岐阜大学|学長 吉田和弘氏 日本一の地域中核大学目指す

-学長になった昨年を振り返って。
日本の発展、岐阜の発展、大学の発展を考える機会をいただき、感謝しています。大学としても大きな進歩があった1年で、糖鎖研究が、より世界の先端を目指すレベルまで達してきたほか、航空宇宙生産技術開発センターでは宇宙産業を担う人材育成が進み、高大連携も成熟してきました。東海国立大学機構として、名古屋大学と岐阜大学が、お互いに刺激し合いながら前進できた年だと思います。
-具体的な成果は。
日本一の地域中核大学を目指すことを掲げ、地域社会における大学の活躍を促す「総合振興パッケージ」という地域中核大学活性化メニュー。その中で、文部科学省の「地域活性化人材育成事業~SPARC(スパーク)~」において、岐阜大学が事業責任大学となる「ぎふ地域創発人材育成プログラム」を実施することになりました。岐阜大学と中部学院大学、岐阜市立女子短期大学が人材育成で連携し、岐阜市、中津川市、高山市に「地域ラボ」を設置して学外実習の舞台とするなど、地域と密接な関係を築く事業を進めています。一方、海外の大学と連携して複数の大学から一つの学位を出す「ジョイント・ディグリープログラム」を推進する協議会の会長大学として国際化を促進する全国の大学の旗振り役を担っていることも大きな成果です。
-日本一の地域中核大学の姿は。
新しい研究の素材が新しい産業をつくり、新しい産業は地域に貢献して、それが大学に戻ってくるような、いい循環になるようにと思っています。例えばライフサイエンス。創薬や先端医療の開発のほか、キャンパスがある岐阜市黒野地域を拠点とする岐阜市のライフサイエンス構想についても、岐阜薬科大学と一緒になって、医・獣・薬・食・農・工など広い分野を巻き込んだ発展を図りたいと思います。
〒501-1193 岐阜市柳戸1-1 TEL.058-230-1111(代表)
設立 1949年5月
学生数 7,227人(大学、大学院合わせて 令和4年度)
学部等 教育学部、地域科学部、医学部、工学部、応用生物科学部、社会システム経営学環 大学院 教育学研究科、地域科学研究科、医学系研究科、工学研究科、自然科学技術研究科、共同獣医学研究科、連合農学研究科、連合創薬医療情報研究科