「先延ばし癖」を治したい!6つの改善方法で「すぐできる人」になろう!
「まだ時間があるから」「大変そうだから」などの理由をつけて、やるべき仕事を先延ばしにし、あとで慌てて仕事に取り組んだ経験がある人もいるでしょう。
先延ばし癖によって自分に負担がかかったりストレスを感じたりしている人は、ご紹介する先延ばし癖を直す方法を試してみることをおすすめします。
先延ばし癖が起きる理由や先延ばし癖がある人の特徴、直し方を解説します。
なぜ「先延ばし癖」が起きてしまうのか
「先延ばし癖」が起きてしまうのは、やるべき物事に対する「恐怖心」があるからだといわれています。
やるべきことを避け、自分の気が進むものから着手する人は、仕事での失敗や成功を恐れているでしょう。自分で判断して仕事を進めることに対する周りへの影響などを考えて、不安を感じている場合もあります。
なかには、物事を先延ばしにしても失敗経験がなく、「なんとかなる」と楽観的に考えて先延ばし癖がついてしまった人もいるかもしれません。
先延ばし癖・逃げ癖のある人の特徴
先延ばし癖や逃げ癖のある人には、次のような特徴があります。
・めんどくさがりな性格
・完璧主義者
・自分のやるべきことが把握できていない
また、うつ病などの病気が原因となっている可能性もあるため、自分がどれに当てはまるかを確認しましょう。
めんどくさがりな性格
先延ばし癖がある人は、やるべき仕事に対して「難しい」「大変」などと感じ、精神的ストレスから着手することを面倒に思います。
そのため、自分が好きなこと、得意なことから着手するようになり、やるべき仕事を先延ばしにしてしまうでしょう。
完璧主義者
完璧主義な人は、細部までこだわりをもっており、仕事の成功に向けた下準備に余念がありません。
そのため、仕事に取り掛かるのが遅くなり、結果として先延ばしになってしまう傾向があります。
自分のやるべきことが把握できていない
自分のやるべきことが把握できていない人は、何から、どのように着手すればいいか分からないため、やるべき仕事を先延ばしにしてしまいます。
やるべき仕事の手順が分からない際に、人に聞けない、聞かないことが先延ばしを起こしているでしょう。
うつ病やADHDが原因となっている可能性も
先延ばし癖や逃げ癖がある人は、うつ病やADHDが原因となっている可能性もあります。
うつ病の場合は、仕事に対してやる気が起きないなどの心の不調が考えられるでしょう。
ADHD(注意欠陥・多動性障害)とは、発達障害のひとつで、面倒くさいことを先延ばしにするなど、先延ばし癖の特性をもつケースがあります。
自分の先延ばし癖が気になる人は、うつ病やADHDの診断を受けてみると、原因が分かって心の負担の軽減につながるかもしれません。
先延ばしをするデメリット
先延ばしをするデメリットは、次の4つです。
・仕事の質が下がる
・周囲からの信頼が下がる
・集中力が下がる
・ストレスが増える
先延ばしによって生じるデメリットを詳しく解説します。
仕事の質が下がる
やるべき仕事を先延ばしにすると、期日ギリギリに着手することになるため、質の低い成果物ができる恐れがあります。
先延ばし癖によって仕事の質が下がった場合、上司や取引先、同僚からマイナスな印象を受け、評価の低下にもつながるでしょう。
周囲からの信頼が下がる
先延ばし癖は、周囲からの信頼が下がるデメリットがあります。
仕事を先延ばしにすると、やるべき仕事を失念したり、期日間近に着手して納期を守れなかったりといった結果を招くかもしれません。
納期を守れないことは、仕事に対する責任感がないという印象を周囲に与えてしまうため、周囲からの信頼が下がり、重要な仕事を任せてもらえなくなる可能性が高いです。重要な仕事ではなく、誰でもできる簡単な仕事ばかりを任されていては、スキルアップできないでしょう。
集中力が下がる
やるべき仕事を先延ばしにすると、ほかの仕事をしていても先延ばしにした仕事が気になってしまうため、目の前の仕事に対する集中力が低下するデメリットがあります。
集中力の低下は、仕事の質の低下やミスを招き、修正などが発生して仕事を終えるまでに多大な時間を要することになるかもしれません。ひとつの仕事に時間がかかると、ほかの仕事にかける時間が圧迫されるなどして、業務遂行に悪影響が及びます。
ストレスが増える
苦手な仕事を先延ばしにして自分が得意なことから取り組むと、一時的には気持ちが軽くなるかもしれませんが、苦手な仕事がなくなるわけではないため「やるべき仕事が溜まっている」というストレスがかかります。
また、「やるべき仕事をやらない自分」に対して抱く嫌悪感も、ストレスとなるでしょう。
先延ばし癖によるストレスは、心身を疲労させ、仕事の能率を下げる恐れがあります。
先延ばし癖がひどい人の6つの直し方
「先延ばし癖がひどい」と感じている人は、ご紹介する次の6つの方法を試してみると、先延ばし癖を直せるかもしれません。
・先延ばした時のデメリットを書き出す
・やるべきことだけできる環境を整える
・短時間でできることからやってみる
・目標を細かく設定する
・締め切りを二段階設定する
・こだわりすぎない
先延ばし癖を直して、仕事をスムーズに進めたり、ストレスを軽減したりしましょう。
先延ばした時のデメリットを書き出す
先延ばした時のデメリットをノートなどに書き出してみましょう。
デメリットを書き出し、意識することで、「先延ばし癖を直そう」という気持ちが強くなり、改善できる可能性を高めます。
例えば、「先延ばし癖は周囲からの信頼が下がる」「先延ばし癖は自分のスキルアップの機会を失う」などと書き、イメージすると、恐怖心からやる気が向上するかもしれません。
やるべきことだけできる環境を整える
先延ばし癖がある人は、ほかの仕事や物事を優先したり、気になったりして、やるべき仕事を先延ばしにしてしまうため、やるべき仕事に集中できる環境を整えることをおすすめします。
例えば、やるべき仕事に必要な資料や書類しかデスクに置かない、気が散りそうなものは目に見えない場所に移動させるなどして、自分の仕事環境を調整しましょう。
短時間でできることからやってみる
複数の仕事を抱えている場合は、短時間でできることからやってみると早期に仕事をひとつ片付けられるため、「仕事がたくさんある」という心理的負担が減ります。
また、仕事を片付けると「仕事を終えられた」というプラスの感情が湧き、自分に自信がついて、ほかの仕事にも順調に着手できるかもしれません。
目標を細かく設定する
やるべき仕事をひとつとして捉えると、期日に余裕があると感じたり、簡単に終えられると思ったりして、先延ばししてしまう恐れがあります。
一方で、やるべき仕事を細分化して小さな目標を設定した場合、何から手をつけるべきか、工程がどれほどあるかを把握できるため、着手のハードルが低くなったり、時間配分を考えながら仕事をできたりします。
また、設定した目標の達成によって成功体験を得られることで、やる気も向上していくでしょう。
締め切りを二段階設定する
先延ばし癖がある人は、仕事の締め切りを二段階で設定すると、期日に間に合わないといった事態を防げるかもしれません。
仕事の締め切りの1週間ほど前や3日ほど前に自分のなかでもうひとつの締め切りを設定し、設定した日付を締め切りだと思えれば、通常よりも早期に仕事を完了できるでしょう。また、早めの締め切りを設定することで、仕事を先延ばしにすることもなくなってくると考えられます。
こだわりすぎない
質の高い仕事を目指すことはよいことといえますが、細部にまでこだわりすぎて期日を守れなかったり、完遂できなかったりしたら本末転倒です。
最初から細部にこだわって仕事を進めるのではなく、まずは仕事を完成に近付けて、期日までに時間がある場合に質を高めていくようにすると、周囲からの評価を得られるでしょう。
先延ばし癖を改善して「すぐできる人」になろう
先延ばし癖は、仕事の質や周囲からの信頼を低下させるデメリットがあるため、直すことが望ましいです。
先延ばし癖が直って「すぐできる人」になると、仕事の成功や自分のスキルアップにつながったり、ストレスが軽減したり、他者の仕事のペースを乱さなかったりなど、自他ともにメリットがあります。
先延ばし癖がある人は、ご紹介した方法を試して先延ばし癖を改善し、仕事を順調に進めていってくださいね。
記事執筆や校正など文字に関わる仕事を幅広く行う元金融業のフリーライター。静岡県在住だけど岐阜県も大好き。戦国武将の推しは斎藤道三。(ブログ:https://enmojilaboblog.com/)