副業にはハンドメイド販売がおすすめ|商品が売れるコツも紹介
「ハンドメイド販売って副業になるの?」
「副業にハンドメイド販売をすすめられたけど、いまいちピンと来ない」
「興味はあるけど、具体的に何をどうしたらいいのかわからない」
このように、ハンドメイド販売を副業に考えている方には、疑問や不安があるのではないでしょうか。
この記事では、なぜ副業としてハンドメイド販売がおすすめされているかや、ハンドメイド販売に向いている人の特徴に加え、おすすめのジャンルなどを紹介していきます。
この記事を読むことで、ハンドメイド販売を副業にする際の注意点や成功するコツなどを把握できます。その知識をもとに自分にあったハンドメイド販売の副業ができるため、不安や疑問を抱えている方でもスムーズに副業として進められるでしょう。
ハンドメイド販売を副業にしたいと思っている方は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。
目次
ハンドメイド販売は副業になる?
副業としてハンドメイド販売をしてみようかな、と考えている人が気にかかることは「ハンドメイド販売は副業として成立するのか」という点ではないでしょうか。
ハンドメイド品の販売といえば、一昔前はフリーマーケットが中心でした。しかし、最近ではハンドメイド作品を販売するインターネットプラットフォームが増えています。
そのため、個人でも簡単に販路を広げることができるようになっており、ハンドメイド販売は副業として成り立つといえるでしょう。
また、ハンドメイド販売は自分の趣味を活かしながらできる副業の1つともいえるでしょう。
副業にハンドメイド販売がおすすめな理由
副業として、ハンドメイド販売をおすすめされることも多いでしょう。では、ハンドメイド販売のどんなところが副業に向いているのでしょうか。ここからは、副業にハンドメイド販売がおすすめの理由を5つのポイントに分けて紹介します。
ハンドメイド市場は伸び続けている
これから参入する市場が縮小傾向では、参入する意味がありません。副業をするなら今後も市場が拡大する、または安定して分野を狙っていくことが大切です。
そういう点ではハンドメイド販売は拡大傾向にある市場です。
コロナ禍の巣ごもり生活でハンドメイドを楽しむ人は増加傾向にあります。それに呼応するように近年は個人がハンドメイド作品を販売できる、フリマアプリや販売サイトが増えてきました。
フリマアプリやCtoCプラットフォームの業績も好調で、中には販路を国内のみならず海外に拡大させているサービスもあります。
また、市販の商品と違ったハンドメイドの良さを好んだり、気軽に購入できる一点ものとしてハンドメイド品を求めたりする人も増えてきました。
作り手の増加や販売方法の充実、販売プラットフォームの安定、ハンドメイド品を求める顧客の存在などがハンドメイド市場が今後も伸び続ける理由としてあげられます。
隙間時間でできる
副業をする場合、本業と普段の生活をこなしながら、その隙間時間で副業をする必要があります。
ハンドメイド販売は、納期のあるオーダー品の販売などをしない限りは、自分の都合のいい隙間時間に、自分のペースでハンドメイド作品を制作して販売することができます。
もちろん、ハンドメイド制作をする時間を捻出するために少しの工夫や努力は必要ですが、生活を大きく変えず隙間時間を利用して活動ができるハンドメイド販売は、副業としてやりやすいでしょう。
低コストで利益があがる可能性がある
これから副業を始める人は、コストをあまりかけたくなかったり、金銭的なリスクを避けたいと考えたりする人が多いのではないでしょうか。ハンドメイド販売の副業では、コストを抑えて利益をあげることができる場合もあります。
もちろんハンドメイド販売の副業をする場合にも、コストはかかります。
しかし、既に趣味でハンドメイド品の制作をしている方なら、新しく道具を買い揃えたりする必要もなく、手持ちの道具や材料を使って販売するためのハンドメイド品を制作や販売ができるため、コストを抑えることができます。
ノルマを気にしなくていい
本業や雇われる形態の副業の場合、報酬のための成果をはかるため販売額や制作数のノルマが課せられることがあります。
副業のハンドメイド販売であれば、自分の趣味の延長で制作することができ、個人で販売までできるため、人に設定されたノルマに振り回されることなく取り組むことができます。
ただし、販売方法や受注方法によってはノルマや納期を設定しなくてならない場合もあります。
何かに追われるようなハンドメイド販売をしたくないという方は、販売方法や受注方法の設定の仕方に注意しましょう。
好きなことをして収入が入る
本業や日々の生活で疲れることがあっても、副業の時間をある程度は作る必要があります。
そんな副業に、自分が好きでもない、楽しいとも思えないようなものを選んでしまった場合、副業がとても煩わしいものになってしまうでしょう。
一方で、もともとハンドメイドが好きで趣味として取り組んでいた人が、ハンドメイド販売を始めると、趣味の時間が副業の時間にもなります。
好きでやっている趣味のため、本業や生活で疲れていたとしても、時間を作って取り組もうという気持ちも持ちやすく、継続が必要な副業においてのモチベーションも維持しやすいでしょう。
本業では叶えることが難しい「好きなことを仕事に」という願いが副業であれば叶えられる可能性があります。
ハンドメイド販売が向いている人
ここまでは、ハンドメイド販売が副業に向いている理由を説明してきました。ここからは、そのハンドメイド販売の副業は、どのような人に向いているのか紹介していきます。
自分がハンドメイド販売の副業に向いているかどうか、チェックしてみてください。
細かい作業が得意な人
ハンドメイド副業は、基本的には自分で制作したものを商品として販売します。
制作するものの種類にもよりますが、ハンドメイド販売のために制作する商品の多くは裁縫など細かい作業が必要です。
ハンドメイド制作に付随する細かな作業が苦手な人や大雑把な人は、販売するための商品を制作する段階で挫折してしまう可能性があります。
そのため、ハンドメイド販売の副業には、細かい作業が得意な人が向いているといえます。
隙間時間がある人
副業は、本業をしながらの隙間時間で取り組みます。そのため「時間外労働が多く、早朝に出て深夜に帰ってくるような生活を送っており、家では寝るだけ」のような生活をしている人は商品を自分で制作する時間が必要なハンドメイド販売は向いていないでしょう。
ハンドメイド販売の副業に向いている人は、まとまった時間でなくても1日10分でも20分でもハンドメイド作業に取り組む隙間時間を確保できる人です。
「ハンドメイドは好きだけど時間がないから副業はできない」という人でも、少し生活を見直し、5分でも隙間時間を作ることができれば、副業も可能になるでしょう。
ハンドメイド商品はどこで売る?
ここまでは、ハンドメイド販売の副業がおすすめな理由、ハンドメイド販売に向いている人の特徴を紹介してきました。
ここからは、副業としてのハンドメイド販売を実際に始めるために必要な具体的な方法や流れを紹介していきます。
始めに、制作したハンドメイド商品はどこで販売できるのでしょうか。現在は主に3つの販売方法があるため、それぞれ紹介していきます。
どの販売方法を採用するかは、それぞれの方法で発生するコストや手間が自分の副業戦略に合うものかどうか確認する必要があります。
販売サイトやアプリを活用する
販売サイトやアプリをしようした販売の場合、出品作業や顧客とのやりとり、発送作業などは全て自分でする必要があります。売買が成立すると、手数料として1割〜2割程度の手数料がかかるのが一般的です。
ここ近年は個人が出品しやすく、買う側も安心して使える販売サイトやアプリが増えてきました。本名や住所をネットに載せることに抵抗がある人でも、匿名で取引ができるようなサービスもあります。
販売サイトやアプリは使いやすいため、ハンドメイド販売をこれから始める人におすすめの販売方法です。
委託販売する
委託販売とは、自分が制作したハンドメイド商品を、ネットショップや実店舗がある販売店などに置いてもらって販売してもらう方法です。
販売は委託先がしてくれるため、販売にかかる手間がかかりません。
もちろん、委託販売は委託先へ2割〜5割程度の販売手数料を支払う必要がありますが、自分で顧客とやりとりをしたり、販売したりする必要がないのがメリットです。
また、委託先が既に知名度の高い店舗であれば、自分のハンドメイド商品がたくさんの人の目に留まる可能性もあります。
そのため、販売コストがかかっても商品の制作に専念したい、より多くの人に自分のハンドメイド商品を見てもらいたい、という人には委託販売がおすすめです。
ネットショップを開設する
ネットショップ開設とは、販売サイトやアプリ、委託販売に頼らず、自分で制作したWebサイトでハンドメイド商品を販売することです。
制作したハンドメイド商品の雰囲気や世界観を大切にしたい、販売サイトや委託先で競合するハンドメイド商品の中に埋もれたくない、と考える人におすすめの販売方法です。
ブログやWeb制作の知識があれば、自分でネットショップを構築することもできますが、手軽にネットショップを開設できるサービスもあります。
ネットショップサービスでWebサイトを作っても、決済手数料などのコストは発生するため、利用する時はかかるコストを事前によく確認してから利用を開始しましょう。
ハンドメイド商品を販売する流れ
副業で販売するハンドメイド商品は、どんな販売方法があるのかを紹介してきました。
ここからは自分の選んだ販売方法で具体的にハンドメイド商品を販売する流れを紹介します。
ハンドメイド販売の副業といえば、ハンドメイド商品を作ることに意識が行きがちですが、それ以外にも決めておくべきことや必要な作業があります。
事前に全体の流れを把握してから、ハンドメイド販売を始めるとスムーズに作業を進めることができるでしょう。
販売する商品の決定
ハンドメイドには色々なジャンルがあります。自分が制作できるものの中で、人気のジャンル、不人気のジャンルを販売サイトなどで確認しながら、自分が販売する商品を決めましょう。
人気のあるジャンルは、商品が人の目に触れる可能性は高いですが、出品者や出品数も多いため競合の商品の中に埋もれてしまう可能性もあります。競合商品との差別化を図るような工夫が必要になります。
一方で人気のないジャンルも全くチャンスがないというわけではありません。ニッチな層に人気があるジャンルが隠れている可能性もあります。
まずはしっかりハンドメイド業界のトレンドを自分なりにリサーチして、その中で自分がどのジャンルに参入するかを決めましょう。
販売方法を決める
販売方法については、前述した3つの方法の中から選ぶと良いでしょう。
販売にかかる手間やコスト、それぞれの方法でできること・できないことを比較して、自分に合うものを選びましょう。
始めてから考えたいという人は手軽に始められる販売サイトやアプリを使ったハンドメイド販売がおすすめです。
コンセプトを決める
ハンドメイド商品の販売でコンスタントに売上をあげるためには、コンセプトが重要です。
コンセプトとは、自分が販売するハンドメイド商品全体に共通する考えやイメージのことをいいます。
コンセプトがしっかりしていると、自分がハンドメイド商品を制作する時の方向性も決めやすくなり、コンセプトに共感するお客さんが集まりやすくなります。また、競合が多いジャンルに参入する場合は、コンセプトがはっきりしているとほかとの差別化にもなります。
コンセプトを決める際には、まず自分の販売する商品はどんな人をターゲットに販売するのかを想定してみましょう。
ショップ名を決める
ショップ名もコンセプト同様、想定しているターゲットが好みそうな語感や雰囲気で、自分のブランドのイメージが湧くような名前が良いでしょう。
名前の候補をいくつか考えたら、ネットでその名前を検索してみましょう。
同じようなジャンルで同じ名前が使われていないか、自分のブランドイメージとそぐわない業種の屋号として既に使われていないかなども確認しておきましょう。
アカウントの開設
販売サイトやアプリ、ネットショップサービスを利用したネットショップ開設の場合は、アカウントを開設する必要があるでしょう。
それぞれのサービスの手順に沿ってアカウント開設をしてください。
販売に必要なものを準備する
ハンドメイド商品の販売は、商品を制作するだけでは成立しません。
販売サイトやアプリ、ネットショップを販売手段として使う場合は、梱包資材や緩衝材のほかに、サンクスカードなどお客様向けの資材も必要です。
直接お客様に発送するものに使うラッピング資材は、先に決めたコンセプトのイメージから逸脱しないものを用意しましょう。
商品の撮影
販売サイト、アプリ、ネットショップで販売する場合、お客様は写真でしか商品を判断することができないため、商品の写真は売上を左右する非常に重要な作業です。
ひとつの商品で数枚の写真を撮影しますが、写真は次の3パターンは少なくとも載せるようにしましょう。
1.サイズ感の伝わる写真
2.素材や質感、柄などを伝える写真
3.商品の用途がわかる使用例的な写真
撮影の照明は太陽光がおすすめです。午前中の直射日光の差し込まない窓際で撮影してみましょう。背景は白を選ぶと、どんな色の商品にも対応できます。
撮影する時は、撮影する向きを変えながら何枚か写真を撮ってみて良いものを販売ページに載せましょう。
出品する
昨今の販売サイトやアプリ、ネットショップサービスはガイドに沿って入力をすればスマホでも簡単に出品作業ができます。
出品の際は、事前に準備した商品の写真やタイトル、商品説明の文章を添付します。
魅力的なハンドメイド商品を制作できても、このタイトルや商品説明で手を抜いてしまうとせっかくの商品が売れにくくなってしまうため、商品説明やコメントも記入しましょう。
販売サイトやアプリでの出品では、タイトルは簡潔なものにしましょう。
簡潔なタイトルにする場合は、
1.素材や質感
2.商品の種類
3.雰囲気やテイスト
この3点を組み合わせると、商品の特徴を捉えつつも簡潔なタイトルになります。
商品説明は「使用した素材」や「大きさ」などを正確に記入しましょう。写真で見てわかることも商品説明に盛り込んでおくとより丁寧です。
発送する
発想のために事前に準備したラッピング資材や梱包資材を使って梱包しましょう。
梱包は商品のイメージに直結します。購入してくれたお客様の手元にこの梱包で届いたらどう感じるだろう、という想像力を働かせて梱包しましょう。
丁寧な梱包や対応は、レビューや口コミにも書いてもらいやすいため、今後購入を検討する人に良い印象を与えることもできるでしょう。
梱包やラッピングは慣れるまで少し手間取る作業です。発注数が増えてくると大変な作業になるため、工程はできるだけシンプルにしておくと良いでしょう。
ハンドメイド副業におすすめのジャンル
ハンドメイド販売の流れを紹介してきました。実際にハンドメイド販売の副業をするイメージが湧いたでしょうか。
一口に「ハンドメイド販売」といっても色々なジャンルがあります。副業のハンドメイド商品に向いているジャンルはあるのでしょうか。
ここからは、ハンドメイド販売の副業に向いている、ジャンルを紹介していきます。自分に向いているジャンル、できそうなジャンルがあるか参考にしてみてください。
アクセサリー
アクセサリーはハンドメイド初心者でも、材料と道具さえ揃えば制作できます。
ピアスやネックレスなど身につけるものは、ほかの人と被りたくない、かわいいものをたくさん欲しい、という人が多いため売れやすいジャンルといえるでしょう。
ただし、ライバルも多いということにはなります。どの年齢層をターゲットにするかをあらかじめ決めておき、デザインやコンセプトでオリジナリティを出して、競合と差別化するようにしましょう。
ペンケースやポーチなどの小物類
ペンケースやポーチなどの日常的に使う小物は、売れやすいおすすめのジャンルのひとつです。
初心者が販売できるレベルの布小物を制作するには練習が必要ですが、慣れれば作業も早くできるようになるでしょう。
商品にするものの型紙が決まれば、布を変えるだけで雰囲気の違うハンドメイド商品も制作できます。型紙や布などは、商用利用できないものもあるため、使用する際はよく確認しておきましょう。
子ども用品
Instagramでかわいい我が子の写真をポストする人も多く、ほかの人と被らないオリジナリティのある子ども用品を探す人も多いため、おすすめのジャンルです。
子ども用品といっても色々なジャンルがありますが、おすすめは抱っこ紐に装着するよだれカバーやおむつポーチなどの小物です。
隙間時間を使った副業で子ども用品を制作する場合は、難易度の低いものを選んで制作すると良いでしょう。
ハーバリウム
ハーバリウムとは、おしゃれなボトルにドライフラワーやプリザーブドフラワー、装飾パーツを入れ、そこにハーバリウム専用オイルを入れて制作する長期間きれいな花が楽しめるインテリアです。
ドライフラワーやプリザーブドフラワーを飾りたいが掃除が面倒だと考える人には、ボトルのほこりを払うだけで長い期間キレイな花が楽しめるハーバリウムは売れやすい商品でしょう。
制作工程もシンプルなため、道具と材料さえあれば、初心者でも簡単に制作できます。
材料は100円程度で購入できるものもあるため、小物のハーバリウムであれば原価を抑えることができます。
花を使ったカラフルで華やかな商品のため、ギフトにも向いているでしょう。イベント時期に合わせて、季節感のある商品を制作するのがおすすめです。
季節の商品
季節の商品というとピンとこないかもしれませんが、具体的にいうと以下のようなシーズンによって需要が増える商品のことです。
・3月、4月の卒業、入学シーズンのフォーマル服に合うアクセサリーやバッグ
・入園、入学グッズの手提げ袋や巾着など
・母の日を狙った女性をターゲットにした商品
・ハロウィンシーズンのインテリアや仮装グッズ
・クリスマスのオーナメント
これまでに紹介した、アクセサリーや布小物、子ども用品、ハーバリウムも季節のイベントを意識した商品を制作し、需要が増える時期に出品しておけば、年中同じような商品を出品するよりも売れる可能性はあがるでしょう。
ハンドメイド販売のデメリット
ここまでで副業でハンドメイド販売を始める具体的なイメージが持っていただけたのではないでしょうか。
ハンドメイド販売は、自分が楽しみながら制作した商品をお客様に喜んでもらえる副業です。
しかし、ハンドメイド販売の副業にもデメリットがあります。ここからはデメリットについても説明しておきます。
売れ残る可能性がある
材料費をかけて制作したものが売れ残ると、材料費が全く回収できないことになってしまいます。材料費を回収するために値下げをして売る必要が出てくる場合もあるでしょう。
売れない在庫を抱えると、ほかの商品が売れても全体で見ると収益があがりにくくなります。そのため、いきなり大量に制作せず、売れ行きを見ながら追加制作を進めて行く方法がおすすめです。
ライバルが多く存在する
前述した通り、ハンドメイド販売の副業は趣味の延長で誰でも参入しやすい副業です。そのため、ほかの副業に比べるとライバルが多いといえるでしょう。
ライバルが多いということは、自分の商品がほかのライバルたちの商品に埋もれてしまう可能性があります。埋もれてしまわないためにも、以下のような方法で差別化をはかっていきましょう。
・少しニッチなターゲット層に絞り込む
・掲載する商品写真の質をあげてほかと差別化する
・コンセプトや世界観をより反映させた商品を作る
・商品を制作する技術をあげる
個人情報が知られるリスクがある
販売サイトやアプリ、ネットショップでの販売では、配送時何かしらのトラブルがあって商品を返送する場合などのために、送付元の名前や住所開示する必要があります。
また、名前や住所を伏せている販売者はお客様に不安を与える可能性もあります。
どうしても個人情報を開示したくない場合は、匿名取引や匿名配送が利用できるサービスがあるため、検討してみましょう。
注文者の対応に時間をとられる可能性がある
ネットを通じて販売する場合、購入検討している人からの質問や注文者からの問い合わせには、メールなどでやりとりをすることが多いです。
フリマアプリなどでは、値切り交渉をされる場合もあるため、問い合わせの件数が増えると対応にそれなりの時間がかかります。
また問い合わせへのレスポンスが遅いとクレームや低評価を付けられる原因にもなります。
出品をしている時は、メッセージが来ていないかこまめに確認し、対応できない時間帯はあらかじめ明記しておきましょう。
梱包材を揃えたり発送の手間がかかる
ハンドメイド販売の発送準備ですが、手間がかかり神経を使う作業です。
さらに、商品が一度に多く売れた場合は、ほかの注文と混同しないように注意しなければならず、発送作業自体にかかる時間も手間も増えてしまいます。
梱包方法をパターン化させるなど、事前に対処を考えておくことをおすすめします。
ハンドメイド副業で成功するコツ
ハンドメイド販売のデメリットを紹介してきました。
ここからは、デメリットを知った上でも、ハンドメイド販売をしてみたいと考えている人に向けて、ハンドメイド副業で成功をするコツを紹介していきます。
ターゲットを決める
ターゲットを決める上では、「誰が」「どんな時に」「どんな場所で」「どのような用途で」使用するものかを考える必要があります。また、ターゲットとなるジャンルを決め、世界観を統一しきれいに見せることも必要でしょう。
ターゲットがはっきりしていると、商品の方向性が定まりやすく、商品制作の作業もスムーズに進行できるでしょう。
ライバルを意識する
前述した通り、ハンドメイド販売は副業の中では比較的始めやすいこともあり、ライバルが多いでしょう。
そのため、似たような商品が多くなってしまい、自分の商品がその中に埋もれてしまう可能性があります。それを回避するためにもライバルを意識する必要があります。
ライバルがどんな商品を制作し、どんな商品が売れているかを販売サイトやアプリでリサーチしてみましょう。
商品の質にこだわる
ハンドメイド品は量産された市販品とは違い、オリジナリティがあったり、手作りならではの良さがあったりします。
だからといって「オリジナリティがあるから、質はイマイチでもいい」というわけではありません。お客様もお金を出して買うからには、品質の良いものが欲しいと考えるでしょう。
また、あまりにも安い素材が使われている商品だと売れ残ってしまう可能性が高いです。
「自分がお金を払って、このハンドメイド商品が届いたらどう感じるか」ということを念頭に、自分なりの品質基準を決めていきましょう。
写真を重視する
ネットを通じたハンドメイド販売の場合、購入検討をしている人の多くは商品の写真と商品説明に目を通して購入するかどうかを決めています。そのため、写真は商品の第一印象を決める重要な役割を担っているといえます。
どんなにいい商品を制作できても、写真が良くないと商品の良さが伝わらず、売れ残ってしまうでしょう。
どのような写真を撮れば良いかわからない場合は、販売サイトなどで売れている商品の写真を見て勉強してみると良いでしょう。
安くしすぎない
商品の価格を安く設定しすぎたり、商品が売れないからと安易に値下げをしたりするのは避けましょう。あまりに安い値段設定だと欠陥を疑われる可能性があり、売れなくなってしまいます。
商品価格を決める際には、似たような商品を出品している方の価格設定を参考に、相場を調べてみると良いでしょう。
SNSを使って情報発信
TwitterやInstagramを集客ツールとして、上手に活用しましょう。
SNSを使って情報発信をしておくと、販売サイトやアプリ、ネットショップへ直接アクセスする可能性が低い人を、SNS経由で集客できる可能性が高まります。
また、知名度のアップを図ってファンを増やしたり、直接注文を受けたりできるなど可能性を広げることもできるでしょう。
販売サイトやアプリは複数活用する
販売サイトやアプリなどのサービスを複数使うことで、販売の間口が広がり、商品が人の目に触れる量も増えるため、商品が売れる可能性はあがるでしょう。
しかし、複数のサービスから同一商品に同時に注文が来た場合、商品在庫が足りず、お客様を待たせてしまったり、キャンセルをお願いしたりする可能性があるため要注意です。
複数のサービスに同時に出品する場合は、在庫の管理や注文状況の確認をこまめにする必要があります。
購入者への気遣いを忘れない
ハンドメイド販売に慣れてきた時や忙しい時は、購入者への対応が雑になってしまうことがあるでしょう。また、このように気が緩んでいる時は、ミスやクレームを誘発しやすいです。
常に購入者への気遣いを忘れずに副業に取り組みましょう。
丁寧な対応は、商品の良さと合わせて販売者やブランドの高評価に繋がり、リピーターになってくれる可能性もあります。
ほかにもメッセージカードを使うなどして、ほかの出品者との差別化を図るといった顧客化を意識するのも良いでしょう。
ハンドメイド販売で気を付けること
ハンドメイド販売で成功に繋がるコツを紹介してきましたが、コツを押さえれば何をしても良いわけではありません。
ハンドメイド販売をするにあたって気を付けるべきことがあります。トラブルを回避するためにも、ここで紹介することをしっかり把握しておきましょう。
利益が出るように値段設定する
収入源を増やすための副業のはずが、値段設定を間違えると利益が出ず、むしろ赤字になってしまう可能性があります。
販売者が損をせず、購入者が納得できる適正な値段設定の基準を自分で決めておきましょう。販売価格を決める時は、材料費だけでなく手数料なども考慮するようにしましょう。
かかったコストの3倍程度の販売価格が適正価格といわれていますが、これはジャンルや販売チャネルで多少の差があるため、同じジャンルの商品の市場価格も参考にしてください。
著作権に気を付ける
著作権というと音楽や映像コンテンツなどでよく見聞きしますが、ハンドメイドの世界にも著作権は存在します。以下のような場合は、著作権侵害をしていることがあります。
・ブランドロゴやキャラクターを模倣し販売する
・ブランドロゴやキャラクターがプリントされた生地を使用し販売する
・既製品の改造や既製品同士を組み合わせたものを制作し販売する
・本や雑誌に掲載された作品および型紙や図案を使用した制作や販売
商品売れ行きがよかったとしても、著作権侵害をしていると、利益以上のペナルティを受ける可能性もあります。
著作権を侵害しているかどうか判断に困るものを扱う場合は、使用する前に必ず著作権を持っている先へ照会するようにしましょう。
出典:著作権|文化庁
参照:https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/
注意書きの記載に注意する
購入者とのトラブルを防止するために、注意書きをしますが、これも書き方を誤ると商品が売れない原因になったり、売れても購入者を不安にさせたりする可能性があります。
以下のような注意書きがあると、不審な感じや高圧的な感じがして購入するハードルがあがってしまうでしょう。
・「詳細はお問い合わせください」
・「ノークレームノーリターンでお願いします」
・「ハンドメイド品ですので完璧を求める方は購入しないでください」
購入者とのトラブルやクレームは避けるためとはいえ、予防線を張りすぎるのもよくないです。丁寧で誠実さを感じる注意書きになるようにしましょう。
信書の取り扱い方について理解しておく
「信書」は、現在の法律では、総務大臣の許可を得た「信書便事業者(=日本郵便)」の一部の配送サービスでしか送れないことになっています。宅配便の「運送事業者」は信書の配送が禁止されています。
つまり、ハンドメイド商品を宅配便で発送する時に、商品と納品書や手紙を同梱して送ると法律違反になってしまう可能性があります。有罪の場合は3年以下の懲役、300万円以下の罰金が課せられます。
しかし、例外として手紙を入れた封筒の糊付けをせず、無封で同梱する場合は、法律違反にはなりません。
法律違反にならないように信書の扱いには気を付けましょう。
出典:ルールを守って送ってほしいあなたの大切な手紙|総務省
参照:https://www.soumu.go.jp/main_content/000739946.pdf
個人情報の取り扱いに気を付ける
ハンドメイド販売は、購入者の名前や住所、電話番号などの個人情報を発送先として得ることがあります。
この販売時に取得した個人情報は「本人の同意なく、目的以外で利用してはならない」と個人情報保護法で定められています。
ハンドメイド販売における個人情報の使用目的は商品の発送です。商品の発送後、DMを送付するためにその個人情報を利用するのは個人情報保護法違反になる可能性があります。
また、取得後の個人情報が漏洩することも個人情報保護法違反になるため、取り扱いには十分注意しましょう。
出典:個人情報保護法等|個人情報保護委員会
参照:https://www.ppc.go.jp/personalinfo/
本業に支障をきたさないよう気を付ける
副業として行う場合、本業の仕事以外の時間をやりくりして、制作や梱包・発送の作業を行うことになります。
睡眠時間を削るなどの無理をして体調を崩してしまうと、本業のパフォーマンスが落ちる可能性もあります。
ハンドメイド副業を始める前には、副業の目的や優先順位などをしっかり確認しておきましょう。
確定申告について理解しておく
副業も一定の利益を得たら確定申告は必要になります。副業の場合は、年間所得が20万円を超えると確定申告の対象になります。
確定申告の対象のものを申告をしなかった場合は、延滞税などのペナルティを受ける場合があります。
売上金額がそれなりにある場合でも、経費がかかっていると確定申告が不要になるケースもあります。
自分の副業の年間所得がどのくらいになるのか、きちんと把握して必要に応じて漏れのないように申告をしましょう。
ハンドメイド販売におすすめのサイト5選
副業のハンドメイド販売について、具体的な方法や心得を紹介してきました。
ここからはハンドメイド商品の販売ができるサイトを5つ紹介します。どのサービスもそれぞれ特徴を持っているため、自分に合ったサービスを探してみてください。
minne(ミンネ)
minneはGMOグループが運営するハンドメイド販売サイトです。月額使用料は0円で、販売手数料は送料を含んでおり、税込で10.56%となっています。
購入者は20代から40代の女性が中心になっており、アクセサリーや小物の出品が多めな傾向にあります。また、大きな特徴として販売者の負担ゼロで海外配送可能という点があげられます。
ハンドメイド品を探すならまずここを覗いてみる、という人もいるような知名度の高い販売サイトです。
出典:minneで売りたい|GMOペパボ株式会社
参照:https://minne.com/service/sell
Creema(クリーマ)
Creemaは月間2,200万人のユーザーが利用するハンドメイド販売サイトです。初期費用や月額費用、出店料、出品料は全て0円になります。
販売手数料については全て税込になりますが、作品や素材であれば送料は考慮しない商品金額の11%、フードやお酒であれば決算総額の15.4%とジャンルによって異なります。
このサービスの特徴としては、登録や出品がスマホで完結する手軽さ、クーポン発行などの販促機能が充実しているなどがあげられます。
出典:出品登録について|株式会社クリーマ
参照:https://www.creema.jp/page/creator/introduction
iichi(イイチ)
iichiもハンドメイド商品の販売サイトです。販売できるものに制限があるため、利用する際は事前に確認しておきましょう。
月額使用料は0円で成約手数料は総力を含まない作品代金の20%となります。また、こちらのサービスでは、個展やイベントの告知を行うことも可能なため、情報発信にも使えるでしょう。
iichiは、手工業やクラフト、手工芸といわれるような「小規模な作り手によるモノづくり」の焦点を当てた運営をしています。
出典:iichiで作品を販売してみませんか?|iichi株式会社
参照:https://www.iichi.com/sell
メルカリ
メルカリはハンドメイド品に限らず、幅広いジャンルの商品の売買が行われているフリマアプリです。出品や購入にかかる手数料は0円になっており、商品が売れた際にだけ販売手数料として10%だけかかります。ただし、決済方法によっては100円の手数料がかかるため注意が必要です。
メルカリでは匿名配送ができるため、個人情報を気にする方には向いているでしょう。
出典:出品購入メルカリ初心者ガイド|株式会社メルカリ
参照:https://static.jp.mercari.com/guide/beginner
PayPayフリマ(ペイペイフリマ)
PayPayフリマは、価格の相談という項目があり、買う側・売る側の双方がメッセージやりとりなしで価格交渉ができる機能があるため、フリマ独特の値切りを断るのが苦手な方や面倒という方に向いているフリマアプリです。
手数料は販売価格の5%になりますが、送料は出品者負担になるため注意しましょう。
PayPayフリマも匿名配送ができるため、個人情報を開示したくない人でも問題なく利用できるでしょう。
出典:簡単、安心、おトクに|ヤフー株式会社
参照:https://paypayfleamarket.yahoo.co.jp/about
ハンドメイド材料が購入できるサイト3選
ここまでハンドメイド副業に関して様々な情報を紹介してきました。
ハンドメイド副業をするにあたり、材料はどんなところで購入したらよいでしょうか。ここからはネットでハンドメイド材料が購入できるサイトを紹介します。
クラフトハートトーカイドッドコム
幅広いハンドメイド材料が販売されており、実店舗もあるトーカイのオンラインショップです。
店舗展開しているため、サイズ感や色味を最寄りの実店舗で確認できるなどのメリットがあります。
年会費を払って会員登録をすることで、一部商品を除き10%オフで買い物をすることもできます。
出典:ご利用ガイド|藤久株式会社
参照:https://ec.crafttown.jp/user_data/userGuide.php
minne(ミンネ)
ハンドメイド商品の販売サイトとして紹介したminneですが、ハンドメイド材料を購入することもできます。商品カテゴリーの中に「素材・道具」があり、アクセサリーパーツから生地まで様々なハンドメイド材料があります。
ハンドメイド品販売サイトに出品されていますが、必ずしもハンドメイド販売用の材料というわけではありません。著作権の確認は怠らないように気を付けてください。
パンダホール
パンダホールはビーズや天然石、アクセサリーパーツを販売しているサイトです。
海外のショップですが日本語表記もあり、説明購入に関する説明もきちんとされているため、国内のオンラインショップと変わらない感覚で買い物ができるでしょう。
大ロットでも小ロットでも購入でき、品揃えも豊富です。
ただし、海外から発送するため配送方法によりますが、10日〜30日かかるため計画的に注文をする必要があります。
出典:1 . 商品到着までにどれくらい時間がかかりますか?|ECWORLD INTERNATIONAL LIMITED
参照:https://jp.pandahall.com/HelpCenter/HelpDetail?articleId=92&categoryId=15
ハンドメイド副業に挑戦してみよう
この記事では、これからハンドメイド販売の副業を始めたい人に向けて、始め方や注意点などを紹介してきました。
ハンドメイド販売は、隙間時間を活用でき、ノルマもなく、趣味と実益を兼ねて楽しみながらできる副業です。
実際の業務は制作作業のほかに、顧客対応や梱包・発送など、件数が増えてくると忙しくなることもあります。そのため、この記事で紹介している販売の流れやメリット、デメリット、気を付けることなどをあらかじめ念頭においておくとスムーズに業務ができるでしょう。
昨今では、匿名配送ができるフリマアプリやハンドメイド商品に特化した販売サイトなど、手軽で安全に販売ができるサービスも充実しています。
この記事を参考にぜひハンドメイド副業に挑戦してみてください。