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投稿者:

ZYAO22編集部

【笑顔をつなぐ福祉のわ】忍者の動き、できるかな? 日頃の遊びの大切さ伝える モレラ岐阜で親子イベント サンビレッジ国際医療福祉専門学校作業療法学科・言語聴覚学科

作業療法士や言語聴覚士が活躍するフィールドは何も高齢福祉の世界だけではなく、子どもの発達においても重要な存在であることが近年改めて言われています。作業療法士であれば遊びを中心にしたいろいろな作業活動を通して発達課題を見つけ出したり、言語聴覚士であれば「ことば」「聞こえ」「食べる」などに困難を抱えている子どもに対してリハビリしたりを通して、今後の成長を支援していく重要な役割を担っています。

そんな作業療法士と言語聴覚士の養成に携わる揖斐郡池田町のサンビレッジ国際医療福祉専門学校では、ネット上などで子育て情報があふれるがあまりに困惑しがちな保護者に、日頃の遊びにこそ成長発達を促すヒントが詰まっていることを知ってもらおうと、子どもたちに楽しみながら体を動かしてもらうイベントを企画しました。その名は「わくわく忍者ランド」。初の取り組みで、初回は7月13日に本巣市三橋のモレラ岐阜の地域情報発信拠点「岐阜新聞メディアばこ」で開き、0~12歳までの100人以上が参加しました。

子どもたちは「修行ミッション」として、7つの動作に挑戦。「水とんの術」のコーナーでは、子どもたちは四つんばいになって網をくぐりながら、網に張り付けてある絵を一生懸命に探していました。担当した作業療法学科2年の増田さんは「赤ちゃん以外は四つんばいの姿勢をほとんどしないのでは。四つんばいで絵を探すために上や下を見ることは、自分の体をイメージして体を動かすことにつながります」と説明。子どもとの触れ合いについては「普段、子どもと触れ合う機会はほとんどありません。うまくできた時や挑戦を渋るときの声掛けなど、多くを学ぶ機会になりました」と話していました。他にも少し高い目標に向かってジャンプする「技磨きジャンプ」や、けん玉やヨーヨーなどに挑戦する「五感鍛錬の術」などもありました。

言語聴覚士によるブースでは、目をつむった状態でお菓子を食べてお菓子の形を当てたり、なめて溶かすせんべいに舌を当てて穴を空けられる時間を測ったりしながら、何気ない「食べる」という動作においても、口や舌の筋肉の発達が密接に関わっていることを体感していました。

全て完了した子どもに向けては駄菓子のプレゼントがありましたが、それもただ渡すわけではありません。お玉やトングなどの中から自分で選んだツールを使い、どうしたら一つでも多く取れるかを考えるトレーニングを兼ねており、子どもたちは集中して挑んでいました。

わくわく忍者ランドは8月10日、9月14日にも同じくモレラ岐阜の岐阜新聞メディアばこで開催予定。作業療法学科教員の今井さんは「普段なかなかやらない遊びもあるので気軽に体を動かしに来ていただければ。できない動きがあったら専門職の目線からアドバイスができるので、運動神経などで悩んでいる方も相談の場としても活用してほしい」と話しています。