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投稿者:

エンモジ

先入観とは?基本的な意味とビジネスでの具体例を紹介します

日常生活やビジネスシーンで、「先入観にとらわれているよ」「先入観にとらわれない考えが大切だよ」など、「先入観」という言葉を聞く機会は多いかもしれません。

 

先入観にとらわれると、物事を正しく判断できない恐れがあるため、先入観をなくして思考することが大切です。

 

「先入観」の意味やビジネスシーンにおける具体例、先入観をなくす方法を解説します。

 

先入観とは

先入観の意味や使い方、類似した意味の言葉を解説します。

 

先入観の意味

先入観とは、自分の経験や他者の言葉、社会的に形成された一般論などによって、ある物事に対して固定的に抱いている観念のことです。

 

先入観にはプラスに働く面とマイナスに働く面があります。例えば、プラスに働く面の場合、「ドアは開くもの」という先入観をもっていると、ドアを前にしたときに「開ける」行為がスムーズに行えるでしょう。

 

一方でマイナスに働く面は、先入観によって物事を客観的に見られなくなることです。先入観にとらわれすぎるあまり、柔軟な発想ができなかったり、ひとつの答えに固執したりして、成功の可能性や他者との良好な人間関係などを自らなくしてしまう恐れがあります。

 

「先入観」の使い方・例文

先入観は、次のように使われます。

 

【先入観の例文】

  • 彼女は先入観にとらわれている
  • 先入観を捨てることは難しい

 

「先入観にとらわれている」は、先入観をもっていることを意味します。例えば、「リンゴは赤い」という先入観にとらわれている場合、「黄色いリンゴ」を目にした際に「赤色じゃないとリンゴじゃない」というように、受け入れられない恐れがあります。

 

「先入観を捨てる」は、文字通り、自分の先入観を捨てることを意味します。「リンゴは赤い」という先入観を捨てた場合、「黄色いリンゴ」を目にしても、「黄色いリンゴもあるのか」と受け入れられるようになるでしょう。

 

先入観に似た意味の言葉

先入観と似た意味の言葉として、次の4つが挙げられます。

  • 偏見
  • 思い込み
  • バイアス
  • 固定観念

 

それぞれの意味を解説します。

偏見

偏見とは、偏った見方や考え方を意味する言葉です。客観的な事実ではなく、思い込みによって物事を否定的に判断します。

 

物事に対して偏った見方をすることを、「偏見をもつ」「偏見にとらわれる」などといいます。

 

思い込み

思い込みとは、「深く信じ込むこと」を意味する言葉で、ひとつの考え方に固執し、合理的な判断ができないことを意味します。

 

ポジティブな思い込みをすると、偽物の薬を飲んでも症状が改善するという、プラセボ効果が期待できます。

 

バイアス

バイアスとは、「先入観」や「偏見」「偏り」を意味する言葉です。物事に対して偏った見方をすることを「バイアスがかかる」といいます。

 

また、意図的に偏見を生み出そうとすることを「バイアスをかける」といいます。

 

■関連記事
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固定観念

固定観念とは、「思い込みによって変えられない、固定された意識」を意味する言葉です。

 

固定観念は、「固定概念」と誤用されることもあるため、誤用しないように気を付けてください。

 

■関連記事
実は誤り?「固定概念」とは 「固定観念」との違いや類語・例文を紹介

 

ビジネスシーンにおける先入観の具体例

ビジネスシーンにおいても、先入観は存在します。

 

ビジネスシーンで起こりうる、先入観の具体例をご紹介します。

 

男性と女性間で起こる先入観

  • 男性は力仕事が得意
  • 女性は結婚、妊娠で仕事を辞める
  • お茶出しは女性の仕事
  • 男性は外回りが向いている
  • 女性は事務作業が向いている
  • 男性は残業するべきだ
  • 女性は出世を望んでいない

 

ビジネスシーンにおいて、男性と女性間で先入観があると、個人の能力が適正に評価されなかったり、希望の業務やポジションにつけなかったりする恐れがあります。

 

上司と部下の間で起こる先入観

  • 若い人は年上への配慮がない
  • 部下は上司より先に出社すべきだ
  • 上司の意見には絶対に従うべきだ
  • 残業をしない部下は仕事に対して意欲がない
  • 一度のミスで「仕事ができない」というレッテルを貼られる
  • 年配の人は頭が堅い
  • 年配の人はPC作業が苦手
  • 上司は部下の意見を聞いてくれない

 

上司と部下の間でネガティブな先入観が起こると、良好な関係を築くことが困難になります。上司が部下の気持ちに寄り添えなかったり、適正な評価ができなかったりすると、部下のモチベーション低下につながるでしょう。

 

一方で、部下も上司に対して自分の意見を言わなかったり、マイナスな評価を恐れて積極的な仕事ができなかったりすると、現状を改善できなかったり、本当に低評価を受けたりすることが考えられます。

 

職場ではアンコンシャスバイアスに注意しましょう

アンコンシャスバイアスとは、「無意識の思い込み」を意味する言葉です。

 

アンコンシャスバイアスは、意識的な思考ではないため、知らず知らずのうちに相手を傷つける恐れがあります。例えば、女性に対して「力仕事は女性には無理だから、僕がやるよ」と気遣って言った場合でも、女性は「女性だから侮られている」と気を悪くするかもしれません。

 

また、病気療養から復帰した営業職の社員が「また営業職で頑張ろう」と思っていた矢先に、上司が「病み上がりで外回りは大変だから」と気を利かせて営業職から内勤職に異動させた場合、社員のやる気を挫くことになります。

 

相手を慮った言動が、相手の気分を害する恐れがあるため、性差や相手の状況による思い込みに注意し、平等に接したり、相手の意見に耳を傾けたりすることが大切です。

 

先入観をなくすための方法

先入観は、日常生活においてプラスに働く面とマイナスに働く面の両方があるため、完全になくすことは難しいです。

 

しかし、先入観のマイナスに働く面を抑えることは可能なため、ご紹介する方法を実践してみることをおすすめします。

 

第三者の目線で考えてみる

ある物事に対して先入観をもっているときには、第三者の目線で考えてみましょう。客観的な視点で物事を捉えられた場合、自分の考えの偏りをなくせるかもしれません。

 

例えば、「上司は部下の意見を聞いてくれない」という先入観がある場合に、自分の考えに固執せず、第三者目線になって考えてみると、「そういえばあの上司は同僚の意見を採用してくれていた」「部下の意見にしっかりと耳を傾けてくれていた」という事実に気付ける可能性があります。

 

物事を多角的に捉えることは、柔軟な思考を養い、自分の先入観をなくすことにつながるでしょう。

 

色々なタイプの人と会って話してみる

価値観や考え方は人によって異なるため、自分とは年代や働き方、経歴が違う人と会って話してみると、自分の視野が広がり、先入観をなくせるきっかけになるでしょう。

 

人は、自分と価値観が合ったり、仲が良かったりする人といるほうが居心地の良さを感じますが、同じようなタイプの人と交流していても、新たな気付きを得づらいと考えられます。

 

そのため、職場で普段話さない人に話しかけてみたり、異業種交流会に参加したりして、色々なタイプの人と交流することをおすすめします。

 

今まで避けていたことに挑戦してみる

先入観をなくす方法のひとつとして、今まで避けていたことに挑戦してみることが挙げられます。先入観は、外部からの情報によっても形成されてしまうため、自分が経験することで自分の思い込みを崩せる可能性があります。

 

例えば、「営業職はノルマがきつい」という先入観で営業職を避けている場合は、営業職に挑戦してみると、「思ったほどノルマがきつくない」「楽しい」など、新たな気付きがあるかもしれません。

 

挑戦することは、自分のスキルアップや強みの発見にもつながるため、先入観にとらわれずに何事にも挑戦してみるといいでしょう。

 

まとめ

先入観とは、ある物事に対して固定的に抱いている観念のことで、プラスにもマイナスにも働きます。

 

先入観がマイナスに働いた場合、相手の能力や性格を客観的にとらえられず、人間関係の悪化や業務に対するモチベーションの低下などを招く恐れがあります。

 

先入観は、自分とは異なるタイプの人と会ったり、避けていたことに挑戦したりすることでなくせる可能性があるため、積極的に行動していきましょう。

 

 

エンモジ

記事執筆や校正など文字に関わる仕事を幅広く行う元金融業のフリーライター。静岡県在住だけど岐阜県も大好き。戦国武将の推しは斎藤道三。(ブログ:https://enmojilaboblog.com/

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