ダイイチコーポレイション株式会社|代表取締役 桐山詔宇氏 社会を先読みする姿勢見せる

-昨年を振り返ると。
主軸の不動産業や子会社の携帯電話販売はコロナ禍の影響を受けたことで、業界の構造を適正な仕組みに向けて見直すべき時期ではないかと改めて思います。コロナ禍前の状態に戻るのがベストではなく、社会情勢を先読みし、変化をしっかりと見極める必要があると痛感しました。
-不動産事業の状況は。
不動産の取り扱いには多くの時間と資金が必要です。それだけに動き出しはどうしても慎重になります。行政とは違った視点で、民間企業が町づくりにどう関われるのかについて、バランスを考えながら模索しています。
-携帯電話販売業については。
接客スキルの向上や外国人客への対応は従来通りです。店舗を3店増やしましたが、慎重にかじ取りを行う段階かもしれません。携帯電話を売るだけでなく、新たなサービスを追加する可能性もあります。
-理事長を務める「一般社団法人岐阜レジリエンス推進協議会」の活動状況については。
社業の継続が困難になるような事態、災害・人災などに備えた行動を促す活動に注力していて、デジタルトランスフォーメーション(DX)を用いた中小企業の強靭化(きょうじんか)を掲げています。具体的には県の補助金を活用し、安否確認をはじめ、サイト上で中小企業のBCP(事業継続計画)作成のサポートをします。岐阜大学と学術コンサル契約を結び、産学官連携で計画を進めています。このノウハウを県内に浸透させ、将来的には全国へ広めたいです。
-今後の取り組みについて。
BCP作成の必要性を啓蒙(けいもう)すると同時に、作成のサポートが必要です。また企業同士で「B&B災害応援協定」の締結を行い、被災時に自社でBCPを活用するだけでなく、取引先の企業が被災した際には資材の提供といった協力体制を築くことを推進します。

〒500-8113 岐阜市金園町1-3-3 クリスタルビル8F
TEL.058-266-0666
設立 1978年5月3日
資本金 9,360万円
従業員数 63人
事業内容 ●不動産業 ●駐車場管理事業 ●移動体通信販売業