岐阜大学医学部附属病院|病院長 秋山治彦氏 退院後も手厚いサポート態勢

―病院長に就任して1年目。昨年を振り返って。
新手術棟が4月にオープンし、ハイブリッド手術室が2室、手術支援ロボット「ダヴィンチ」専用の部屋も整備し、より最先端の手術治療が行える環境が整いました。新型コロナウイルス感染症への対応では、専用病床を都度開設し、感染の波が来たら即座に対応できるような体制をとっています。また、1月1日にオープンした総合患者サポートセンターの準備を進めてきました。
-総合患者サポートセンターとは。
入院前から退院後まで患者さんへのサポートを一元的に行います。センターでは、患者さんと家族に入院時に必要な手続きや、どのような治療を受けられるかといった説明を入院前にしっかりと行い、さらに今後は、手術を受ける患者さんに、どのような手術を行うかを説明する動画を見てもらう仕組みづくりを進めます。術後の治療についても説明し、退院後の治療や在宅でのサポートも行います。
-電子カルテシステムについて。
昨年12月31日付で新しいシステムに入れ替えました。医師、看護師、(手術部などの)各部門の電子カルテとの連携が向上し、一つの電子カルテの中で情報を共有できるという、医療の安全やスタッフの働き方改革という観点からも非常に有効なシステムです。また、国が推進している医療DX(デジタルトランスフォーメーション)にも対応しています。今後は、スマートフォンのアプリと電子カルテの間で情報を共有し、例えば、予約状況や来院時の待ち時間が把握できるなど、さまざまな機能を順次整備していく予定です。
-23年は運営面で大きく変わりそうですね。
特定機能病院として、高度の医療を安心・安全に提供し続け、AI技術を応用したスマートホスピタル化を進めていきます。

〒501-1194 岐阜市柳戸1番1 TEL.058-230-6000(代表)
設立 1967年6月
診療科目 内科、消化器内科、循環器内科、腎臓内科、呼吸器内科、血液・感染症内科、脳神経内科、外科、消化器外科、心臓血管外科、呼吸器外科、乳腺外科、産婦人科、整形外科、脳神経外科、眼科、耳鼻咽喉科、形成外科、皮膚科、泌尿器科、精神科、小児科、放射線科、放射線診断科、放射線治療科、麻酔科、歯科、歯科口腔外科、矯正歯科、小児歯科、救急科、病理診断科、リハビリテーション科
職員数 1,703人(令和4年12月現在)
指定承認 特定機能病院、臨床研修指定病院、高度救命救急センター、基幹災害医療センター、難病診療連携拠点病院、都道府県がん診療連携拠点病院、エイズ治療の中核拠点病院、肝疾患診療連携拠点病院、原子力災害拠点病院、岐阜県アレルギー疾患医療拠点病院、岐阜県地域周産期母子医療センター