数は400点でしたが、いまでは900点を出せるまでになりました。

この経験から、理想の自分に近付けただけでなく、ひたむきに努力することの大切さを学びました。貴社は多くの海外企業と取引を行なっているため、私が培った英語力を活かせるのではないかと思います。

部活動でのガクチカ例文

私が学生時代に力を入れたことは、大学のテニス部での活動です。

私はテニス未経験だったため、経験者ばかりの部活では練習相手にもなれず、私とペアを組む人を落胆させていました。このままでは仲間に申し訳ないと感じた私は、部活後の自主練に励んだり、高校でテニス部だった同級生にお願いして、練習に付き合ってもらったりしました。

徐々にテニスが上達した私は、部活で同級生や先輩から「上手くなったね」と声をかけられたり、ペアに指名されたりするようになりました。

テニスが上手くなると、レギュラーになって試合に出たい気持ちも湧いてきたため、さらに腕を上げるために、自主練を続けながら地域のテニス大会にも参加して、実践を積みました。

その結果、2年生のときにレギュラーになり、試合に出場して、大会2位を獲得することができました。

私はこの経験から、ゼロからのスタートでも努力によって成果を出せることを学びました。志望する貴社のエンジニア職は未経験ですが、粘り強く努力を続け、貴社に貢献したいと思っております。

サークル活動でのガクチカ例文

私は、登山サークルでのメンバーのやる気向上に力を入れました。

私は、幼いころから自然が好きで、高校生のころからよく山に登るようになりました。しかし、大学で入った登山サークルは、メンバーの士気が低く、まったく登山していなかったり、登っても装備が不十分であったりしました。

せっかく登山サークルにいるのであれば、仲間たちに登山の達成感やチームワークの大切さを知ってもらいたいと思った私は、自分が登山をして見てきた自然のさまざまな美しい姿を写真で見せたり、登山ではなく、トレッキングなどに誘って身体を動かす楽しさを感じてもらったりしました。

また、不十分な装備での登山は危険を伴うため、おすすめの登山道具などを紹介し、仲間の安全意識を高めたり、興味をもたせたりしました。

その結果、サークルメンバーの登山に対する意欲向上につながり、年に3回ほどだった登山が、月に2回も行くようになりました。

この経験から、人のやる気を高めたい場合は無理に説得するのではなく、興味や関心を誘うことが大切だと学びました。

アルバイトでのガクチカ例文

私は、パン屋のアルバイトで売上向上に力を入れました。

そのパン屋は、昔から通っていたパン屋でしたが、年々売り上げが落ちていて、閉店するかもしれないと店長から聞きました。そのお店のパンを楽しみにしているお客さんが多くいたため、お客さんと店長のためになればと、バイトを始めました。

パン屋は、昔からの味を大切にしている一方で、真新しい商品がなく、顧客が離れたり新しい顧客の獲得ができていなかったりする状態だったため、店長と新作パンを考え、新たな店の売りにしていこうとしました。

約一ヶ月、店長と新作パン作りに取り組み、パンが完成したあとは周知に向け、手書きのポップを作ったり、チラシを配布したりしました。

その結果、パン屋の売上が新作パンを出す前の約4倍になり、常連さんだけでなく、遠方からもお客さんが来るようになりました。店長は「閉店なんてしていられない」と喜んでいました。

私はこの経験から、誰もが幸せになる状況の素晴らしさや、窮地を脱するには行動することが大切であることを学びました。

高校時代以前のガクチカ例文

私は、高校生のときに廃部寸前だったバスケットボール部の復興に力を入れました。

バスケットボール部の友達から「部員が少なく、このままでは廃部になってしまう」と相談を受け、何か力になりたいと思い、バスケットボール部復興に向けた活動を開始しました。

帰宅部の生徒に声をかけ、バスケットボール部の活動に参加してもらい、バスケットボールの楽しさを知ってもらいました。5人が入部すると、本格的な練習が始まりましたが、洞察力がある私は、もともとポテンシャルが高い生徒に声をかけていたため、厳しい練習にも挫けず、初めての試合で2回戦まで突破しました。

また、バスケットボール部の活動についてSNSでPRしたり、知り合いの中学生に入部を勧めたりして、毎年生徒が入部するように対策を講じました。

その結果、「部が存続された」と友達に感謝されたり、バスケットボール部の入部希望者が例年の3倍になったりしました。

この経験から、人の役に立つ行動を起こすことの素晴らしさを学んだ私は、大学生活でも、友達に勉強を教えるなどして、積極的に行動してきました。

 

記事執筆や校正など文字に関わる仕事を幅広く行う元金融業のフリーライター。静岡県在住だけど岐阜県も大好き。戦国武将の推しは斎藤道三。(ブログ:https://enmojilaboblog.com/

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