副業で翻訳をするメリットとは?見つける方法や仕事内容を解説
「語学が得意だけど、これを副業に活かせないかな?」
「翻訳の仕事を副業でしたいけど、どこで仕事を探せばいいのか分からない」
「翻訳の副業は稼げるのだろうか」
このように、語学を活かして翻訳の仕事を副業でやってみたいと考えている人もいるのではないでしょうか。
本記事では、副業で翻訳の仕事はあるのか、翻訳が副業に向いている理由やメリット、得られる収入の目安を紹介しています。
また、翻訳に必要な語学力のレベルや仕事を見つける方法、高収入が期待できる翻訳の仕事内容なども紹介していくため、副業で翻訳の仕事を始めようと考えている人にとって役に立つでしょう。
この記事を参考に、語学力を活かして副業として翻訳の仕事に挑戦してみてください。
目次
副業で翻訳の仕事はあるの?
語学が得意な人の中には、副業で翻訳の仕事をやってみたいと考えている人もいるでしょう。実際に副業でできる翻訳の仕事は、英語のみならず中国語、フランス語、スペイン語などさまざまな言語で募集があります。
翻訳の仕事内容は、日本語の記事を翻訳したり海外の掲示板や動画サイトなどのコメントを日本語に翻訳したり、海外ネットショップの質問メッセージの翻訳などさまざまで、自分の翻訳能力にあわせて仕事を選ぶことができるでしょう。
翻訳が副業に向いている理由とは?
翻訳の仕事が副業に向いているのには、以下のような理由があります。
・必要なものは基本的にパソコンとインターネット回線のみで始めやすい
・自宅や好きな場所で仕事ができることが多い
・すきま時間でできるものもある
これらのことから、始めやすく場所を問わずどこでもできる翻訳の仕事は副業に向いていると言えるでしょう。
副業で翻訳をするメリット
翻訳の仕事が副業に向いている理由が分かったところで、さらにそのメリットを具体的に紹介していきます。
実際に翻訳の仕事を副業として始める前に、自分にとってメリットになるのか確認しておくとよいでしょう。
スキルを高めることができる
翻訳を仕事にする場合、多少なりとも外国語のスキルを持っている人が多いでしょう。しかし、翻訳する内容によっては知らない分野や分からない単語などが出てきて、調べながら翻訳していく場合もあります。
難しい翻訳をこなしていくことで、仕事をしながら自身のスキルを高めていくことができるでしょう。また、翻訳技術が高まれば単価の高い仕事もこなせるようになるため、収入アップにも繋がります。
得意な語学のスキルで仕事ができる
前述の通り、英語以外にもさまざまな言語での翻訳の仕事があるため、得意な言語で仕事をすることができます。
アラビア語やタガログ語、タイ語などのマイナーな言語は仕事数自体は少ない傾向にありますが、仕事の単価は英語などのメジャーな言語と比べると高くなる場合もあります。
将来独立できる可能性がある
副業で翻訳のスキルを高めていけば、将来独立できる可能性もあります。
いずれは翻訳を本業としてやっていきたいと考えている人は、まずは副業から始めてスキルアップしていき、対応できる案件が多くなり稼げるようになったら独立するとよいでしょう。
仕事を始めるのにお金がかからない
副業で翻訳の仕事を始める場合、必要なものは基本的にパソコンとインターネット回線のみです。既に仕事をする環境が整っていることもあるため、初期費用があまりかからず始めやすいのがメリットと言えるでしょう。
案件によってはスマートフォンだけで対応できるものもあるため、始めやすい副業です。
翻訳の副業で得られる収入はいくらぐらい?
副業で翻訳の仕事をするとどのくらい稼げるのか気になることでしょう。
翻訳する内容や自身の能力、また言語によってもさまざまです。仕事を受ける形態によっても得られる収入は変わってくるため、ここでは4つのパターンで収入の相場を紹介していきます。
副業で翻訳の仕事をするとおよそどのくらいの収入が得られるのか、参考にしてみてください。
中国語の場合
中国は市場が成長中のため中国語の翻訳の需要が高く、報酬も英語に比べ少し高い傾向にあります。単価の相場は1文字あたり6~10円ほどとなっており、2,000文字の翻訳を受けると16,000円ほどの収入になるでしょう。
中国語の翻訳需要に対して翻訳できる人の数が不足していることもあり、スキルを高めることでさらに高単価の案件を受けることも可能です。
英語の場合
英語翻訳の単価の相場は、1文字あたり5~10円ほどとなっています。そのため、2,000文字の翻訳を受けると15,000円ほどの収入になるでしょう。
英語の翻訳ができる人は他の言語に比べて多いため、翻訳能力の高さやスピードが速いほど有利になると言えます。自由に英語が使えるような人であれば、すきま時間に楽しく稼ぐことが可能でしょう。
クラウドソーシングの場合
翻訳の副業をする場合、クラウドソーシングで案件を受注するか業務委託が考えられます。ここではまず、クラウドソーシングの場合の収入を紹介します。
クラウドソーシングの場合、業態や言語にもよりますが1文字あたり10円ほどや、1案件につき500~1,000円ほどの案件が多いです。
クラウドソーシングの場合は経験やスキルを問わないものもあるため収入は低い傾向にありますが、短期間で完結するものやすきま時間でできるものなど幅広くあり、自身に合った仕事を選ぶことができます。
業務委託の場合
次に業務委託の場合を紹介します。
言語や専門性にもよりますが、時給1,000~2,000円ほどが多いです。専門的な内容になるほど時給が上がっていきます。業務委託の場合は経験が求められることが多いでしょう。
副業で翻訳の仕事をするのに必要な語学力のレベル
副業で翻訳の仕事を始めようとする際に、そのくらいの語学力が必要なのか気になる人も多いでしょう。自身の語学力レベルで仕事を受けることができるのか、もっとスキルが必要なのか、資格は必ず必要なのか、事前に知っておくと仕事を受ける際に安心できるでしょう。
ここでは中国語と英語の場合において、副業で翻訳の仕事をするのに必要な語学力のレベルを紹介していきます。
中国語の場合
中国語の翻訳の仕事を受ける場合、資格がなくても語学力があれば始めることが可能です。映画を字幕なしで見ることができる、数年中国語を勉強しているなどそれなりの語学力があれば受けられる仕事もあるでしょう。
しかし、資格を持っておくと仕事を探す際のアピールポイントにはなります。
「中国語検定」、「HSK試験」、「JTA公認 中国語翻訳能力検定試験」、「TECC(中国語コミュニケーション能力検定)」、「C.TEST 実用中国語レベル認定試験」などの中国語検定があるため、受けてみるとよいでしょう。
英語の場合
英語の翻訳の仕事を受ける場合も、資格がなくても語学力があれば始めることができます。しかし、英語の場合は「TOEIC 800点以上」、「実用英語技能検定2級程度」の語学力や、英語圏での居住歴がありネイティブの語学力があるとよいでしょう。
資格がなくても実績や得意分野がある場合は、それらをアピールして仕事を探すことができる可能性もあります。
副業でできる翻訳の仕事を見つける方法
副業で翻訳の仕事を探す場合、さまざまなサービスを活用できます。自分に合った翻訳の副業を探すためにも、サービスの特徴やメリットなどのポイントを押えておく必要があります。
ここでは3つのサービスについて紹介していきます。自分に合うサービスはどれなのか、確認してみてください。
翻訳を専門にしているサービスを利用する
まずは翻訳を専門に扱っているサービスがあります。
翻訳の仕事に特化しているため他のサービスにない翻訳の求人もあり、効率よく仕事を探したり自身の翻訳能力に合った仕事を見つけたりすることが可能です。
クラウドソーシングサービスを利用する
翻訳の副業を初めてする人や翻訳能力にあまり自信がない人は、クラウドソーシングサービスの利用がおすすめです。
クラウドソーシングサービスであれば在宅の翻訳案件が探しやすく、短期間で完結するものや簡単な内容など、幅広い案件の中から見つけることができるでしょう。
以下でおすすめのクラウドソーシングサービスを4つ紹介するため、参考にしてみてください。
CrowdWorks
CrowdWorksは国内シェアや取引額、ワーカー数の多い大手のクラウドソーシングサービスです。クラウドソーシングは仕事のやり取りを全てWeb上で行うため不安な人もいるでしょう。しかし、CrowdWorksであれば大手サービスで安定しているため使いやすいと言えます。
CrowdWorksで募集されている仕事の種類は多岐に渡るため翻訳案件は少ない傾向にありますが、登録しておいて損はないサービスのため、副業を始める際はまず登録しておくとよいでしょう。
Lancers
LancersもCrowdWorksと並ぶ大手のクラウドソーシングサービスです。満足度が高く運用実績が豊富なので、利用しやすいと言えるでしょう。
Lancersもさまざまな業種を取り扱っているため翻訳の仕事は多くはありませんが、登録しておいて損はないでしょう。発注者向けのサイトに、自身ができる業務内容や報酬、納期を掲載し、仕事を受注することも可能です。
Gengo
Gengoは前述の総合型クラウドソーシングサービスとは違い、翻訳専門のクラウドソーシングサービスです。
Gengoに翻訳家として登録するためには、2段階テストを受ける必要があります。テストに合格してからようやく翻訳の仕事を始めることができるため難易度は高いですが、さまざまな言語の仕事があり、プロレベルのテストに合格すれば高額報酬も期待できます。
Conyac
ConyacもGengoと同じく、翻訳専門のクラウドソーシングサービスです。世界中のクライアントからの仕事を見つけることができ、多言語に対応しています。
Conyacは登録の際にテストを受ける必要はありませんが、レベルテストを受験しステータスが上がると受注可能な仕事が増えていきます。案件内容はビジネスメールのやり取りなどから言語レッスン、校正・ネイティブチェックまでさまざまです。
スキルシェアサービスであるココナラを利用する
スキルシェアサービスのココナラも、翻訳で副業を始める際におすすめのサービスです。
スキルシェアサービスとは、個人が保有する経験・知識・時間などを、インターネット上のマッチングプラットフォームを介して売買する仕組みのことです。
自身の語学力や実績を具体的に記載し、それに見合った報酬や納期を掲示して仕事を受注します。
初心者に向いている翻訳の仕事内容
翻訳の仕事にはさまざまな種類があります。初心者として翻訳の副業を始める場合、いきなり難しい仕事を受注してしまうと、仕事をこなせず大変な思いをしてしまう可能性があります。
そこで、初心者に向いている翻訳の仕事内容を紹介していきます。初めて翻訳の副業に挑戦する人は、ぜひ参考にしてください。
動画サービスの翻訳をする
現在、YouTubeなどの個人が発信できる動画サービスが人気を博しており、それらの動画を翻訳する需要があります。
仕事内容は、例えば外国人が作成した動画に日本語の字幕翻訳や音声翻訳をつけ納品します。報酬は8,000~10,000円ほどが相場です。動画時間が短いものであれば、初心者でも取りかかりやすく、経験を積むにはピッタリでしょう。
ブログの翻訳をする
製品やサービスの認知度をさまざまな地域の人々に広げようと多言語ブログ化するために、既存のブログを多言語に翻訳する仕事があります。
クラウドソーシングサービスでも仕事依頼が見られ、経験を問わないものもあるため初心者に向いています。文字数が少ない案件からスタートして、数をこなし実績を積むのにおすすめです。
商品ページの翻訳をする
EC市場規模の拡大により、個人が海外商品を通販サイトで販売するパターンも増えています。そこで、商品ページの翻訳や質問メッセージの翻訳などの仕事があります。報酬は5,000~10,000円ほどが相場です。
語学力を問わない案件も多数あるため、初心者に向いている仕事と言えます。
在宅勤務しながらできる翻訳の仕事内容
副業で翻訳をすることのメリットに、在宅勤務しながらできることがあげられるでしょう。具体的にどのような仕事内容が在宅勤務可能なのか、3つ紹介していきます。
自宅で空いた時間に仕事ができるため、ぜひ参考にしてください。
書籍の翻訳をする
一般的に、出版社と契約して書籍の翻訳依頼を受けて仕事をします。翻訳の納期は3〜4カ月ほどと長期に渡りますが、ページ数が多ければ数十万円の報酬になる場合もあります。
書籍の翻訳には、原文を読み取る力や翻訳した文章を分かりやすく伝えるための構成力など、さまざまなスキルが必要になります。そのため、書籍の翻訳をすることでスキルアップにも繋がるでしょう。
取り扱い説明書の翻訳をする
グローバル化にともない製品の輸出入が増えています。それに伴い、製品の取り扱い説明書などを翻訳する仕事の需要があります。
製品を安全に使用してもらうために、正確で分かりやすい翻訳が求められるでしょう。そのため、取り扱い説明書の翻訳に挑戦すればスキルアップにも繋がります。
ゲームの翻訳をする
ゲーム好きな人には、ゲームの翻訳を副業にするのがおすすめです。オンラインゲームなどの普及により世界のゲーム市場は拡大しており、それに伴いゲームの翻訳の仕事も需要が高まっています。
ストーリーやキャラクターのセリフの翻訳をするため、ゲーム好きな人にとっては楽しみながら仕事をすることができるでしょう。
高収入が期待できる翻訳の仕事内容
翻訳の仕事といっても、さまざまな種類があることがお分かりいただけたでしょう。その中でも高収入が期待できる翻訳の仕事には、どのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、高収入が期待できる翻訳の仕事を紹介していきます。翻訳のスキルがあって副業で高収入を目指している人は、ぜひ参考にしてください。
翻訳文の校閲をする
翻訳された文章に間違いがないか確認し、場合によっては修正する校閲する仕事があります。
校閲とは誤字脱字のチェックや不自然な文章になっていないか確認したり、内容の事実確認をしたりすることです。翻訳された文章に誤りがないか確認する作業になるため、高い翻訳力と語学の知識、業界の知識が必要になります。
学術論文の翻訳をする
学術論文は専門的な内容になり、文章も普段使わないような専門用語が多いため、翻訳が大変難しいと言えるでしょう。難易度は高いですが、その分高収入が期待できる仕事でもあります。
日本語から英語への翻訳の需要が多く、経験を積めば高収入だけでなく自身のスキルアップにも繋がるでしょう。
企業間の契約書を翻訳する
グローバル化に伴った企業の海外進出などで、企業間の契約書を翻訳する需要が高まっています。
契約書には法律に関することや契約リスクなどの特殊性が含まれるため、難易度が高く正確で慎重な翻訳が必要になります。そのため、高収入が期待できる仕事と言えるでしょう。
多くはありませんがクラウドソーシングサービスでの募集もあるため、翻訳能力や契約書に関して知識のある人は探してみるのもおすすめです。
翻訳を副業にする時に気を付けること
副業で翻訳をするメリットはさまざまありますが、気を付けなければならないポイントもあります。
実際に副業で翻訳の仕事を始めてみて、こんなはずじゃなかったと感じたり全然稼げないと後悔したりしないように、事前に確認しておきましょう。
英語は競争率が高め
さまざまな言語の中で英語の翻訳ができる人は多いため、競争率が高くなってしまいます。特に初心者向けの仕事ほど人気が高く、案件を獲得するのが難しいでしょう。
スキルアップして専門的な分野の翻訳に挑戦したり、競争率が低いマイナーな言語を習得したりすると、副業として成功する可能性があります。
収入が不安定である
翻訳の仕事は継続的に受注できるというわけではなく、単発の案件が多い傾向にあります。そのため、安定した収入が見込めない可能性があります。
副業でもしっかりとした収入が欲しいと考えている人は、難しい案件をこなせるスキルを身につけたり通訳もできるようにしたり、獲得できる案件の幅を広げる努力が必要です。実績を積んでコンスタントに仕事をもらえるようにすることも、収入を安定させるためのポイントです。
副業をするなら翻訳の仕事を考えてみよう
一定以上の語学力があれば、それを副業に活かさない手はないでしょう。初期費用がかからず副業として始めやすいのもポイントで、経験を積んでいけば翻訳家として独立することも可能です。
グローバル化に伴い翻訳が必要とされる場面は増えています。副業で翻訳の仕事をしながら自身の語学力も磨いていけば、今後さまざまなことに役立つでしょう。
本記事で紹介してきた内容を参考に、ぜひ副業で翻訳の仕事を考えてみてください。