【笑顔つなぐ福祉のわ】介護福祉士合格が自信に インドネシア出身 スシ・セティヨニンシーさんにインタビュー(ライフ・ネット大福町 岐阜市)|介護職員クローズアップ やりがい聞いてみました
未経験で始めても働きながら国家資格「介護福祉士」がGETでき(しかも大半の職場であれば、職場が国家資格の取得のための費用を支払ってくれます)、本人の頑張り次第で出世も夢ではないのが介護の仕事。働き方改革に力を入れている施設は多く、ホワイト職場であり処遇改善も進んでいます。「ZYAO×福祉のわ」で、そんな福祉の仕事の魅力に迫ってみましょう。
今回は「ライフ・ネット大福町」(岐阜市)で介護職員として働くインドネシア出身のスシ・セティヨニンシーさんにお話を伺いました。
日本で介護職員になったきっかけは。
母国のインドネシアには介護の仕事がありません。両親は元気にしていますが、将来は近くにいたいという思いから日本で介護を学ぶことにしました。インドネシアで看護師の資格を取っていますので、ケアの仕事に対するハードルはありませんでした。
23歳の時に日本に来て、中部学院大学の留学生別科で学び、翌年に同大学短期大学部社会福祉学科に入学して昨年卒業しました。最初はリハビリ病院に就職したのですが、病院という性質上、一人一人とゆっくり接することができなかったので、今年4月からはサービス付き高齢者住宅のライフ・ネット大福町で働くことにしました。
国家資格の介護福祉士については。
介護福祉士を取得すれば、日本で働き続けることができますので絶対に取りたいと思っていました。
しかし、短大2年生のときに受験した際は1点足りずに落ちてしまいました。悔しかったので、働きながら勉強を続けることにし、中部学院大学にも試験勉強のために通い、今年1月の試験で無事に合格することができました。
ちなみにライフ・ネットの求人も、大学のキャリア支援課で見つけたものです。大学のサポートのおかげで無事に介護福祉士として新たなスタートを切ることができてとてもうれしいです。
やりがいや大変なことは。
利用者とたくさんコミュニケーションを取ることができて良いですね。利用者の多くは、日中は1階にありますデイサービスで過ごしますが、行かない方もいますので、そういった方とじっくりと向き合うことができます。
日本語力はまだまだですが、じっくりと話せる時間が増えたことでレベルアップしたように感じています。そういった部分も大きなやりがいです。
大変なことは、利用者が不穏になっているときの対応です。優しく寄り添うようにはしていますが、認知症の症状によるものもありますし、どうやって対応したらよいかといつも悩んでいます。
私はイスラム教徒ですので暮らしの面での戸惑いはあります。頭などを覆うヒジャブは、インドネシアでは着用していましたが、日本では着けていません。お祈りは家にいるときだけに。豚肉は「出さないで」とまでは言わず、出てきたらよけるようにしています。「日本とは文化が違うから」と割り切っていますが、どのくらい割り切るかは日本にいるイスラム教徒でも人それぞれのようです。
職場の自慢できる点は。
職員はとても優しい方ばかりです。習慣の違いを察してくださったり、私が理解しやすいように話しかけてくださったりと大変ありがたいです。利用者も面白いことを言ってくださる方もいて日々元気をもらっています。
あとは、夜勤の勤務時間が短いのも良いですね。以前の職場は午後4時30分から午前9時30分までだったのですが、ここは午後11時から午前9時までです。夜中に起きた方への対応や巡回、朝方の起床介助をしているうちにあっという間に退勤時間になり、身体への負担が少ないです。残業もほとんどありませんし本当に働きやすいです。ライフ・ネットに来られて良かったです。