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投稿者:

ZYAO22編集部

相手の立場に立って考える力って?メリットや自己PRの際のポイント・例文を紹介!

価値観が多様化している現在の世の中では、「相手の立場に立って考える」スキルが重要視されるようになってきています。

 

今回の記事では、相手の立場に立って考えるとはどういうことか、またそのメリット、さらに就職・転職活動の際の自己PRへの盛込み方まで、役立つ情報をお伝えします。

 

相手の立場に立って考えるとは?

「相手の立場に立って考える」というのは、相手の視点から物事を見たうえで、どう行動すればいいのか考えることです。プライベートの人間関係だけでなく、ビジネスシーンでも、営業から企画まであらゆる職種で求められるスキルです。

 

相手の立場に立って考えることができる人の特徴

相手の立場に立って考えられる人には、いくつか共通した特徴があります。周囲の人を観察して、次の特徴に当てはまる人がいたら、お手本にしてみましょう。

 

聞き上手

相手の立場(視座や状況)を理解するには、まず相手の話をじっくり聞く必要があります。その上で相手の立場に立って考え、相手のニーズや課題を分析します。

 

逆に言うと、聞き上手な人は、元から相手の立場に立って考える基礎スキルがあるということになります。

 

相手の気持ちに配慮できる

感情的なインテリジェンス(EQ)が高く、相手の気持ちを汲める人は、相手の立場に立って考えることが上手です。EQを測る問題には、例えば次のようなものがあります。

 

Q. ある男性は、通勤電車で自分が座る席の前にいつも同じ女性が立っていることに気がつきました。男性は「自分に気があるのかもしれない」と考えていますが、女性の真意とは?

 

A. 男性が次の駅で下車し、自分が座れることを知っているから。

 

自分に都合のいい主観的な考え方をするのではなく、状況や相手の気持ちを読める想像力がある人は、相手の立場に立って考えることができます。

 

自分の意見を他者に押し付けない

一方的に自分の意見を押し付ける人は、自分が絶対的に正しいと考えているため、相手がどんな意見を持っていても持論を押し付けます。

 

相手の立場に立って考える人は、双方向のコミュニケーションを大切にします。意見や情報を交換し、相手の視座を獲得したうえで、双方にとって納得のいく結論を導き出そうとします。

 

相手の立場に立って考えることで得られるビジネスでのメリット

ビジネスシーンでは、相手の立場に立って考えることが成功への近道になります。主なメリットには次の2つが挙げられます。

 

相手と良好な関係が築ける

相手の立場に立って考えることで、コミュニケーションがスムーズになり、行き違いや衝突を減らせます。

 

例えばメールで仕事を依頼する際、相手が仕事に取り組むにあたって必要不可欠な情報は何かを考え、なるべく詳しく盛り込みます。こうすることで余計なメールのやり取りを削減できる上に、相手に「気遣いのできる人」という印象を与え、良好な関係が築けるようになります。

 

相手が求めている企画や商品を提案できる

顧客の視点からニーズや課題を考えることができると、顧客のヒットポイントに刺さる企画や商品を提案できます。顧客自身がニーズの具体像を描けていない場合、しっかりとヒアリングを行い、顧客を取り巻く状況を分析することで、採用案に繋げていきます。

 

相手の立場に立って考える力を身に着けるには

相手の立場に立って考える力は、意識して身に着けることができます。一人でも簡単にできるトレーニング方法をご紹介します。

 

想像力を育てる

通勤途中や、休日街を歩いているときなどに、スマホの画面ではなく周囲に意識を向けてみてください。「今日は寒いのにこの人はどうして薄着なのだろう」「この看板をここに設置した意図はなんだろう」など、目に付くものに疑問を持ち、推測してみます。

 

必ずしも正解が分からなくても、可能性を考察することで想像力を鍛えることができます。

 

相手の気持ちを考えて発言する

相手の気持ちを想像し、適切だと思った言葉をかけてみてください。相手の反応から自分の言葉が正しかったかを見極めることは、相手の立場に立って考えるための練習になります。

 

仕事だけの付き合いの人に対しても、ちょっとした共感や感謝の言葉を伝えてみましょう。人間関係の改善にも繋がり一石二鳥です。

 

最後まで話をよく聞く

相手の立場に立って考えるためには、どこまで行っても「傾聴力」が鍵になります。相手の話を途中で遮って自分の話をするようでは、大事な情報を聞き逃してしまいかねません。

 

また、ただ聞き流すのではなく、要所で的確な質問をすると、相手からさらに有益な情報を聞き出すことができます。

 

自己PRでアピールする際のポイント

就職活動や転職活動において、相手の立場に立って考えられることは大きな強みになります。ただし同じエピソードでも伝え方によって印象が変わってきます。次の重要ポイントを押さえて、効果的にアピールしましょう。

 

具体的なエピソードを盛り込む

各種資格の証明には認定証が使えますが、試験がない長所やスキルはそうはいきません。そこでこういったアピールポイントは、相手の印象に残る具体的なエピソードとして発信する必要があります。

 

効果的なのは、相手の立場に立って考え、対応したことで問い合わせからのコンバート率が○%アップした、など、具体的なデータを示して伝えることです。

 

経験から得た成果などを伝える

就職活動中の学生の場合は、サークル活動やアルバイト、インターン、ボランティア経験の中から、相手の立場に立って考えたことで得られた成功体験を探してみましょう。転職したい社会人なら、過去に任されたプロジェクトの中で、最も責任とやりがいの大きいものに焦点を絞って探すといいでしょう。

 

すぐに思いつかない場合は、周囲の親しい人に客観的な意見をもらうといいかもしれません。自分では大した実績ではないと思っていても、他人の目から見ると称賛に値する、というケースは多いものです。

 

企業での活かし方を示す

応募職種がすでに決まっている場合は、その職種にとっての「相手の立場に立って考える」とはどういうことか、じっくり分析してみてください。BtoC、BtoB、営業、企画、マーケティングなどによって、それぞれ「相手の立場」の定義が違うからです。

 

職種がはっきり決まっていない場合でも、「相手の立場に立って考えることで、社内でのコミュニケーションを円滑に進めることができる」という視点からアピールすることが可能です。

 

自己PRでのOK例文とNG例文

次に、エピソードの組み立て方としてOK、NGそれぞれの例を挙げてみます。

 

OK例文

「本屋でアルバイトしていた際、仲の良かった社員さんから、他の支店と比べて売り上げが良くないという話を聞きました。そこでまず、来店されるお客様の大まかな年齢層や性別を把握することを提案しました。その上で、プライムロケーションに陳列する商品を変える、ターゲット層に合わせてポップを工夫するなどの対策を提案し、社員さんと取り組みました。その結果、半期の売り上げが前期に比べ20%アップしました。」

 

ここでのポイントは、課題に主体的に関わって成果を出せたことを具体的な数字で表せている点です。

 

NG例文

「本屋でアルバイトしていた際、売り上げが良くないという話を聞きました。定例ミーティングで、社員さんがお客様層の把握を提案したので、率先してデータ入力用のExcelシートを作りました。また、他のアルバイトスタッフがポップを工夫してみようと提案したので、ポップ作りを担当しました。その結果、売り上げがアップしました。」

 

ここでのマイナスポイントは、「社員さん」「他のスタッフ」の提案に焦点が当たっており、話し手の主体性が感じられないことです。また、「他店と比べ」「前期と比べ」、「20%」などのデータ性が欠けています。

 

「相手の立場に立って考える」を言い換えると

「相手の立場に立って考える」は、「相手の身になって考える」「相手目線で考える」「自分の身に置き換えて考える」とも言い換えられます。

 

採用面接等で以上のような言い回しでエピソードトークを求められた場合でも、今回の「相手の立場に立って考える」で取り上げた内容を応用して回答すると良いでしょう。

 

「相手の立場に立って考える」の英語表現

「相手の立場に立って考える」を英語で言うと、「Put oneself in ~’s shoes」となります。直訳すると「〜さんの靴を履いてみる」です。面白い表現ですよね。

 

質問形では、「What would you do if you were ~?」(あなたが~さんだったらどうする?)といった表現も使えます。

 

まとめ

相手の立場に立って考えるには、大変なトレーニングを積まなければいけないと身構えてしまう人もいるかもしれません。しかし「しっかり話を聞く」「想像力を鍛える」という一人でも取り組める習慣を積み重ねるだけで、思慮深さが身に着き、仕事にもプライベートにも活かせるようになるはずです。

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