ヤマコー株式会社|代表取締役社長 村山千利氏 食を彩る新たな器の魅力提案

-コロナ禍を受けて新たな動きは。
当社は中津川に本社を置き、桧(ひのき)など地場の木を生かした器を中心に、業務用の器、店舗の内装設備、一般向けの雑貨などの製造・販売を手がけています。外食産業は、今も続くコロナ禍の影響が大きく、営業活動も困難な状況が続きました。その中で、自宅で食事を楽しむ家庭が増えたことを好機と捉え、一般消費者が直接購入できるECサイトやSNSを開設。プロユースの器に対するニーズは想像以上に高く、多くの反響をいただいており、ユーザーから届く生の声がマーケティングや商品開発にも役立っています。また、こうしたチャレンジは社員の意識向上や新たな活躍にもつながり、大きな手応えを感じています。
-昨年の試みは。
ネット販売に加えて、実際の商品に触れられる実店舗「青山食演生活」をオープンしました。店舗では、販売だけでなくテーブルコーディネートなどの教室も開催し、地域における交流の場を目指しています。さらに、昨年は創業50周年を迎えた節目に、器の基礎知識やコーディネートなどを紹介した木製食器の専門誌も出版しました。今後も実店舗数の拡大などを目指し、食卓を豊かにするお手伝いができればと考えています。
-今年の目標は。
今後は会社の知名度向上に向けて、展示会の出展などを積極的に実施し、業務用食器の販売を強化していきます。これまで和食中心だった商品を洋食やカフェメニューでも活用していただけるよう、活用例などを掲載したカタログ作成にも着手し、ジャンルを問わずトータルに食を彩る器を提案します。また、県産の間伐材を活用した桧の合板を活用した什器「HINOKI PLYWOOD」を広く全国にPRするなど、岐阜の活性化につながる取り組みにも注力していきます。
