【第19回】文字でも伝わる技術|めてお先生のVTuberとして生きていく
前回、文字のコミュニケーションは対面よりもよほど難しいということはお判りいただけたかと思います。
じゃあどうすればトラブルを防げるの?LINEやチャット、メールはもちろんYouTube等の配信コメントで相手が不快に思わないやり取りができるの?というのが今回のテーマです。
文字でのやり取りのポイント
①ストレートに書きすぎない
リアルコミュニケーションでは表情やしゃべりの抑揚などで伝わる冗談なのか、笑い話なのかがテキストだけだと本当に伝わりません。だからこそ、正論であればあるほど、正しい内容であればあるほど丸い表現を使うことをオススメします。
×「意味が分からない」
○「私の理解不足で申し訳ないけど、もう一回説明してほしい」
②対面以上に相手の状況を想像する
リアルコミュニケーションであっても相手の立場や現状を想像して会話することがあると思います。姿が見えないからこそ、相手が送ってきた内容や時間、お仕事や生活スタイルなどから想像してより気遣いするというのも大事だと思っています。
③感情を明記する
メールなどビジネス文章であれば「助かりました」「嬉しかったです」など、ポジティブにしか受け取れない感情を一言付け加えるだけで相手は嫌な気になることが無くなります。LINEなどもう少し気安いやり取りでは、絵文字やスタンプを1つ添えるのもアリです。
④相手の逃げ道を用意しておく
面と向かって話をしていれば相手の表情を読み取ってすぐにフォローを入れられますが、テキストでのやり取りはそうはいきません。特に、返信がない時に再度確認を入れるのって悩みませんか?相手が受け取った時に責められてる!と感じさせるのも嫌ですよね。そういう場合には自分を下にした言い回しがオススメです。
×「前回の内容は確認いただけておりますでしょうか」
〇「前回の内容だと少しわかりにくいかと思い…」
⑤複数の意味にとられない文章にする
たとえば「大丈夫です」の一言。これって、人と会話してる時ならそれがOKだよの意味なのか怒ってるのか、これ以上のやり取りは無駄と判断してるのか分かると思います。でもテキストだとどうとでもとれちゃうんです。だからこそ、③のように「大丈夫です。助かりました。」などと一言添えたりする工夫が必要になってきます。
⑥シンプルに伝える
伝えたいことがたくさんあって①~⑤を意識していると文章が長くなってしまうこともあると思います。そうなると何が伝えたいのかわからなくなってしまいますよね。そんな時は”私”を主語にした”I message”と呼ばれる伝え方がオススメです。自分の意見をハッキリ言うのは抵抗がある方もいるかもしれませんが、文字だからこそ私を主語にしてまっすぐに伝える方が良いことが多いです。
例)「私は○○だと助かります」
仕事もプライベートも、文字でのやり取りが増えてる現代だからこそ、コミュニケーションを円滑にする術は知っておいて損はないと思います。来るべき時に、活用してみてください。
次回は「好きなコトだけして生きていく?」というテーマでお送りしたいと思います。
禰好亭めてお
イベントでのMC、専門学校の授業、雑誌の連載コラム等の実績を持ち、YouTubeではVTuber向け「VTuber講師」動画のUPやお悩み相談配信、対談コラボなどを行っている。教員免許や宅建士の資格を持ち、SNSでも人の役に立つ様々な情報を発信中!