【今日のアグリビト】自由に前向きに。人と関わりながら栽培に挑戦し続ける。| 仲田菜那さん恵那市 夏秋トマト農家
岐阜の農業を支える「アグリビト」にインタビュー。
今回は恵那市で夏秋トマトを生産する仲田 菜那さんを紹介します。
トマトとの出会いは高校時代のインターンシップ
地元の農業高校に通っていたときに、インターンシップでトマト農家へ行きました。そこで興味を持ち、農業大学校を卒業後、1年間の研修を経て、兼業農家だった祖父の土地を譲ってもらってトマト農家になりました。今年で7年目になります。
東美濃地域は夏秋トマトの生産が盛んで、私は主に「麗夏」という品種を栽培しています。果肉がしっかりしていることが特徴で、色付いてから収穫して市場へ出荷します。栄養が行き届いて、おいしいですよ。
現在の栽培面積は約20アールで、半分は土耕ですが、もう半分は県中山間農業研究所が開発した独立ポット耕で栽培する「3Sシステム」に3年前から取り組んでいます。土耕よりも狭い面積で高い収穫が見込める栽培方法で、病害リスクが低減できるほか、摘果の手間を減らすことができます。まだうまくいかない部分もありますが、画期的な技術だと思います。
「自由」が農家のいいところ
農家の良いところは、自由なところですね。生育や天候、土の具合に合わせてさまざまな栽培方法や肥料を試しながら、失敗したら「次の年に生かそう」と切り替えて、よりよいトマトを作れるように努力しています。全て自分の責任という厳しさもありますが、その分思った通りにできたときはうれしいです。近くの農家の方に相談することもありますよ。人との関りが深いことは、この地域の強みだと思います。
夏秋トマトのおいしい食べ方
夏秋が旬のトマト。私はお酒のおつまみに、輪切りにしてチーズを添え、オリーブオイルをかけて食べるカプレーゼが好きです。丸かじりやカレーなどもおすすめです。暑い夏に、新鮮でおいしいトマトを楽しんでいただきたいですね。