西濃運輸株式会社|代表取締役社長 小寺康久氏 3社統合、1年かけ体制を整備

-2020年からの中期経営計画で「輸送のセイノー」から「ロジのセイノー」へ軸足を移す取り組みを進めてきました。
コロナ禍や人手不足でお困りのお客さまの役に立つため、柔軟な発想で提案するのがロジのセイノー。今期は茅ケ崎、東扇島、川崎、横浜で倉庫を開設しました。セイノーホールディングス全体で1万7千坪増床して稼働率は98・2%です。
-他社と連携して効率化を図るO.P.P.(オープン・パブリック・プラットフォーム)にも力を入れています。
昨年9月に始めた「見つカル倉庫」は、全国の倉庫会社と手をつなぎ、お客さまの選択肢を増やして利便性を高めるサービスです。お客さまの困りごとと中小倉庫会社の困りごとを同時に解決します。昨年9月末で登録倉庫数は560カ所、登録坪数は16万3千坪ですが、もっと増やしていきます。
-「特積み」の範囲を超えたサービスを進めています。
新年は特に金融や人材派遣、保険などのサービスを提供して、お客さまとの接点を増やしたいと考えています。社内では「粘着力」と呼んでいますが、粘着力を高めることで特積みの仕事も増えていきます。
-新年の重点事業は何ですか。
関東西濃運輸、濃飛西濃運輸、東海西濃運輸の3社との統合です。4月1日からいきなり全部一緒にはできないので今月から部署単位で人の交流を始め、1年かけて体制を整えます。
-目指す将来像を教えてください。
昨年、輸送立国の使命を「物流を超えて、お客さまに喜んでいただける最高のサービスを常に提供し、国家社会に貢献する」に変更しました。物流会社という枠を超えて、お客さまの困りごと(経営課題)を解決できる会社へとトランスフォーム(芋虫がさなぎを経て、蝶となって羽ばたくように)することを目指します。

〒503-8501 大垣市田口町1
TEL.0584-81-1111
設立 2005年10月1日
資本金 1億円
従業員数 12,756人
車両台数 11,416台
事業内容 カンガルー特急便を中心とした商業小口貨物を主力とする貨物自動車運送事業、およびロジスティクス事業など
事業所 全国127ヶ所
ネットワーク 輸送グループ全体で762ヶ所の事業所
グループ 国内外に91の事業会社をもつセイノーホールディングス(株)の中核会社