ぎふ農業協同組合|代表理事組合長 岩佐哲司氏 ひと、環境、地球に優しい農業

-昨年を振り返って。
第5次中期経営計画を策定し、今後3カ年の初年度が始まりました。「すべては組合員とともに」をメインテーマに、活力ある農業と豊かな地域の実現を目指します。後継者や農業者が参入したいと思うような魅力あふれた持続可能な農業、農業者と消費者が食と農を基軸とし、お互いが尊重し合える地域づくりを進めていきたいです。
-独自の「地消地産」にも積極的に取り組んでいます。
「地域で消費されるものを地域で生産する」という考えのもと、消費者ニーズに合わせた農畜産物の生産を目指しています。その一環として消費者を中心とした「有機コンソーシアム構想」を立ち上げました。健康と食に対する需要をとらえ、「ひと」「環境」「地球」に優しい農業を育む組織と位置付けています。切り口の一つは化学的に合成された肥料や農薬を削減した有機農業ですが、安心や安全、環境負荷の低減を考慮した独自の価値基準を新たに考えながら、消費者が必要とする食材や加工品を提供する仕組みを創り出していきたいと考えています。
-利便性向上にも注力しています。
岐阜市と羽島市の6支店を地域交流スペース「ふれあいプラザ」に改装しました。地域の皆さんに開放する多目的スペースもあり、レクリエーションや交流の場になってほしいです。また、県内のJAでは初となる冷蔵ショーケースを搭載した移動金融店舗車の運用を開始しました。金融サービスを高めるほか、災害時にも緊急対応します。
-2023年の抱負を。
誇りを持てる農業づくりが重要であり、農業者や地域の文化の魅力を再発見しながら、存在価値を見出し、付加価値を高めていくことが求められています。農福連携、産官学連携も推進しながら、地域になくてはならない存在であり続けるために、生産者と消費者と共に農業を育てていきたいです。

〒500-8076 岐阜市司町37番地
TEL.058-265-3521(代表)
設立 1963年9月(2008年4月、岐阜地域6JAが合併)
出資金 71億1,000万円
貯金残高 1兆639億5,000万円
長期共済保有高 1兆8,492億4,000万円
購買品供給高 59億2,000万円
販売品販売高 81億2,000万円
職員数 951人
事業内容 農協法に定める事業(指導・販売・購買・信用・共済・資産管理事業 等)
店舗等本店・支店(48か所)、ふれあいプラザ(6か所)、事業所(62か所) 子会社 JAぎふ総合サービス(株)、(株)援農ぎふ、(株)JAぎふ はっぴぃまるけ