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投稿者:

ZYAO22編集部

【笑顔をつなぐ福祉のわ】4カ国25人が切磋琢磨 ライフ・ネットグループ(岐阜市)

福祉の現場では、利用者のため、地域のため、職員に元気いっぱいに自分らしく働いてもらうために、さまざまな工夫を凝らしています。新たな取り組みに挑む施設も多々。自慢の取り組みをのぞいてみましょう。

 

岐阜市内でサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)やデイサービスなどを運営するライフ・ネットグループでは、2020年に外国人の受け入れを開始。現在は25人がおり、全職員の1割ほどを占めています。国はミャンマー、カンボジア、ネパール、インドネシアの4カ国に上ります。

畠中修社長は「来年、再来年に新施設のオープンを予定しています。介護業界における人材確保は特に熾烈(しれつ)であるため、外国人の採用は必至」とし、今後もどんどん受け入れる予定です。

外国人職員が業務や勉強に専念できるよう、給料面は日本人と同等にし、住居も用意。リフレッシュの機会を設けようと今年12月には初のバス旅行も企画しています。畠中社長は「しっかりと働いてくださっていて日本人職員にとって学ぶべき点は多い。言葉の壁に関しては『書くこと』に苦戦する方は多いのですが、タブレットで介護記録を入力するなどしているため大きな問題はありません」と話します。

一方で「デイサービスなら利用者の送迎、サ高住なら夜勤の人材不足が深刻なのですが、外国人を受け入れたからと言って問題がすぐに解消できるわけではない」と頭を抱えます。そのため、介護福祉士や運転免許の取得のサポートにも力を入れています。

ミャンマー出身で4年目のトウーターリンさんは今年5月に運転免許を取得。利用者の送迎を担当する機会もあり「仕事の幅が広がってうれしい。仕事がより楽しくなった」と充実した表情を見せます。

畠中社長は「今後、母国にいる結婚相手を呼び寄せるケースも出てくるでしょう。例えばグループ内の厨房で働いてもらえるようにしたりして、長く勤められるようにしていきたい」と話しています。